2月19日 日置 斉藤 入江
午前中は支点作り講習。
午後はインチキもまじえながらちょっと難しいところも登ってみる。
しかし城山は遠い。
谷川行くのとかわらないじゃん。
2011年2月12日(土)~13日(日) 一泊二日
メンバー:CL妹尾(記)、盛山、斉藤
各自の都合や行きたいルートの関係上、まつど岳人内でのアイスはどうも今回が今シーズン最後っぽい・・・なのに、気合入れたいのに、なんで折角の三連休で天気悪いねん、なんか悪いコトしたかっちゅうねん。
まあ、金曜は捨てて、天気悪い土曜をアプローチに使えば大丈夫だろう、と荒川出合に行ってきました。どんなに天気が悪くても取付までは行く。それがアルパインクライマーの矜持なので。計画書には何気なく『新雪なので、念のためビーコン持参で』と書きましたがよもや・・・。新雪はナメたらアカんという貴重な経験が出来ました。
12日 12:30京王八王子駅~15:15/15:45奈良田~18:00荒川出合
前日に都心でも積雪があり、荒川出合はどんな感じだろうと思いを馳せながらのんびり昼集合。本日はアプローチのみ。八王子で集合し盛山車で一路奈良田へ。
奈良田手前はちょっとした吹雪、今日のアプローチが核心かなァ・・・と少し憂鬱。しかし、駐車場から出発する頃には小康状態となり、30分も歩くと晴れ間に夕日が顔を出してきた。ダメもとでも律儀に取付を目指す岳人に対して山の神様も粋なもんだ。林道は除雪されており、普通に歩ける。所々凍結しており滑りそうになるのをお互い笑いあいながら2時間ちょいで出合まで到着。適当なところに幕営。本日夕食はキムチ鍋。最近、鈴木シェフがまつど岳人に加入したせいで夕飯のスタンダードが急上昇。一度上げたスタンダードを下げるのは難しく、食当妹尾も精一杯がんばりやした。夜は地吹雪があるものの、月明かりが眩しいくらいのドピーカンでした。
13日 6:45荒川出合~7:15/7:45三ルンゼ出合~8:25アーリースプリング取付手前9:00/9:30三ルンゼ出合~11:30奈良田~15:00JR八王子駅
帰りの残業(10kmの歩き)があるので、早めに出発したかったが少し遅め。本日の狙いは当初ネルトンフォールあたりだったが、ネットに掲載された某パーティーの報告に載っていた写真の一枚に、小さくではあるがアーリースプリング(3P、Ⅳ+級)の白いラインが見て取れた。この近年氷結稀なルートをもしかしたら登れるかもしれないと思い、三ルンゼへ向かう。今回は他パーティーは皆無。真っ白なルンゼをラッセルしながら登高していく。
前方にブライダルベールが威風堂々と聳える。来年、是非挑戦したいものだ。で・・・その隣に目をやるとアーリースプリング。上部は大丈夫そうだが、下部は微妙そう。傾斜は緩いので、プロテクションが取れるかどうかが問題。ガッツりバーティカルなアイスもいいけどベルグラな悪い氷こそアルパインの真髄だと信じ、もう少し近くで判断するためさらにラッセル。右のナメ滝の取付下は胸ラッセルほどになる。あと30mぐらい、というところで盛山サンがラッセルを交代してくれた。ありがたい、これでゆっくり観察できる・・・・そう思った直後だった。
”ばすッ”
破裂音にも似た重い響きと同時に、盛山サンの左手に3~4mほど亀裂が走った。全員の足裏に間違いなく”巨大な何かがズレた”感覚、もとい衝撃が伝わる。
『ヤベえ、雪崩れるぞ!!、降りろ!』
盛山サンの怒号と同時に3人とも、弱層をこれ以上刺激しないよう、かつ全速で引き返す。亀裂の起きた場所の傾斜は40度もない程度だが、少し下ると傾斜が強くなる。流されれば間違いなく誰かは埋まる。祈るように下る。
幸いにもそれ以上何もなく三ルンゼ出合まで無事下降できた。まだ朝9:00過ぎなのに、ドッと疲れた。別ルートに転戦も頭をよぎったが、こんなときはヤマに執着しないほうがよい、というのはクライミングを始めてからくだらない自業自得で何度か危ない目に遭って(そして幸運にも切り抜けられて)得た教訓なのだす。
天気は最高。そんな中をハイキングのように林道を戻る。登りたかったという気持ちと3人無事に戻れることの安堵感がいり混じって複雑な気持ちだったが、それもまたヨシとしよう。来年登る楽しみが増えたワケですからね。とりあえず往復20kmの歩荷訓練お疲れ様でした(笑)。
********************************総括*******************************
とりあえず新雪直後での行動はCLとして、もう少し慎重になるべきだったのは猛省すべき点でした。ただ、それでも今後似たシチュエーションであっても取付まで行く、という鉄則は曲げないと思います。今回の場合は、アーリースプリングの取付ではなく、三ルンゼ出合で行くかどうかの判断を下すのがベストな判断でした。
しかしそれも結果的というか、後付な結論であることも事実なな点が難しい、というのが本音です。もしあの亀裂が発生せず、そのまま突っ込んで運良く登れれば、『やはり取付まで行って正解だった』という結論が間違いなく出てたのは容易に想像できます。
今回の雪崩未遂?で痛感したのは、こういった際どい状況が今回で最後ではないこと、そしてそれを切り抜けるための『防御力』を高めていく必要がある、という2点です。
まず、今回は確かに新雪リスクへの読みが甘かったワケですが、じゃあ二度とこんな目に遭わないように例えば雪崩リスクをゼロにしてしまうと、これから目標にしていくであろうルートのほとんどがアウト、という状況になりかねないワケです。勿論、新人を連れて行くようなルートではそんなリスクはほとんどとりませんが、まつど岳人の主力もソコソコの実力・経験を持つようなってきたので、今すぐにという訳ではありませんが近い将来、際どいリスクマネジメントを受け入れないと取り付けないルートも出てくると思います。それは時に新人教育レベルではタブーとされているような選択も含まれ、ロシアンルーレットというのは言い過ぎですが、不確定要素を完全に取り除くことは技術・経験が蓄積され、よりシビアなルートへ向かうほど困難だと思います。そもそも完全な安全が存在してしまえば、冒険でもアルパインでもなくなってしまいますしね。
じゃあ、イチかバチかをこれから延々繰り返すのか?と聞かれれば、それもノーです。リスクをゼロには出来ないけど、極力低下させる『防御力』を同様に高めれば、これまでとトータルの安全性は変わらないと思うからです。(以前、某雑誌で某有名クライマーが似たようなこと言ってた気がします。)そしてそういった『防御力』は本やネットから学ぶものではなく全力で登ることでしか得られないモノなんですよね、たぶん。際どいシチュエーションをなんとか切り抜けていく経験の蓄積こそが『防御力』だと。
でも、それは本チャンのみならず、例えば普段のトレーニングとかゲレンデでのクライミングでも意識すればやれることは膨大にあります。際どい状況の時だけ安全を考えるのではなく普段から本気で登り、考える。当たり前のことを当たり前にするのが一番難しいんですけど。まつど岳人も創立から10年を経て、次のステップへ進化するために各自が本気で考えられればいいですネ。
ま、とりあえず冬は雪の状況・ゲレンデor本チャンに関わらずビーコンは必携しましょう。
まだまだ甘いですね、勉強勉強。
2011年2月5日(土) 前夜発日帰り?: 森(単独)
高妻山東面高妻沢.45度の急斜面.レベルはかなり高い.今季挑むつもりはなく、挑むとしても3月のもう少し雪が安定した時期のつもりだったが、巡り合わせで行くことになった.結果、目的のルートは門前払いだったが、この地域の概要は掴めたし、高妻東面も十分チェックできた.もう少し雪が安定した時期(来年かな?)にまた来ようと思う.
新座駅22:15=0:50峰の原スキー場5:10=6:20戸隠大橋7:10ー8:25佐渡山南コルー9:00/1906mピークの尾根末端ー12:05/2100m地点12:35ー13:05氷沢川出合ー14:20戸隠大橋
当初は会津駒・大戸沢岳と西吾妻へ行く予定だったが、誘いを受けて急遽大谷不動1日+スキー1日に変更、、、、、だったのだが日曜の帰りが早く両方行くのは無理だったのでスキー一本に絞ることにした.すまんねもりピー.
行き先は高妻山.大谷不動組2人と一緒に峰の原スキー場まで行き、仮眠をとってから戸隠へ向かった.6:30に出発のつもりだったが、なぜだかビンディングがブーツに噛まず、調整しているうちに出発が遅れる.さらに佐渡山のコルを越えて氷沢川を下っているうちに、乙妻へ向かうシュプールに導かれて下り過ぎてしまった.登り返して1912mピークの尾根に辿り着くまでにはトータル1時間はロスしただろうか.ギリギリ日帰りのルートだったので一抹の不安を感じたが、まあ行けるところまで行こうとそのまま突入.
最初はジグを切りながら快適に登って行く.1800m地点に着いて高妻東面を望めたが、、、、、あちゃあ、雪面に亀裂が入りまくっている.少なくとも三段は入っている.こりゃあ、無理かなぁと弱気の虫が顔を出す.よく見ると左端ならなんとか滑れそうに見えたが、アバランチパスは通過しなきゃ行けないし、上部には亀裂もあり、リスクは高い.
尾根もそこから先、右は落とし穴だらけの低木帯、左は段差のついた雪庇になり登りにくいことこの上ない.なんとか乗り越え、尾根が切れ無木立斜面に辿り着いたのが正午.稜線はすぐ先だし、まだ一時間くらいは余裕があったものの、どうせ高妻東面は無理とそこから滑り降りることにする.
弱層チェックをして高妻沢へ滑り込む.斜度は平均30度強かな.右に入り過ぎるとカリンカリンだが概ね滑りやすい.途中カモシカのラッセルに遭遇する.足跡を見てみるとほとんど沈んでないんだな.いいワカン足を持っている.羨ましい.高妻沢出合の滝は右から巻いて越す.高妻沢は狭いV字谷で雪崩れたら一発で終わりそう.ちゃっちゃと通過したいが、デブリが邪魔したり、別の滝が出てきて登り返して巻いたり、巻いたら崖に阻まれたりとなかなか進まない.結構大変だった.氷沢川出合からはまた往路を戻って戸隠大橋へ.まだ14:20.意外と早かった.行きのロスを考えればまだ3時間くらいは余裕あったか.
翌日は佐渡山へ行く予定だったが、大きな靴擦れが出来てしまったので中止.帰りの迎えまでどうしようかと思ったが、ちょうど灯明祭りをやっていたし、善光寺参りは面白いし、日本酒の美味しい居酒屋に行ったり、蕎麦を2回も食べたりで満足でした.
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帰宅後、ネットで過去の記録を見てみたら、私が登った2297mピークの尾根ではなく、乙妻北東斜面を登っているのがほとんど.そっちの方が斜度が緩くて結果的に早いのかな.今度はそっちにするか.
今月はあと一回しか週末空いてない.会津駒かなぁ.
CL:盛山(記)、SL:松澤、SL:妹尾、日置、斎藤、鈴木、入江、(森)
2011/2/5(土)~6(日)前夜発1泊2日
「ワイワイ ギャハハ」
早朝からテンション高い変な集団がスキー場に。
彼らが・・・「まつど岳人倶楽部」だ。
いや、びっくりですよ。
久々の大集団での山行です。
場所はバーティカル道場として名高い大谷不動。
スキー場からのアプローチで、なんと今回は1時間ちょいでテンバ到着。
トレースばっちりで、なんてラッキーなのでしょう。
氷結状態は一部濡れている滝もあるものの申し分ない状態。
あとは我々の技術の問題ですな。
初日に本流二の滝付近で登り(一部隊員は左岩壁右)、二日目は不動裏の氷瀑。
各自それぞれ気合の入ったアイスクライミングでした。
「やる時はヤル、これがまつどクオリティ」です。
まあ大谷不動はゲレンデ的な位置付けなので、山行報告は趣向を変えてみました。
リーダーによる超個人的な今回の隊員への見解です。
「おい、ちょっと待て。何勝手な事言ってやがんだ」とかいう野次はなしね。
一応匿名性を考慮して、苗字のイニシャルトークです。
関係者には分かるでしょう。
ではアルファベット順で行ってみましょう~
H:ついに復活。長い沈黙からようやく目覚め、存分にバイルを振るう。
会の山行に来たのは半年振りか?
今シーズン初アイスなのにそのブランクを感じさせない登りを見せ付ける。
今回の登りでアイスの肝をがっちり掴んだらしいぞ。
これでリードもバッチリだ。
独特のセンスとユーモアは相変わらず絶好調。
I:初アイスが大谷不動というツワモノだ。
っていうか連れてきた先輩方が変態という噂もちらほら。
さすがにボルダーラーには畑違いかなかなか手こずる(ってか当たり前だ)
なんだか我々の趣味に付き合わせてしまったようなきがするが、まあ良しとする。
これに懲りずにガンガン山に行くぜ。
アイスでも流れるようなムーブを見せてくれ。
S:めきめきとアイスの実力をつけて、ひとり実力が飛び出てしまった特攻隊長。
今回も、不動裏の氷瀑、右側壁をリード、Ⅵ級の左岩壁右は惜しくも敗退と突っ込んだ登りを見せる。
ランナウトもせず、落ち着いた登りだ。
彼の雄叫びが谷間に響く。
アックステンションに頼らず登るという美学は素晴らしい。
見習いたいけど無理っす。
S:入会して以来、ずっとアイス漬け山行に参加している新星。
すっかりアイスになれて、すでにリードもばっちりだ。
垂直の氷も登っちゃうよ。
だいぶ会にも馴染んだ様子で、氷柱を見て喜んでいる山岳会員を「変態呼ばわり」。
すいません、でもあなたも十分にこっちの仲間ですから。
いつも彼女が作る山飯は最高だ。
この先、彼女がいない時の食事はどうなるんだ???
S:昨年末にようやく復帰して、ノリにのっている状態。
すでに数年のブランクを物ともせず、その高いクライミング能力は健在。
今回は本流二の滝をリードだ。
さらに特攻隊長と共に行動し、垂直の氷瀑もガンガン登るぜ。
M:2児の父となったのに家庭を顧みず参戦。
なんて言ってますが、頑張ってパパさんをしているに違いない。
初っ端から本流二の滝をリードする奮闘を見せ付ける。
いつも通りじっくり確実に登るね。
新人と後輩への教育もビシバシと決めるトコは決めます。
M:せっかくアイスに引っ張り込んだと思ったら、直前で逃げられた・・・
それでも車で隊員を送ってくれる義理堅いオトコだ。
(写真がない・・・代理でがまんしてくれ)
M(本人):今シーズン、アイスをやりまくって、若干調子コイていたが、垂直の壁にぶち当たる。
体重が腕に言ってしまいパンプしまくり。
垂直部のリードはアックステンションかけ過ぎです・・・
悲しくなって、氷の基部でバイルを削っちゃう人です。
<反省>
大人数パーティなので、静かに氷に打ち込める大谷不動の雰囲気をぶち壊していた可能性大。
迷惑を被った方がおりましたらこの場を借りてお詫び申し上げます。
山は楽しくと言う事でご勘弁を。
あと基本は暗くなる前にベースには戻る様にしましょう。
2011年1月30日(日) 日帰り
メンバー:U西、N沢、F田、S石(以上、早大山岳アルコウ会)、妹尾
昨年から引き続き、クライミングを指導している(←大袈裟)学生と
入間のBsaeCampへ行ってきました。
昼過ぎに集合、各自トップロープで適当にアップ。
さて、本日はジム講習の最終回のツモリでリード&リードのビレイの講習。本当はやはり、岩場で学ぶことが一番良いけど、支点等の環境を考えれば安全に教えられるのがジムの魅力だろう。
リードそのものは、せいぜい逆クリップ程度を教えておけば致命的な事故はないが、問題はビレイ。基本を教えたあとは、申し訳ないぐらい同じコトを繰り返しやってもらう。ビレイの基本的な動作から、スポット、ロープの繰り出し、1~2本目の中間支点までの移動しながらのロープの繰り出しetc・・・。
やはり普段から縦走を中心にしっかり山を登っているおかげで飲み込みも早く安心できる。一通りなんとか様になったところで、妹尾リードのビレイを全員やってもらう。自分が教えたし、彼らを信用してはいるが、やはり本日初リードビレイなので彼らと同じくらいこちらも緊張してしまう苦笑。
その後、休憩ラウンジにて休憩も兼ねて座学。
テキストは『イラスト・クライミング』(阿部 亮樹 著、東京新聞出版局)。さっきは基本をしっかりとやってもらい、細かな修正や留意点はこのとき学んでもらう。教えるべき優先順位はしっかり考えとかないと、彼らに”致命的なこと”から”些細なこと”まで全てが並列で伝わってしまう。彼らに接するたびに痛感するが、教えるということは本当に奥深く難しい。
さて、休憩後はいよいよ墜落時の確保を”身をもって”教える(笑)。見てくれの形こそ、彼らはしっかり出来ているが、やはりビレイは墜落を止めてナンボ。まず適当な場所で高さ2mぐらいの支点で妹尾自ら2~3回軽く墜落し、彼ら一人一人に止めてもらう。妹尾が微妙にガタイいいので(←デブじゃないよ!)、特に女の子の二人はビレイで止めた瞬間に簡単に宙に浮く(笑)。まあ、それでもしっかり止めてくれましたが。
さて、次はいよいよ”堕ちる”感覚を知ってもらい、さらにお互いの絆を深めてもらうため、高さ3mほどの支点からお互い墜落し、ビレイで止めてもらう。まあ、お互い今日が初めてで、不安なのは当然ですが、それにしても墜落する側の学生が、ビレイで止める学生に向ける視線はいろんな意味で鬼気迫るものがあります。よく巷でいうところの”ザイルを結び合う”という意味をしかと肝に銘じてくれたことでしょう(笑)。
しっかり墜落&墜落止めを味わってもらったあとは、フリータイム。ガンガン登って下せェ。しかし、どんな時も女性は強いというか・・・。男子ペアは5.8など無難なところを着実にリードしていくが、女子ペアは最初こそ大人しかったものの、最後は5.10bまで果敢に突っ込み、人生初墜落(笑)までやらかす始末。まあ、しっかりビレイで止めてましたから微笑ましく見守りましょう。
ジム閉館の20時ギリギリまでしっかりと登り、その後近くのファミレスで夕食。彼らのサークルの話など聞く。自分達のコミュニティを如何に運営し良い方向に持っていくか、しっかりと貪欲に考えていました。学生と思って甘く見る無かれ。ここら辺はまつど岳人も見習いたいですね。
*******************************総括******************************
今回で、リードのビレイまで終了。とりあえずジムで教える講習は最後でしょう。
あとは実際の岩場で教えることがメインとなるので、安全面等こちらも
行き当たりばったりの指導はできませんね。
こちらも自分のクライミングがありますので、指導は月イチ程度ですが
だからこそ、念入りに準備していきたいものです。
2011年1月23日(日) 前夜発日帰り 森(単独)
前日22日は足尾でアイスクライミングの予定だったが、携帯電話をなくし不参加.申し訳ない.会社までの7kmの道を丹念に探した挙げ句に見つかった場所は、、、、、、鞄の中.自己嫌悪になります、ホント.まあでもそんなもんか.
前日に出発し、那須高原SAで車中泊.起きたら8時 orz またしても自己嫌悪.たるんでるなぁ、おれ.飛ばすものの、会津に入ると高速も下道も積雪しており、ノロノロ渋滞.10時過ぎにやっと到着.準備をしてリフトを乗り継ぎ、グランデコトップを出たのは11時20分.この日の予定ルートは迷いやすい地形で、GPSも高度計も持っていないので、時間の余裕が欲しかった.ちょっと無理かなと思いつつ、1時までに西吾妻に着くなら予定通り行くことにする.
が、連日の冬型のおかげでかなりの積雪.重ったい雪だったので、そんなに大変ではないはずなのだが、なにせここのところの運動不足で身体がエラい.西大巓(稜線上のピーク)到着は12:45.ガスも濃く、目の前の西吾妻もよく見えない.自分のトレースも雪で消えて行く.もういいや、無理しない.と諦めて着た道を滑り下りることにする(←やっぱり弛んでる).
このルート、尾根は広いのだが、樹間が狭く、結構面白い.ただちーと雪が重くて、スキーをパワーで回さなければならないのがちょっとストレス.できるだけスキー場に合流しないよう滑り降り、14時ベース着.帰宅.
【反省】
自分のスキー技術は問題ないと思うが、あとは体力.栃木寒いなんぞと言ってないで、ランニング再開せにゃならん.そして山スキーもいっぱい行かないと.楽しんで.
○今後の予定
・武尊山(せっかく近いんだから行く)
・吾妻山、二十日尾根(リベンジ)
・会津駒、大戸沢岳(パウダー)
・月山→肘折温泉 or 谷川馬蹄形から芝倉沢 or 吾妻山縦走(長距離スキーのため)
・苗場山北面(ちょっと急なところ)
・白山(自転車で日帰り)
・剣岳一周+山頂から大脱走ルンゼ滑降(GW)
できれば全部行きたいけれど、さてどうでしょうか.
一孝さん、一緒に行きたいところあったらお知らせ下さい.
2011年1月22日(土)~23日(日)
メンバー:CL盛山、SL松澤、鈴木、斉藤(土のみ)、妹尾(記)
八ヶ岳や黄連谷でアップ?を済ませ、2月に目指すアイスルートに向けて
各自レベルアップすべく、北関東アイスツアーへ向かいました。
22日 新宿駅7:30~足尾銅親水公園10:10~黒沢取付12:45
~黒沢F4終了点15:00~黒沢取付16:30~親水公園17:45
~道の駅しもにた20:30
盛山車でメンバーを新宿でピックアップし、東北道経由で一路松木沢へ。
ゴルゴサンが緊急事態?で急遽お休みとなり一同残念がるも、特に問題もなく駐車場で準備して出発。本日は快晴、この時は風もなくちょっとフリースでも汗ばむくらいの小春日和。皆、松木沢は久しぶりだったのでチョット道を間違えたこともあり、ウメコバ沢ではなくその手前の黒沢にするが、到着は昼過ぎ。
先行パーティーはすでに下降してきて一言。
『今から登るんですか?』
我々はなんという不良山岳会(笑)?いやいや、マッタリ行きましょうや。
F1はつまらなそうなので左岸を巻いて、登りF2?はナメ滝なのでさっさとあがる。F3(Ⅲ+?)で2人組の女性パーティーが先着してましたが、譲っていただいたので斉藤・盛山・妹尾組と松澤・鈴木組で左右に分かれ登攀開始。
こちらはアタルサンリードでスタート。盛山サンは本気カメラで撮影モード。あちらは松澤アイス講習会開催中で、松サンの怒号コーチのもと、鈴木サン頑張ってリード。氷結は少し甘いところがあるが、まあ登れる感じ。F4も再びやる気満々アタルサンにリードしてもらう。盛山サンはなんだかんだ言って鈴木サンの様子見にF3の終了点に行ってしまう。さすが会長、面倒見が良いです。
まあ、あっちはあっちに任せて(←無責任)、とっととF4をフォローで登り下降。
氷結はF3同様、まあ普通に登れる感じです。松・鈴組はそのままF3で下降、寒風吹く中なんとかヘッデンなしで駐車場まで帰りました。さて、あしたドコ行こう?と皆々様喧々諤々話し合い、盛山サンはウトウト・・・・ヤベェ(笑)。日帰りのアタルサンを前橋方面にリリースするならその勢いで西上州行くべ、と結論もでて一路西へ。前橋駅で無事アタルサンを解放して上信越道経由で下仁田の道の駅へ。
今夜はなんとスキヤキ!日常生活でさえ稀だとうのに・・・(←オマエだけだよ涙)
鈴木サン、いい仕事しますねェ。
23日 道の駅7:20~8:20神津牧場林道~9:00入門砦
~シャイアン・リトルインディアン他~林道16:30~京王八王子駅19:30
お肉食べて元気100倍!というのは大袈裟ですね、スミマセン。
鈴木サンは新品クオークを朝から車内でずっとガリゴリ磨いでました、恐るべきモチ。妹尾の去年のうっすらとした記憶を辿りながら神津牧場を過ぎて凍結した林道を頭文字Dなみにドリフトしながらも、盛山サンの見事なカウンターで切り抜け無事到着。御丁寧な赤布を辿り谷を下って入門砦に到着。
一見すると、シャンデリア状にも見えるけど西上州独特というか、この形状でもしっかり硬く凍ってるんですね。盛山サンリードで各自トップロープでアップ。妹尾はその上のコマンチとナバホを偵察に行く。コマンチはなんとか登れそうだが、ナバホは傾斜が申し分ないものの、まだ薄く取付くにはちょっと危ないので大人しく戻る。
去年はここら辺しか登らなかったので、このエリアの看板ルート?シャイアン・アパッチに盛山サンとご挨拶へ向かう。松・鈴組はコマンチで昨日に引き続き松澤アイス講習会の模様。
暫く移動すると右手にド~ンと二本のツインタワーが聳え立っている。
これは是非とも登らねば、と俄然やる気↑。チェロスキー・シャイアンは登れるが、アパッチはまだ氷柱チックで発達段階。ぶっ壊すと来週来るパーティーの皆様から大顰蹙なのでシャイアンにトライ。下部はそこそこの傾斜だが、核心は上部の短いながらもバーティカルな部分。
盛山サンに貸してもらってるシャルレM10で立ちこみは驚くほどほど楽で、気がついたらかなりランナウト。途中、リーシュレスのコードとランナーが引っかかるアクシデントが発生するも今回のV級一撃に燃やす執念はまじパねえよ、という感じでパンプしながらも嬉しいオンサイト。(アイスってこんな言い回しするんでしたっけ?)
今回はかなりクライマーズハイってたんで、ランナー4本しか取ってなかった・・・・。盛山サン曰く『見ててヤバカッたよ・・・・』、ホントスミマセンでした。続けて盛山サンもシャイアンを無事完登。やはり普段登ってるゲレンデより傾斜の強い部分が長いので、レストのタイミングが重要ですね。
一度入門砦に戻り松サン達と合流後、もう一度シャイアンへ。さっきトップロープを張っていたので今回は指導役を任せきりにしてしまった松サン達に遊んでもらう。最初はおっかなびっくりだった鈴木サンも、最後はかなりスムーズに登ってしまう。先ほどのリードの苦労は一体(涙)。
ホントはさっきのリードで『今日はもういいかな~』なんてヒヨってましたが、ふとさらに奥を見るとなんとチムニーの奥に立派なアイスがあるではありませんか!リトルインディアンですよ。これはヒヨってる場合ではゴザイマセンヨ!でも下部3mほどがかなり脆そう。でも突っ込みますYO!やる時はヤル、これがまつどクオリティ、テストに出ますよ。
さっきのクライマーズハイぶりを反省し、今回はランナーをしっかり取るツモリでしたが下部3mほどはやはり悪い。正面の氷はまだ本格的に発達しておら、シャンデリアなのでチムニー両側面の岩とベルグラにスタンスを拾ってアックスもフッキング主体。
もう少しでしっかりしたアイスに届きそうなところでスタンスのベルグラが崩壊、完全に足ぶらムーブ(笑)。左アックスがしっかりかかっていたのでギリギリセーフでしたが、オッかなヒヤヒヤ。ようやく最初のランナーが取れた時はホッとしました。でも一番ホッとしたのは言わずもがな、ビレイヤーの盛山サンだったことでせう。
あとはチムニーの両側面や正面アイスなど立体的なムーブが非常に楽しいクライミングが楽しめ、なんとかオンサイト(この言い回しって・・以下略)。他3人にもトップロープで登って頂き、本日は終了。最後の林道までの登り返しが大変でしたが、他パーティーもいなく、完全貸し切り状態で非常に楽しめました。帰路下仁田ネギなどお土産を物色したり家族へ電話したりとそれぞれ家庭円満に努め、皆様ヤマへ向かう環境を整えることに余念の無い集団であることをみせつけられました(笑)。
*****************************総括*****************************
個人的には、まだいろいろ危なっかしいもののV級をなんとか相手に出来る程度になったことが少し収穫です。まあ、アイゼンに助けられたのが正直なところですが。
あと、今回は松サンにいろいろ任せすぎて申し訳なかったので、そこら辺は”自分のクライミングに集中する時間”と”新人サンに教える時間”をもう少し上手く分担したいかなとも思います。さあ、2月はいよいよ各自本気トライのシーズンに入ります。・・・もういちど宣言しましょうか(笑)、
やる時はヤル、これがまつどクオリティ。
2011年1月19日(水)~20日(木) 前夜発1泊2日
メンバー:妹尾
某縦走用にもらったお休みがたくさんあるので苦笑、
折角だからアイスばっかりでなく、雪稜・岩もやりたいなと
二年前、旭東稜を登っていた時気になった隣の稜線・権現岳東稜に
いってきました。
19日 JR清里駅18日20:00(仮眠)/19日3:00~出合小屋6:15/7:00
~東稜取付9:00~バットレス直下リッジ15:00~出合小屋19:15/20:00
~JR清里駅22:30
前夜に清里駅に到着、ロッカールームの隅で仮眠。単独の時はいつも不安と昂揚が交互にきて、ナカナカ眠れない・・・と思ったら寝てた。2年前より少し暖かい?と感じるのは余裕なのか気のせいなのか。駅から勿論徒歩で出発。しかし2年前より少なくとも雪が少ないのは確か。そのおかげで、林道にでても取り立ててラッセルすることなく進む。
谷に入るとトレースはほとんど消えており、ココ1週間ぐらい?入山者の気配はないかな。ワカンで膝程度。しかし、途中でワカンの接合部が壊れる(泣)。仕方なくツボ足根性で進む。暫く行くとトレースがかなりはっきり残っていた。どうやら入山者が少ないのではなく風で吹き溜まるような場所ではあっという間にトレースが消えるようだ。2年前より1時間も早く出合小屋に到着、当然誰もいない。
ハーネス・アイゼンを装着して地形図を見ながら出発。権現沢右俣・左俣の分岐は明白で遠くにバットレスが見える。トポだと左俣のゴルジュを通過した直後が取付きとあったが、なんか問題なくあがれそうだったのですぐに尾根へ取付いてしまった。しかし、トポというのは正確なモンです。すぐに尾根上に岩の小壁が立ちふさがりトラバースをしているうちに結局、再び左俣に下降してしまった。すぐにゴルジュ帯にぶつかり、正規の取付からスタート。
ルンゼ状の雪壁を腰ラッセルで30分かけ尾根上へ。尾根は快適に締まった雪を期待したが、サラサラの締まらない雪の連続。傾斜が強いところでは足場が固まらずだましだましの雪壁登攀となり、時々緊張する。中盤意向は概ね腰ラッセル。傾斜が強くなると顔より高い位置の雪を両手で崩しながら胸ラッセル。それでも行程の2/3ぐらいまではリズムよく来たが、尾根の最後の雪稜・雪壁がとにかく長く感じる。ひたすら手の届く範囲の雪を崩し・膝で2~3回固め、それでも崩れる足場にだましだまし乗り込みながら進む。今年の雪は手強い。
ようやくお目当てのバットレスが目前にせまり、最後にリッジを突破するのみとなった。時間は既に夕方。これは久々にバットレス直下でビバークかな、それもカッコいいじゃん・・・なんて思っていたが、あっさりとその思惑は打ち砕かれた。
ここまで散々苦しめられたサラサラの乾雪だが、このリッジに付いているモノはそれ以上にたちが悪く、細いリッジはこの上ない不安定な状態だった。確保無しで行くのは論外、岩用にロープ・ギヤはあるが、リッジ上にアンカーが作れそうな丈夫な潅木が無い。
リッジ両側の斜面を巻いて突破しようにも左側は傾斜が強すぎて論外、右側へ少し降りて登ってみるが、雪の層がそんなに厚くなく、傾斜が強い割りに踏み固めてもまったく固まらない雪が露岩(スラブ?)にくっついていて一度滑ると滑落停止も効かず大滑落は必須・・・。
右斜面を何箇所も掘りおこしてせめて凍った草付きがないか1時間以上探したが撃沈。メインディッシュのバットレスに手すらつけられないまま敗退を決めざる得なかった。仕方なく、自分のトレースを戻るが、雪壁のクライムダウンは傾斜もあり想像以上に緊張した。へとへとになりながら出合小屋に到着、今日はココまで・・・という考えもよぎったが、明日また少しの距離とは言えラッセルするのは非常にめんどくさいので駅まで残業することにした。快晴満月の中、敗退も重なった疲れた体で夜遅くに清里駅着。行動時間約20時間でした(笑)。
20日 帰宅
まあ、報告で特に書くことも無いですが、ずっと爆睡でした。
*****************************総括***************************
まあ、平日ということもあって八ヶ岳東面の静かな登攀を満喫できました。
出合から敗退地点まで完全にラッセル三昧でした。きつくはありますが、
振り返ると自分のトレースだけ、というのはやはり気持ちがいいものです。
敗退でヘトヘトになりながら林道を歩いている頭上には満月。ホンとヘッデンが必要ないくらいで、荘厳で優しい情景でした。ワカンは壊れるし、頂上どころかバットレスすら触れないし、踏んだりけったりなハズなのに不思議な充足感がありました・・・・・・
・・・・・なんて奇麗事ですね、ぶっちゃけメチャ悔しいですよ、ええ。月が何ぼのモンじゃ。
いまから思えば、右斜面をもう少し頑張ればなんとか支点になる潅木があったわけでどっか適当なトコでビバークして翌朝、ロープで確保しながら登ることも出来たと思います。もっと突っ込めた、そんな感じです。ただ、ソロの時は自分でアクセルとブレーキ両方演じなければならないので難しいですよね。でもだからこそたまにはピリリとするソロクライミングも悪くないかなと思います。
もちろん、パートナーがいる時は”激辛な”クライミングを優先したいですけどね。アチチ~
2010年12月30日~2011年1月1日 年越し山行 盛 ランディ 丁 松(記録)
遅くなりましたが、年末山行の報告。丁 松(記録)
長い休暇が取れなかった昨年末の正月シーズン。天気が悪いとの事で奥地への山行は避け、12月30日年越し山行に八ヶ岳東面出合い小屋に向かう。電車で向かうが、小淵沢の乗り継ぎ悪く、新宿8時発の特急「あずさ」がめいっぱい。斉 松が先行で出合い小屋に入り、夢幻の滝を狙う予定だった。
12月30日 アプローチ
登山口に着き歩き始めてみると、天狗尾根からのパーティか降りてきている、結局3パーティほどが雪が深い等で降りてきていた。しかし我々下山しても行くところがない、とりあえず出合い小屋へ向かう。記憶よりもやや遠かったが到着。小屋には先行パーティのテントが一張、我々もテントを張り「夢幻の滝」を偵察に行く。
偵察
雪が降る中、「夢幻の滝」への偵察、天狗尾根との分岐を過ぎると雪が深くなり少し嫌になる、さらに進むと時々踏み抜いて川に足を突っ込む始末、さらに嫌になる。ってなところで、今夜は年末。のども渇いたので、小屋に戻ってお酒でも飲むことにする。
夕食・晩餐
小屋に戻ると煙突から煙が、先に小屋の中にテントを張っていたパーティのようで、聞いてみると「夢幻の滝」に行っていたとの事、どこですれ違ったのか?アプローチにはカンジキ付けて4時間かかったとの事。カンジキが必要なほど雪が深いようなら沢に入らず天狗尾根に行く予定だった我々、カンジキは持っていない。とりあえずのども渇いたので飲んで飯にしようとしたら、小屋の中は煙まみれ目がシパシパして身動きが取れない。先行パーティは火を起こして暖を取るのがこれ以上にないくらい好きなようだ、お酒を片手にドンドン薪をくべる。しかし薪が湿っているのか、暖かいよりも煙たい。煙に巻かれスモークになる寸前、丁君がテントへの避難を促す。危ないところだった。夕食は五目御飯に味噌汁とビール。おいしく頂きました。
12月31日 撤収
翌31日大晦日の朝、雪が舞っている。谷(アイスクライミング)はラッセル4時間以上、尾根(天狗尾根)は何パーティか撤収している。素早く下山し、一気に特急で八王子の盛宅へ。当初の予定では、31日昼発で盛・ランディが八ヶ岳東面で合流の予定だったが、何だかんだで丁 松が帰京してしまった。しかし何と言う事でしょう、空は快晴!実は八ヶ岳東面から降りてきて小淵沢くらいからもう晴れていた!
12月31日 作戦会議そして再出発 盛 ランディ 丁 松(記録 )
ここで盛 ランディ 丁 松で作戦会議、このまま山に入らないと全員年末年始の予定はないという。(朝になって帰ってきちゃったから当たり前!) アーだこーだ言いながら、丁君は年越し用のウィスキーを飲み干してしまった。しかし、このままではやることが無い!基本的に登りたいルートは無いけれど、下界じゃ年は越せない。また、年明けの三連休で南アルプスの黄蓮谷に入らなければならない。っということになり、年越し&次回へのならしで八ヶ岳西面南沢大滝へ向かう。
アプローチそして年越し鍋
八王子から高速を飛ばし途中コンビニで各自年越しの嗜好品を買い求め、一気に赤岳山荘へ突入。車を降りるや直ぐに(お金を払って)南沢大滝へ。丁君なんか飲みすぎでヒイヒイ言いながら、南沢大滝小滝の基部へ到着。誰もいない、わいわいテントをはって、ランディの年越しキムチ鍋を食べて、紅白を聞いてワンセグで途切れ途切れのAKB48を見て就寝。やっぱり山で年を越して良かった、良い気分でした。
2011年1月1日 初アイスクライミング
天気はよい、あけましておめでとう。
朝、まだ誰も来ていない様だ、年明けソバを食べ南沢大滝へ。とりあえず、みんなで一通りリードを行う。昔はトップロープを張ってもらって、休み休み登っていた南沢大滝。少しはレベルアップしているみたいだ。そんな中ランディのプラブーツ&平爪アイゼンが唸る!ガシガシバキバキとパンプシながら三回ほどリードをしていた。あのガッツ(体力)に完敗しました。 その後、小滝へ行くと他パーティが登っていたが、左岸をミックス?ルート登れそうだったので、トップロープで遊ぶ。しばし遊んで帰京。
年越しをやまのなかですごして、良かった。以上!
2011年1月15日(土)~16日(日) 前夜発1泊2日
メンバー:CL F山、K西、N山(以上、東京YCC)、妹尾(まつど岳人)
新年早々に、お世話になっているF山サンからお誘い頂き、
ちょいとアイスとしてはレベルの高い大谷不動に行ってきました。
ピリリとしたバーティカルアイスは刺激満点花丸でした。
15日 中央道日野バス停 24日23:00~峰の原高原スキー場2:00(仮眠)
スキー場7:00~大谷不動8:00~本流一の滝9:15~二の滝10:15
~二の滝2P終了点12:15~右側壁の氷瀑取付13:40~2P終了点16:00
~大谷不動(幕営)17:30
今回は、東京YCCの3人に妹尾が混ぜてもらう形でご一緒させて頂く。
K西サン・N山サンは今回初対面だが、気さくな方でホッと一安心。関越道・上信越経由で須坂長野東ICを降りて峰の原スキー場へ。寝酒を飲んだ後、快適な場所で仮眠するも一般スキー客の方々が予想外に早く続々到着して、さっさと出発。古いトポなんかではスキーを使ったアプローチなんかがあったが、実際はワカンで十分とのこと。スキーが天才的にヘタな妹尾はまたもや一安心。先週の?トレースがうっすら残っているおかげでほとんど迷わず、1時間程度のスネラッセル程度で大谷不動に到着。最初にテントを張っていざ出発。
本日は大谷不動が初めてのN山サン・妹尾のために本流へ御挨拶。
一の滝をK西・N山組が登り、F山・妹尾組は右側を巻いて二の滝(55m、V+)へ。二人組の別パーティーが左岩壁右ルート(75m、Ⅵ-)へ取付いていた。本日は彼らとこちらの二組のみ。
二の滝は八ヶ岳とか見慣れているとドーンと迫力のある傾斜に思わず見とれる。
1P目:F山リード。(Ⅳ+?)、氷は柔らかい所がややあるものの快適。次回は問題なく
リードできそう。滝の左裏へ回り込んでビレイ。
2P目:F山リード。(Ⅴ?)いよいよ傾斜が強くなる。妹尾も頑張ってノーテンでフォロー。
その間にK西・N山組も上がってきて、二の滝1P目をトップロープで登る間、
F山・妹尾組は右側壁の氷瀑へ取付く。本日は湿雪がシンシンと降り、この時点で
ヤッケの表面は全身バリバリに凍り付いている。さらにこの雪が上部から
スノーシャワー(てかプチ雪崩)となってガンガン降り注ぎ、クライマーも
ビレイヤーも何度も爆風爆雪に晒される苦笑。しかし不思議なモンで、ココまで全身惨めに雪まみれだと大笑いしてしまう。クライマーって変態ですね、ホント。
1P目:F山リード。(Ⅴ?)氷がかなり濡れていて、あっという間に指の感覚がヤバくなる。
体につけてるモンは全部バリバリ、とにかく寒い。氷の感想は・・・良く覚えてない(笑)。
2P目:妹尾リード。(Ⅴ?)、正直言うとかなりこの時点で心が折れかかってたんですが、
やはり苦しくてもリードしてこそナンボでしょ、というF山サンの励ましもありトライ。
結局バーティカル部分上部で右の緩傾斜に移るところで2度のテンション。情けなし。
取付きに戻る頃には二人とも全身ヤバい状態。稜線上なら間違いなく谷川東尾根の悪夢再び(笑)。しかも新雪のラッセルが追い打つをかけ、へロヘロになりながらテントへ。しかし!東京YCCの宴会は充実そのもの。肉アリ鍋アリ酒アリ!凍傷気味になりながらがんばってリードした甲斐がありましたよ。旨いの一言で盛り上がった夜でした。たとえ、ヤッケから中間着、下着までほとんど乾かない状態だったとしても・・・。
16日 大谷不動10;00~不動裏の氷瀑12:40~大谷不動15:00
15:40発~峰の原スキー場17:50~25:30中央道日野バス停
昨夜夜遅くまで宴会だったので、当たり前というか・・・寝坊です、ハイ。
本日はアプローチも近い・・ハズの不動裏の氷瀑へ。しかし、昨晩20cmは積もったようでラッセルがまた大変の一言。下部のⅢ級程度の2P分ぐらいのナメ滝?はノーロープでさっさとと上がる。
氷瀑は見事な滝が2本左右に氷結しており、右はまさに氷柱状態だが、若干抜け口の氷結が悪い?先に到着したF山サンが左(V-?)を軽やかにリードしてトップロープを作り、後の3人が遊ぶ。妹尾は昨日のリードでのテンションを反省して出来るだけキレイに登ることを意識する。カウンターバランスなどをちゃんと意識してスムーズに。パンプすると途端に動きが雑になるのはフリーにも出る悪い癖だ。今年こそはちゃんと直したい。
時間もチョット遅れ気味に大家不動へ戻り、デポをパッキングして帰路へ。30分ほど先に出発したF山サンに追いつこうと頑張るが、なかなか追いつかず結局スキー場までF山サンにラッセルしてもらう羽目になった。本当に有難うございました。
帰りには風呂で汗を流し、YCC御用達のとあるお店で夕食。とんかつが美味の一言で味噌汁・ご飯がお代わり自由!!。しかも帰りにリンゴをどっかんお土産でくれる徹底っぷり(驚)。
まあ、YCCの意向で店名は明かせませんが頑張って探してください。ヒント:長野県内(笑)。帰宅は遅くなりましたが、最高の週末でした。F山サン・K西サン・N山サン、本当にお疲れ様&有難うございました。
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前々から気にはなっていましたが、アプローチ&グレードがネックでどうしても
踏ん切りがつかなかった大谷不動でしたが、次回も是非行きたいですね。
グレードはもう少し頑張る必要が多いにありますが、なんとかテンション交えつつも
登れるところはあるので、旨くなるには上手くなるにはひたすらリードすべし!という感じでしょう。アプローチにしても、F山サン曰くそこまで酷くないとのコトなので(実際、今回歩いた時間は八ヶ岳より少ない程度)、来月あたりもいっぺんまつどで行きませんかねえ~。
それと・・・今回驚いたことは2つ。
1:一本爪アイゼン・・・・いままで妹尾は平爪二本アイゼンで登ってましたが、今回盛山サンの
御厚意でシャルレのM10をお借りしました。すげえ。もうホントすげえの一言、まじパねえ。
傾斜が垂直でも足が決る極まる。まあ、それでもテンションありましたからまだまだ
修行不足ですが、これはもうカルチャーショックですね。
2:東京YCC・・・・まあ、F山サンから数々の武勇伝は聞いてましたが。
詳細はとても述べられません省きますが、とにかく
東京YCCの器のデカさはガチ。まつど岳人も多いに見習うベキ?
どうもアリガトウございました。