2014年2月10日(月)~11日(火・祝) 1泊2日
メンバー:妹尾(CL・記)、盛山
今冬シーズンも早いもので、もう2月半ば。
気軽にアイスに取り付けるのもあと1ヶ月ちょい。
アルパインアイスは谷川など、まだまだこれからですが
テクニカルなウォーターアイス(WI)は登れる時期も
限られるので、今シーズンの目玉として、
以前から行きたかったアイスの殿堂、米子不動に
行ってきました。
【2/10行程】0:00河口湖~5:30八王子~10:30/11:30米子集落林道終点
~17:30林道終点広場
当初は飛び石連休(土・日・火)+月曜サボ・・・もとい休みを利用して
3日間+優雅な最終日を予定していたが、皆様ご存知の近年稀に見る(?)
ドカ雪で高速は軒並み通行止め。日曜夜になっても
天気は回復すれど中央道は通行不能・・・。
仕方ないので、一度八王子まで雪のガッツリ残る一般道を
5時間以上かけて向かい、盛山さんと合流して
関越経由でアプローチ。河口湖在住はこういう時ツライね。
今回は、我々2人とも初めてのエリア。
『米子瀑布』の看板に従い除雪ギリギリまで進むも、
『ホントにここかよ?』と一回米子川の対岸林道(ハズレ)に
行ってみたりで、随分出発が遅れました。
ま、今回は2日間の行程で初日はアプローチと割り切り。
のらりくらりとアプローチスタート。
夏は米子不動まで車で入れる?らしく、文字通り『林道』を
延々歩く。今回は盛山サンがスキー、妹尾がスノーシュー。
しかし・・・長い!長すぎる!
しかもトレースは一切ないので、スキー&スノーシューでも
カカト~スネまでのラッセル。天気はサイコーで、
アンダーシャツ一枚でもOKなぐらい快晴なのに・・・
苦行でしかない。単調&緩い登りなのも手伝って、
かなり辛かったです。
米子不動の氷曝が見えたときは一時的にテンションが
上がりましたが、橋を渡った最後の登りで二人ともシボウ・・・。
テントを張った後、盛山サンは疲れた体にムチ打って
渡渉の橋を偵察に行ってくれました。こういう時でも、
本当に責任感があり、感心しました。サンクスす。
夜は、本日の疲労回復を図るため、キムチ鍋とお馴染みの焼肉!
ビールうめえ。
【11日行程】4:30林道終点広場~7:30/8:00アナコンダ取付
~10:00 1P目終了点~11:00/11:30アナコンダ取付
~12:30/13:30林道終点広場~16:00米子集落林道終点~20:00八王子
前日に対岸からおおまかなアプローチに目星は付けましたが、
初めてのエリア・ルート、何より前日に6時間かかった林道を
今日中に下山しなけらばならないので、実質午前中しか
チャンスはないという制限の中、夜明け前に出発。
しかし、夜明け前の暗闇なのでルートの取付に向かうルンゼが
分からない。適当な場所を登るが、ここも腰~胸ラッセルで
時間ばかり過ぎる。
ようやく明るくなってきて、左手上方に氷曝らしきものが見えた。
どうやらルンゼを通り過ぎていたらしい。
いやらしい雪壁のトラバースをこなして、結局3時間かかって
アナコンダの取付に到着した。
アナコンダと右に聳える米子最難、つまり日本でも屈指の難易度となる
コブラ。大きさ自体は100mちょいですが、大迫力。
アナコンダの氷の薄さが気になるが、弱気を虚勢でごまかし
いざトライ。
1P目:妹尾L。出だし数mは特に氷が薄い。何とか一番短いスクリューが
決められそう・・・だが・・・。最初の数mで岩を叩き、早速刃先をつぶす。
おかげでこれ以降、氷の入りが悪いは、抜けにくいはで散々。
おまけに脆い氷が表層にあり、傾斜がない割りに非常に緊張する
クライミングが続く。最初に軽いスリップやらかして
動揺したのか、パンプも異常に早い。正規の1P目の2/3ぐらいで
スクリューの残りも少なくなりギブ。
2P目:盛山L。相変わらず悪い氷が続く。盛山サンも先ほどのピッチの早々で
岩を叩き刃を潰しており、氷の入りが悪く大苦戦の模様。
こっちはこっちで、中途半端な場所をビレイ場所にしたおかげで
盛山サンの落氷がガンガン襲ってくる。必死で登る相手に
『氷落とすな』は無理なので、がんばって避ける。
頭部を前後上下左右に振って落氷を避ける様は、さながら
エグザイルの某トレインダンスのごとし。
しかし、避けきれず首筋に一撃デカイのを喰らい一瞬意識が
飛びそうになったり、もう踏んだり蹴ったり(苦笑)。
結局、二人がかりで正規の1P目を登りきったところで
ルートの難易度と時間不足の合わせ技で敗退決定。
ルートの氷柱をそのまま支点にして懸垂下降。
テント場への戻りは、ラッセルでも下りなので楽チン。
アプローチのルンゼの入り口は、あまりルンゼらしくなく、
まあ初見・暗闇ならわかんないのも無理ないか。
テント場から、またあの地獄の6時間の再現か?と思いましたが
(実際は、下りだしトレースもあるから、ある程度
ラクかと想定してました・・笑)、想像以上にハイペース。
もう、『同じ道?』というぐらい快適でした。
スキーとかスノーシューって、本来こんなに快適なんですね。
長野須坂東IC入り口近くの業務スーパーが大当たり。
安くてボリューム満点のお惣菜が目白押しでした。
帰りは中央道も復帰してましたが、やっぱり関越経由。
八王子まで爆睡させていただき、
なんとか日付変わる前に河口湖に帰れました。
【総括】
とにかく力負けな山行でした。
傾斜はなくても、氷質だけでここまで完敗だと
逆に清清しいくらいです(笑)。
アプローチもトレースがないと、かなり体力的に
厳しいので、2日間行程だとツラかったです。
ただ、去年ブライダルベールを登って、WIに関しては
正直目標が宙ぶらりんのままでした。
しかし、ここ米子不動にきて、まだまだ難しい
アイスがわんさかあり、新たな目標ができて
非常に嬉しい限りです。
今回のアナコンダも勿論、次回の目標ですし、
なにより一番簡単なアナコンダを登れなかった身で
こんなことを言うのは不遜の一言ですが・・・、
『コブラ』はヤバイ。いやホント。
あのコブラをあと3年以内で登れるようにします。
3年後、絶対に登る。勿論、スクリューセットも
ノーテンというスタイルが目標。
もう決めました。
岩なら5.12程度は楽に登れる実力が最低限ですね。
だれかお付き合いもお願いしますね!!
コメント
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