日程:2014年5月25日(日) 日帰り
メンバー:ビン(CL)、マッソー、ノジ、他1名
今シーズンから新人教育担当となり、
4月からの三つ峠参りも、すでに片手では数えられない回数に。
それでも、熱意旺盛な新人サンはワラワラ(笑)いるので、
新緑の気持ちよい三つ峠に再び岩トレに
行ってきました。
行程:三ツ峠裏登山口6:30~屏風岩基部8:00~天狗の踊り場8:15
~屏風岩基部16:00~三ツ峠裏登山口19:00
朝6時過ぎに駐車場に集合するが、すでに車がたくさん。
一年で最も(?)三ツ峠の賑わう時期だけに仕方ないか。
最近は平日に来ることが多く、土日に来ても
まだ寒い時期だったからか、そんなに混雑はなかったですが、
今回の屏風岩は久しぶりの大賑わい。
右フェイスはもちろん、左フェイスに至るまで、
ほとんどのルートにトップロープが
すだれ状態・・・さすが5月の三ツ峠、恐るべし。
どこで待ってもしばらく登れなさそうだったので、
三つ峠山頂を経由して天狗の踊り場へ。
狙い通り、まだあまり人もいなく、踊り場から
懸垂下降して第三バンドのルートを登ることにする。
懸垂下降して、さあどこを登ろうかと考えた矢先、
下からパーティーが続々到着。あっという間に
各テラスは大混雑。
なんとか、簡単な3級程度のルートを確保し、
ウォーミングアップと、カムのセット練習を兼ねて登る。
天狗の踊り場から再び懸垂下降して、
『大根おろし』脇のルート(Ⅳ級?)をマッソーさんとS藤サンが
それぞれリード。最後のクラックが少し悪いが、
マッソーさんは勿論、岩を始めて間もないS藤サンも
『お助けロープは要りません(キリッ!)』と気合のリードは
素晴らしい。
少し早いが、昼食後に『権兵衛チムニー(Ⅴ級)』を
マッソーさん&ノジさんが各リード。
さすがに本格的なチムニーとあって、やや苦戦しつつも
安定したのぼりどす。
登り終えたころ、そろそろ良い時間なので
さあ下山しましょうか・・・
・・・とならないのが新人トレです(笑)。
他パーティーが撤収しだして、ようやく静かになった
屏風岩でちゃんとしたマルチピッチ開始。
メンバーのほとんがまだ三ツ峠に数回程度の経験なので、
『中央カンテ(Ⅳ級、3P+下部1P)』を登る。
私はモチロン、S藤さんも最近オールリードで
登っているので、このルートは初めてな
マッソーさん&ノジさんが各自オールリードでトライ。
安定した登りで無事終了点へ。取付に18:00。
ギリギリ、ヘッデン残業もなく駐車場に戻りましたとさ。
【総括】
今回連れて行った、3人とも登る技術については
安定していてGOODでした。
今後の課題としては、
①悪い支点(特に確保支点の作成)への慣れ
→残置支点ばかりでなく、カムやナッツ、
ハーケンなどを積極的に使用することや、
確保支点の作成(流動or固定分散、バックアップ等)を
初見でイメージし、構築すること。
ちなみに、あくまで個人的な意見ですが、
最近、三ツ峠も新しいボルトはすべてハンガーボルト。
安全面では素晴らしいですが、やっぱりちょっと違和感も。
『完全ではない支点を、うまく使い登る&降りる』を
学べるこの岩場では、新しい支点もリングボルトや
RCCボルトであって欲しいなあ・・・あくまで個人的意見ですが。
②各種ロープワークの作業時間短縮
→登るスピードはほぼ問題ないですが、ルート全体の所要時間は
まだまだ・・・ですかね?上記①との重複部分もありますが、
先手先手で次のアクションが行えるともっと良いね!
あとは、ときどきギヤやロープの扱い等が雑になってるので
注意です。『ザツなヤツから死んでいく』は頭にしっかりと
いれておいてね。
③ルートファインディング
→今回、ここらへんはほとんどノータッチでしたが、
(というか、三ツ峠ではちょっと難しいか・・・)
本番では広大な岩壁の中からトポを見て目的のルート、ラインを
探す行程も、かなり重要です。
どんな岩場でも、たとえ訓練でも、トポと
実際の岩場のルートを見比べながら登るよう意識しましょうかね。
・・・とまあ、小姑みたいに細かくチクチク書きましたが、
僕が新人としてこの岩場でヒーヒー言いながら
登っていたときに比べれば、ホント優秀ですよ。
とりあえず、新人卒業までは
ハンガーボルトの快適なフリーも魅力的でしょうが、
そこはぐっと我慢して(たまには行ってもいいのよ)、
三ツ峠参りを続けましょうね。
なるべくこちらもお付き合いします。
遠慮なく声かけてください。