2009年6月27日(土)~28日(日) 1泊2日
メンバー:CL妹尾(記)、SL坂本、玉谷、盛山、日置、森、松澤、柏瀬(顧問)
中国遠征を半月後に控え(私事で恐縮です…)、久しぶりの会山行で
瑞牆へ向かった。たくさんのメンバーに御参加頂き感謝感謝。
新人(後輩)が一人も参加できなかったのが残念無念。
27日 6:45京王八王子駅(八王子組)~9:40瑞牆山 ・植樹祭公園(松戸組合流)
~10:30小川山林道終点駐車場(新座組合流)~カサメリ沢・モツランド周辺
~17:30小川山林道終点駐車場~18:00ヘルシーランドのバンガロー
今回は大人数で住所もバラバラなので、3組に別れてカサメリ沢・モツランドに
現地集合という形になった。八王子組(盛山サン、松サン、妹尾)は京王八王子駅に集合、
妹尾は二本ぐらい早い電車に乗ったにもかかわらず寝過ごしギリギリ着、危ない。
駅近くの24時間スーパーで買い出し後、出発。
八王子ICは激混み、週末の高速1000円効果は絶大でありがたいやら大変やら。
暫く走ると流れも良くなり、9:30前には植樹祭公園に到着。おそらく
松戸組(玉サン・多鶴サン)はここに車を停めるだろうと、盛山車で一緒に行こうと
少し待つと案の定、御到着。新座組(柏瀬サン、ゴルゴサン、一孝サン)の居場所が
イマイチ掴めず、ではモツランドへ・・と駐車場を出発するときに丁度、新座組が通る。
小川山林道終点の駐車場はかなり混んでいたが、ギリギリ2台駐車できた。
ゴルゴサンはトマト1箱買ってくるし、玉サンは渡渉に奮闘するし、早くも賑やか(笑)。
どこの岩場で登るかまったく決めておらず、駐車場の混み具合から見ても
空いている岩場に行くしかないね、と半ば諦めていたが意外にもモツランドは
誰もいなくて貸切状態。個人的にもGWに登れなかった『レーザーズエッジ(5.10c/d)』に
トライできるので、モツランドに即決。
まずは『たぬき(5.10a)』で妹尾アップ。その後盛山サン・松サンも同ルートでアップ。
ゴルゴサン・一孝サンは、玉坂コンビを講師にクラックトレ。『レーザー~』の左隣の
無名クラックルート(5.9?)で多鶴サンリードでTrをセット。テーピングからカムの
セット法など、玉坂クラック講習会はナカナカに充実しとるようでごんす。
さて、妹尾はいよいよ『レーザー~』にトライ。楽しげな玉坂講習会を横目に
独り緊張顔でストレッチ。ムーブはGWの2トライで完全に掴んでいるので、
核心のB3本目のクリップがこなせるかどうかがすべて。慎重にムーブをこなし、
悪いスタンスに耐えてクリップ成功。後は油断しないように高度を稼ぎ、無事RP。
は~、エガッタエガッタ。
次にGWにTrでトライしたゴルゴサンがリードトライ。やはり核心のムーブ&クリップに
悪戦苦闘しながらも堂々のトップアウト、次回期待ですね。
その後、いよいよ真打・柏瀬サンのリード。同じルートを登って頂くと、格の違いが
ヨク判ります。もちろん余裕のOS。
アップを済ませた盛山サン・松サンは『プラチナム(5.11d)』の左隣の無名クラック(5.8?)
にトライ。玉坂講習会で自信をつけた一孝サンもリード参戦。たぶん全員OS。
その後、無名クラックからつなげて『プラチ~』の終了点から派生する
『ナチュラル(5.10b)』に妹尾トライ。全体的に薄カブリが続くが、ガバの連続で
ジャムも悪くなく、高度感も手伝って登って楽しいルート。
しかしながら最後のハング越えはスタンスが乏しく左手のハンドジャムにかなり
体重がかかるので、思い切りが必要なのだが悔しい1テン、OSならず。
続けて盛山サン・松サンはTrトライ。
玉坂サン・一孝サン・ゴルゴサンは前絵星岩に移動し、『ジキル博士(5.9)』、
『ハイド氏(5.9)』等にトライ。優秀な講師に導かれ一孝サン・ゴルゴサンとも
クラック技術に上達が見られたようです。妹尾にも是非御教授を~
そのころ柏瀬サンがいよいよ本気モード。
『プラチ~』にリードトライです。GWにトライしている方を見ましたが、下から見ると
どこにホールド・スタンスあんの?てな感じ。それでも柏瀬サンは難なく下部を
こなし、核心に突入するがもう少しのところでフォール。OS成功なら自己記録タイ
だっただけに(5.11c)、悔しそう。盛山サン・松サン・妹尾はただただ圧倒される。
その後、柏瀬サンの御厚意で3人がTrトライ。盛山サンが核心手前まで行ったのが
最高で、松サンも苦闘、妹尾は散々でした。妹尾のダメっぷりを哀れんだ柏瀬サンが
なんともう一度Trトライでムーブを解説してくれました。
普段トライできないようなグレードにトライでき、おまけにトップクライマーの解説付きとは
なんとも贅沢至極。柏瀬サン、本当にありがとうございました!
なんだかんだで17時を過ぎてしまい、そそくさと本日の宿泊場所の
みずがき山ヘルシーランドのバンガローへ。夕食準備中に柏瀬サンが岩場にサイフを
忘れるというハプニングがありましたが(無事見つかりました、勿論)、賑やかに
お酒を飲みながら夕食のカレー作り。松サンの差し入れの日本酒・ゴルゴサンの
差し入れのトマト・多鶴サンのフィリピン?土産のスナックはいずれも大人気。
カレーもおいしく、夜は更けていきました・・・。
妹尾は残念ながら半分つぶれた状態で記憶にございませんでしたが(苦笑)、
なんと盛山サン達が消息を絶って久しいアタルサンに電話をかけることに成功!
いよいよアタルサン復帰間近か?待っておりますよ~
28日 8:00ヘルシーランドのバンガロー~9:00不動沢・屏風岩正面壁
14:00小川山林道終点駐車場~18:10京王八王子駅(八王子組)
のんびり朝飯のうどんを食べ、途中ハチの襲来も御愛嬌の中で出発。
前夜にいろいろドコ登るか案が出たが、結局テーマは”クラック”ということで
不動沢へ。先日、玉坂サン達がトライしなかなか良かったという
『不動沢愛好会ルート(1P目5.9、2P目5.10a)』を目玉に屏風岩正面壁へ。
妹尾は不動沢は初めてだったが、かねてより「不動沢のグレードはやばい(笑)」と
聞いており、ドキドキワクワク。まずは『おしん(5.8)』を妹尾リードでアップ。
出だしが少しイヤらしいが、スタンスも豊富でジャムもよく効く。上部は
チムニーの中のクラックにハンドジャムという感じで窮屈だが、5.8は妥当な感じ。
その後、Trでゴルゴサンがトライ。本日も玉坂クラック講習会は健在。
ゴルゴサン・一孝サンはその後リードトライ、無事RP(ですよね?)。
盛山サン・一孝サン組と松サン・柏瀬サン組は『寒々ルート(1P目5.7、2P目5.8?)』
へ取付く。楽しそうな声(怒号?)が聞こえる中、「ガシャーン!」という音が…。
どうも最初に取付いた盛山サン・一孝サン組のリード盛山サンが落ちたらしい。
その後、しっかり2P目まで登ったそうですが、後発の松サン・柏瀬サン組は
危険を感じて撤退してきました。まあ安全第一でなによりナニヨリ。
さあ、妹尾は本日のメインイベントの『不動沢~』にリードトライ。
下部は左のフレーク沿いと右のチムニー沿いの二通りあるが、正規は後者。
OS狙いなら当然正規のチムニーしかない。妹尾の体格でギリギリのチムニーを
ずり上がっていくが、狭い場所ではヘルメットが挟まって首が回せず(笑)
やむなくヘルメット破棄(良い子の皆様は真似しないでクダサイ)。
右足はチムニー奥のスタンス、左足は正面の凹凸にスメア気味で
右腕はエルボーロックで主にこれで体重を支え、左手でマントル気味に
チムニー登りの要領でずり上がるのだが、時間がかかってやたら疲れる。
チムニーが終わる頃、ようやく最初のプロテクションを決められ、一安心。
そこから数手は効きのいいハンドジャムが続くが、核心は数手の甘いジャムが
続く。薄カブリの凹状クラックだが、左右両壁にスタンスが乏しく足を開いて
傾斜を殺すのが難しい。かすかにある薄い横溝に左足をねじ込みなんとか突破。
5.9とはとても思えない冷や汗の中、なんとかOS。体感は5.10aぐらいはある気が。
その後、盛山サン・松サン・一孝サン・ゴルゴサンが順次Trトライ。
皆様、不動沢の5.9はいかがでしたか?
柏瀬サンが、『不動沢~』右の無名ルート(もしやプロジェクト?)にTrトライの中、
妹尾は懲りずに『JECCルート(5.10a)』にリードトライ。
下部のチムニー・ハンドサイズのクラックはバチ効きで、登っていて楽しい・・が、
上部になるとジャムがかなり甘くなり、薄カブリが顕著になる。
カムのセットに手間取ったりしているうちにとうとうテンション・・・。
その後も、スタンスが乏しく、フットジャムも甘いシンクラックに苦しみ、
ところどころ苦しいレイバックのムーブに消耗すること数テン。
まだまだ実力不足を痛感しつつトップアウト。体感は5.10bでもおかしくない(たぶん)。
しかもルート全体が右上しておりカムの回収に手間取って、結局松サンにフォローで
登ってきていただくハメに・・・松サン、スミマセン。
14時を前に、全員がそれぞれ適度に満足し、適度に課題を見つけたようで(たぶん)
雲行きも怪しくなる中撤収。駐車場で現地解散。盛山車(盛山・柏瀬・日置・松澤・妹尾)は
帰りに渋滞につかまり、随分時間がかかりながら無事八王子に到着。
盛山サン、運転ホントにお疲れ様でした。
(写真は一部盛山サン撮影、写真提供サンクスです。)
【総括】
今山行は皆様本当にお疲れ様でした。
盛山サン・ゴルゴさんは自家用車出していただき大助かりでしたし、
柏瀬サンは岩場や帰りの車中でのクライミングに関するムーブ・姿勢・トレーニング等、
まだまだ自分が未熟だなと痛感させられる大事な事柄の御講義、恐縮至極です。
玉サン・多鶴サンのクラック講習は中堅組には貴重な場だったはずです。(きっと)
松サン・一孝さんも差し入れや面白話など、リーダーがふがいない中
盛り上げていただき大感謝でした。
個人的には『レーザーズ~』のRP、『不動沢愛好~』1P目のOSなど
そこそこの成果はありましたが、結局『プラチ~』や『JECC~』の散々な
結果に帳消しにされた感が強いです。特にいつぞやの山行報告で
「柏瀬越えを狙います!」とホザいたものの、見事な返り討ち(苦笑)。
柏瀬サンとの圧倒的な差を再確認した次第です。
しかし、それでも狙います、いつになるかわかりませんが狙います。
中国から帰った後の目標・課題がまた幾つか見つかった、
そんな幸せにも巡り合えたナカナカにいい山行でした。