メンバー:齊藤 / 安齋 CL(記)
ここ最近人気急上昇中らしい冬壁道場、足尾・松木沢にいってきました。
目的は入門の「チコちゃんルート」。
前々週には大雪で、取り付きどころか栃木県にも入れず引き返したが今回は全く問題なく入山した。
普段何気なしに恩恵に預かっている、整ったインフラに感謝しなければならないと実感。
夜明け前に出発し林道を行く。雪がまだ多く残っており、軽いラッセルも有り歩きにくいが平坦なのでアプローチは楽だ。
カメラが不調で仕方なくスマホで写真を撮るが使い辛い・・・。
2時間半程でウメコバ沢出合いに到着する。河原が広々とした雪原になっていて気持ちの良い景色だ。
ここから先は降雪があってから誰も入っていないようで、F1、F2を適当に越えた後思ったより深い雪をラッセルしてチコちゃんルートのある中央岩峰に向かう。
取り付きはどこだろう。よくわからない。
あの辺じゃないかな?多分そうでしょ。
少し斜面を上がったところから取り付く。
1P目と、切り方によるらしいが3or5P目(核心)が面白いはずなのでどちらかは登りたい、ということで分配じゃんけん。
安齋勝利で1P目は齊藤、核心安齋に決定。
●1P目 齊藤リード 30m
情報によるとIV級とのこと。
カンテ状を一段上がったあとに4~5m程のやや被った小フェースを抜けるルート取りだが、フェースはプロテクション取れず。
斎藤氏はしばらくのオブザベーションの後、安定したムーブで乗っ越して行き、さらにしばらく登りピナクルでピッチを切る。
私も登り始める。フェースの下に来ると思いの他細かい。何度か行きつ戻りつしながら、カチを繋いで体を引き上げるがあえなくテンション・・・。核心をこなす自信がどんどんなくなっていく。
なんとかリップのスローパーを取って乗っ越すことができたが全くのダメダメでした。
これでIV級とは冬壁を侮ってはいけない。体感で言えばボルダーの3~4級付けていいとおもいます。
落ちればただではすまない状況であっさり登る齊藤師匠は流石です。
●2P目 安齋リード 45m
情報ではIII級あるかどうか。
以外に手強い。さらに岩も脆い。こっちを取っても、あっちを取ってもグラグラいうのだから辟易する。
下から変なムーブだとか言われながらも緩傾斜になるところまで登る。先の展望が開けるが随分長いルートに見えるなぁ。
一杯近くまで伸ばして太い枯れ木で切る。
足場の崩落で足ブラムーブをこなしたフォローの齊藤氏を迎えて相談。
なんかルート長くないかな。どう見ても10P以上伸ばしてもピークまで着かないよね・・・。
それに昔から登られているルートだったら、腐ったハーケンの一本や、土に還りかけたスリングの欠片くらいはあってもいいはずなのに一切に目にしてない。
間違えて名無しルートを登っちゃいました。
帰ります。
下に人がいないのを確認して、当たったらヤバそうな浮石をあらかじめ蹴落としてから懸垂。
下に戻ってから正規チコちゃん取り付きを特定しに行く。
多分ここの筈。
もうすぐ春だからまた来年来ましょう。
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前から気づいてはいましたが、やはりアルパインをやるにはフリーの能力強化は必須です。
落れないところで落ない為には一番必要な技術でしょう。
精進あるのみなので頑張ります。