日程 : 2014.01.15-20
メンバー : CL 古川(記)、梅澤
11-12月と訓練のため篭っておりましたがやっと試験も第一段階を終え遅めの正月を迎えることができました。ということで前々から興味のあった四国大堂海岸に行ってまいりました!!!!
基本情報:大堂海岸は高知県の西端に位置し、綺麗な花崗岩の壁。ルートのほとんどがトラッド(クラック)。また他のエリアに比べ残置物が少なく、終了点にも工夫が必要である。
という感じ。情報量もあまり多くないのでアプローチなどを含め手探りなところも多い。
東京から車で行く人も多いようだがかなり時間がかかる。私たちは飛行機で高知空港へ、そこからはレンタカーを利用した。高知市からは古い情報によると須崎までは高速、そこから下道とのことだったが高速道路(無料区間を含む)はだいぶ伸びていた。大堂海岸まで3時間弱と思ったより時間はかからなかった。
今回のツアーの拠点は「樫西園地」という公園。正月にはテント村ができるとのことだがこの六日間貸切だった。トイレ有り、水はトイレの手洗い場だけなので水は買って行ったほうが良いかな。スロープの下にテントを張り雨風もしのげる素晴らしい公園です。ちなみに公園でキャンプなんて!?と思われますが、ちゃんと大月町の公式HPに樫西キャンプ場(無料)と書かれておりますので問題ありません。
ということで、初日は移動のみ。
食事は噂に聞く「山田海産鮮魚店!!」に毎日通う。大堂海岸に行くなら必ずここに行くべし!!
新鮮なをその場で選んで捌いてくれます。東京で食べてたら五日間でいくらかかってただろうと思うくらい毎日お腹いっぱい刺身を頂きました「うつぼのたたき」は初めて食べましたが美味しかったです。カワハギ、アジ、ヨコ、数種類のイカもサイコーでした絶対にみんな行ってください
ということでやっと登攀記録。
・初日(1/16):モンキーエリア
大堂海岸のメインと言えるエリアで、過去に行った人の情報によるとトポ通り行けば迷うことはないとのこと。。。
ですがこれは間違い!!百岩によるとモンキーエリアへは展望台から約100m行ったところにあるカーブミラーの脇から斜面を下っていくというように書かれていた。実際にその通りカーブミラーがありその脇が踏み跡のようになっていた。が噂より不明瞭でありイマイチパッとしない。少し降りていくとトラロープが見えたので半信半疑ながらさらに降りていくと太いロープとそれにくくりつけられたアルミの梯子。うーーん。モンキーのアプローチには梯子があるようだからやっぱり合ってるのかなぁ、、と恐る恐る下りる。けっこう危険な思いをしながらやっと海岸に降り立つとそこにはキレイな壁が!着いたぁと思ったが明らかにモンキエリアではないトポと壁を見比べ。位置関係などから推察するにどうやらここは「不帰エリア」のようだ。本来であれば東からアプローチするはずの当エリアに何故か西から降り立ったようだ
過去にモンキーエリアに行ってる人は知ってる人について行ってることが多いのであろう。初見で行く場合記載通りでは絶対にモンキーエリアには着かないと思います。んで結局初日だしとりあえずモンキーに行きたいのでちょっと休憩して同じ経路を登り返し道路に戻る。
実際のモンキー(&ハーバー)エリアアプローチ入口は展望台から約300m!!!カーブミラーは無し!!ですが木にしっかりとテープでマーキングしてあります(なおマーキングはなくなったりもするので要注意)。先程とは大違いで非常に歩きやすく明瞭なアプローチでしたこれから行く人は気をつけてください。。。
やっとの思いでモンキーエリアに到着!!
歩き回ったおかげでもうお昼でしたが、スーパークラック、モンキールーフと2014年のクラック初めを楽しみました。
大堂海岸の全てのエリアに言えることですが、とても粒子が粗く手が痛い(個人的には岐阜の瑞浪の方が痛いと思うが)。ジャムをきめること自体はそんなに辛くないが、指先などをちょっと壁に擦るだけで即流血。結果カム、スリング、ロープ、ハーネスといたるところに血痕が。。。
でも楽しいクライミングだった。
テントに戻り刺身を満喫し就寝zzz
・2日目(1/17):モンキーエリア
もちろん間違うことなくアプローチ。道路からかなり高低差はあるものの15分くらい(だったかな?)でエリアに降りれます。
2日目も5.8/9/10台を数本。そのあとモンキーの東に5分くらい行ったところにあるキレイなクラック「アメフラシ(5.9)」を登りに。28mもありワイド〜ハンドで見栄えのする気持ちの良いルートだった
二人共に無事一撃し気持ち良くこの日のクライミングを終える。
・3日目(1/18):最果てエリア(Secret Agent Man)
この日は大堂海岸に来たら絶対に登っておきたいと思っていたルート
「Secret Agent Man 2p,5.11a/5.8」
オンサイトを狙うにはオーバーグレードである。でもせっかく来たんだし分かりづらいと噂のアプローチ&ラペルポイントも有力情報を入手していたため思い切って行くことに。
このルートは70mものラペルをすることでやっと取り付くことのできるルートで、降りたらあとはルートを登るかロープを登り返すかしかないというスリリングなルートです。
アプローチはモンキーとは違いトンネル手前の空き地に駐車し道路を渡ったところの細い道を登り「四国の道」という道に出る。そこから約30分。。。と詳しい情報は「大堂海岸 クライミング 2014」と検索すると写真付きで見つけられます(感謝)実際その情報がないとラペルするところも確証がもてないし、上からは見えないしでなかなか取り付くのに苦労するルートです。
情報があったためラペルポイントは正解で太めの木から長めに支点を作り70mロープをfix。20m程降りるとやっとルートの全貌が見えてきた。ちなに70mロープで下のテラスまでロープの余りは3〜4mくらい。60mだと届かない。
右の写真、遥か上に梅が見える。このコーナークラックを登るわけだが、結論から言うと登りはボロボロだった最初のワイドパートは好きな幅だったので難なくクリアしたがその後フィンガーパートが始まって数m。。。フィンガージャムはきまっているのだが足にしっかり立ててる感じがしなくて程なくセルフを取る。クラックの中も粗くカムの効きもあまり良くなさそうだ。基本的にフォールするまで頑張れないタイプなので心が折れるのは早かった(- -;)何にせよ下では寒さで震える梅上を見上げるとまだ10m程続くフィンガークラック。やっとの思いで登りきりピッチを切る(約40m)。風も強く寒い沢山のカムをぶら下げ梅も登ってきた。最初のワイドでかなり苦戦したらしい。ちなみにfixした70mロープはこの地点でなんとか手繰り寄せることができた。下でスタックすると大変なのでここまで上げる。
2p目は5.8。ルートが合ってたのか分からないがハング部の右側からオフウィドゥスを抜ける。するとそこからあと15mくらい砂&岩のパートを抜けラペルポイントに帰還。無事トップアウトすることができた。
参考までに。使用カム
エイリアン 黑/青/青/緑/緑/黄/黄/灰/赤
マスター 黄/橙/赤
キャメ 0.5/0.75/1〜4 2sets (2/3番は1つずつでも)
ナッツ 1set
40mと長いのでこんな装備になりました。大きいサイズ(2/3番)のカムはそんなに使うところない感じ。4番は下とビレイ点を作るのに使うかな。
もう少し暖かいともっと良かったですが、もっとレベルアップしたらまた登りたいと思いました。
・4日目(1/19):不帰エリア、彫刻岩
クライミングとしては最終日。エリアは色々検討した結果初日に図らずも辿りついた「不帰エリア」。今回は正しいアプローチ(東側)から。潮がちょうど干いている時間だったのでアプローチは問題なし。5.9のルートと5.8/9の2pのルートを登った。どちらも快適で楽しかった。
不帰になる前にお座敷エリア方面に戻る。お座敷エリアはTr課題が多いので写真でも格好良かった彫刻岩に行くことに。
トポによるとお座敷エリアから3分位とのことだたが、私たちは上から行き過ぎてしまったらしく大分遠回りしたようで15分位はかかった帰りは釣り師のおじさんに教えてもらい下から帰れたので5分くらいで戻れた。相変わらずアプローチが分かりづらい。。。
彫刻岩は格好良かった城ヶ崎のゲルニカみたいだね。5.12の「彫刻海岸」 には触らなかったが横の「アシカクラック5.10-」を梅OS。古もFLしこの旅を気持ちよく締めくくった。
ということで最終日も移動日ということで高知市に戻り無事帰京
クラックも魚も大満足な遠征であった
また行きたいと思う次は広島の三倉かなぁ。。。
おまけ↓ こんなことになります。