2010年4月10日(土)~11日(日) 前夜発一泊二日
メンバー:CL F山(東京YCC)、K寺(順天堂大医学部山岳部OB)、妹尾(記)
今のところ、F山サンと組んだ山行は悪天二連敗中・・・。
今度こそと、当初は瑞牆・十一面末端壁に誘って頂いたが、
二度あることは三度あるのか、またしても微妙な天気(泣)。
ということで、なんとかまだマシな愛知県・豊田の岩場に
狙いを変更して、三度目の正直(笑)。初のボルダー山行に
行ってきました。
注1:この報告を書いてる時点では、手元にトポが無いので
撮った写真やら、ネットなんかでルート名・グレードを
調べて書いてます。間違いあるかもなのでご了承下さい。
注2:豊田のボルダーグレードはa~eで表記されてます。
a/10~7級 b/6~5級 c/4~3級 d/2~1級
e/初段 f/弐段 ・・・という感じ。
10日 9日21:00中央道日野バス停~南山の岩場1:30/7:30
~古美山園地駐車場8:30~一手ロック~リーチロック
~12:30大給城址駐車場~大給城址の岩場
~17:00大給城址駐車場~20:00南山の岩場
夜に例のごとく、船山サンに日野バス停で拾って頂き、中央道経由で
一路豊田へ。途中仮眠も交えて豊田の岩場の端にある南山の岩場にある
駐車場へ幕営。朝、岐阜に居るF山サンの先輩のK寺サンと合流し、
3人で古美山園地へ。
トラバーユ(a):スラブ課題。なんとか一撃だが、高さは無いはずだが、
上部の核心の立ちこみはボルダー初心者の妹尾に
とっては結構怖い。
のみあがり(a):これもスラブ課題。傾斜が落ちる部分の
立ちこみとスローパーホールドの処理が
やっぱり怖い。なんとか一撃。
リーチ(b):カチに耐えて中間部のガバをとり、左のアンダー気味の
カチを取ってから右手ホールドに右足を乗せて立ちこみ、
遠目のホールドを取りに行く。高さもあって、核心ムーブに
歯が立たず敗退。
一難去って(d):看板ルート。左がガバ?以外は全て極小カチ・スタンスで
立ちこみすら難しいバランス課題、勿論登れず。F山さんは
見事完登。いいトライを見せて貰いました。
?(b):名前がわからない。リーチロックの一番右側の課題。
左上するホールドをつないで、最後にリップを乗り越す。
これも登れず。
昼には移動し、大給城址の岩場へ。
ポールポジション(d):『日本百岩場』にも写真が掲載されている
キレイなカンテのハイボール直登課題。中間部のピンチを
掴むまでの立ちこみでどうしても体が壁から引き離される。
足技もバランス感覚もほんとダメだなあと実感。
吹流し(b):かぶった下部のスタンスをからカンテにぶら下がり、
レイバック気味にカンテ上のホールドを拾いながら
右足に立ちこむ課題。この頃には指がよれて
ホールドが保持できない。まあ、万全の状態でも
難しいワケですが。
帰りは温泉によって、近くのスーパーで買出し。夜は鍋を
つつきながら至福の宴会でした。地元出身のF山サン
おすすめのダシ汁はあっさりしていてかなりGOODでした。
11日 8:00南山の岩場~8:30歌石駐車場
突き当たり岩~俊トラ岩~思い出岩
~リンゴ岩~双子岩~ゴリッパ岩
~16:30歌石駐車場~中央道日野バス停22:20
朝、ノンビリ朝飯を食べて本日は広大な豊田のエリアでも
いまだ開拓の進むエリア、大田城址の岩場へ向かう。
駐車場は妹尾たちのみ。この地域は昨日もそうだがホントに静か。
のんびりクライミングに集中できる。
突き当たり岩・おさらいロック等でアップ。(てか既に全力)
おさらい(a):左手のガバ(カチだろ?)と右手カチで、右足に立ちこみ
リップ上のスローパーを押さえてマントル返し。
妹尾は何度やってもスローパーを叩いてるだけ・・・。
ケンケン(b):カンテに両手をかけて右足に立ちこみカンテ向こうに
回りこむ課題。全然立ち込めない・・・。
そして俊トラ岩へ移動。
俊トラ(e):看板課題。左上ダイクをつないで、一度左横の縦ホールドを
取り、そこから悪いダイクホールドを使い直登。F山サンでも
てこずる初段課題。妹尾は何度もトライしてようやく3手
こなすのがやっと。
その後、思い出岩へ向かい、
思い出(c):右カチと左アンダーガバでスタート。足をスメア気味に置いて
右上のダイクホールドで耐えて、(妹尾は)一度左ガバを
デッド気味にとって、ハイステップの右足に乗り込む。
10回ぐらいのトレイでなんとか成功。今山行唯一の成果。
でもお買い得とはいえ、c課題が登れたのは素直に嬉しい。
近くにはリンゴ岩もあり
りんごカンテ(c):文字通り、顕著なカンテをSDから登るのだが、
SDがかなりかぶった姿勢で、離陸できず。
双子岩へ移動。
穴(c):F山サン曰く「cはないよな~」。左足を円形(穴?)のスタンスに
ハイステップで乗せ、立ちこみ。最後はスラブのスローパーを抑えて
右足のハイステップに立ちこむのだが、妹尾はここで落ちる。
2mほどの高さだが、不意落ち。スポッターのF山サン・K寺サン、
ホントに助かりました(冷汗)。二回目のトライは先ほどのフォールの
恐怖に負けて降りました。情けなし・・・。
最後に、東面エリアのゴリッパ岩へ。今まで垂壁~スラブ課題が
ほとんどでしたが、ここは圧倒的な現代風の前傾壁。しかし、
ハング部分にはかなりのチョーク跡がありました。岩の感触は
粗く、触れるだけで痛い。圧倒的なハングを越えて上部のスラブへ
抜ける課題があるらしいが、8mぐらい?の高さでスラブに突っ込むと
もう降りられない恐怖課題。弐段てのは想像を絶します。
もう指はヨレヨレ。数手のトラバース課題を3人で設定して
やってみても、離陸するのがやっと・・・。
帰りはすき屋で軽く夕食後、行きと同じく中央道経由。
今回は、F山サンの車を、高速の短い区間だけでしたが
妹尾も運転しました。メチャクチャ不慣れなのがもろバレで、
F山サンに怖い思いをさせましたね、確実に。申し訳ありません。
クライミングも運転も、先は遠いデス。
***********************総括**************************
今回、初めてボルダーのみの山行に行きました。
実績に違わぬ実力を見せ登るF山サン、久々のボルダー?にも
かかわらず安定しているK寺サンに比べ
まあ、ご覧の通り全く登れませんでしたよ・・・泣。
しかしながら、一つ一つのムーヴや、ホールドの掴み方、
足の置き方など、本チャンは無論のこと妹尾が普段登るレベルの
ルートではまず無いぐらい一つ一つの細部を熟考する過程
というのは、非常に有意義だなと感じます。
さらに、ウマイ人のソレを間近に見れること、自分の(ヘタな)ソレを
見てもらえることも、ルートでは難しいシチュエーションです。
何より、難しい課題でも高さがなければ気軽に取り付ける
のがまた楽しい。登れた時はもっと楽しい。
ボルダー・・・侮りがたし、スね。車も買ったことだし、
マット買おうかな・・・しかしその予算を妹尾のサイフから
搾り出すコトは初段クラスの難易度でしょう(笑)。