2009年1月24日 前夜発日帰り
メンバー:CL妹尾(記)、SL盛山、森、松澤
年末からゴルゴサンに声を掛けて頂いており、思い出深い(?)谷川東尾根以来
10ヶ月ぶりにザイルを組み、小同心クラックへ。大同心へのリベンジに燃える
松サン・盛山サンとともに冬型気圧配置全開の八ヶ岳へ。
23日 京王八王子駅22:00発~(中央道)~美濃戸口25:00着
24日 美濃戸口5:00発~赤岳山荘6:40発~赤岳鉱泉8:45発
~大同心稜頭9:15着~小同心クラック取付9:40~横岳頂上直下12:30?
~硫黄岳頂上14:00着~赤岳鉱泉15:00~赤岳山荘16:00着
前夜発で、京王八王子駅に盛山サン・松サン・妹尾が集合、一路八ヶ岳へ。
出発前の予報では土曜が冬型の気圧配置、日曜は強烈な寒波と、今回は(今回も?)
八ヶ岳ながら、なかなかに刺激的な登攀の予感。ゴルゴさんは現地集合だが、
八王子組はゴルゴさんが赤岳山荘に(積雪のため)無事到着できるか?と若干心配。
美濃戸口に深夜到着、無人の駐車場にテントを張り、仮眠。4:00起床で
朝食、パッキングを済ませて赤岳山荘へ。
赤岳山荘では先に無事到着(?)したゴルゴサンと合流後、赤岳鉱泉へ。
小雪がちらつく中、赤岳鉱泉に到着。テントは一張りもなく、学生らしき?団体が
ちょうど出発したので、そのテン場跡にテントを設営し、不要物をデポして大同心稜へ
向かう。先に出発した盛・松組に遅れて歩くが、大同心稜の取付きを危うく
間違えそうになり、ゴルゴサンにフォローしてもらい、危うく難を逃れる。感謝。
予報が予報なだけに、今回は敗退も視野に入るかなと考える。
勿論、取付けば完登を全力で目指すが、取付く前はあらゆる選択肢を考えて
然るべきとも思う。そういった意味でこの不安と希望、完登と敗退、プラスとマイナスが
バランスよく存在する今の精神状態は、重苦しいながらも理想の状態かもしれない。
途中でギヤ類を装着する。ドンヨリ曇、小雪がちらついてはいるが視界もあり、
予報ほどは悪くない。大同心稜の頭で盛・松組と別れ、小同心手前のルンゼを
トラバース。視界が少し悪く、若干迷ったが、無事取付きに到着。
サア、タノシイジカンノハジマリダ。
1Pはゴルゴサンのリード。難なく、かつ手早く登っていき、ピクナル付近でビレー。
確保支点にはには新しいペツルが埋め込まれ、安心できる。
2Pは妹尾リード、出だしで少しもたつく。ゴルゴサンは気遣ってくれたが
”寒いから早く登ってくれ~”的な空気がビンビン、ゴメンナサイ。
3P前半はゴルゴさんリード。右上ではなく直登ラインをとる。
ロープの流れを考え一度ピッチを切り、後半を妹尾リード。小同心の頭へ。
冬壁入門ルートだが、お互い初見での完登。感謝の拳を交わす。
八ヶ岳西面なので流石に無風とはいかないが晴れ間も見えてきた。
明日もあるし、横岳頂上まで行く程ではないなと北西面の雪斜面を
トラバースして稜線に抜ける。硫黄岳経由で赤岳鉱泉へ。
テントに戻ると、盛・松組は先に帰還していた。残念ながら今回は
敗退のようだ。予定では明日もあるが、それぞれ自分の課題を達成、あるいは
見つけたので、疲労も考慮して下山することにした。
東尾根以来、都合が合わずなかなかゴルゴサンと組めなかったが
ようやく再び組めたことが素直に嬉しい。相変わらず細かいミス連発だが、
自分はこの1年で、”連れて行ってやる新人”から”組める後輩”になれただろうか?
この答えは僕自身が出せるモノではない、ましてや今すぐなんて判らない。
だけどその為の精進はこれからも長く続くだろう。今回、見ただけで只々圧倒された
大同心は来年の課題だろう。三つ峠や本チャンの人工登攀を経験し、来年必ず
ここに帰ってきたい。まずは残りの八ヶ岳、大同心南稜・阿弥陀北西稜・権現岳東稜を
このシーズンに是非登っておきたい。まだまだ冬シーズンは続くのだから。
今回疲れてしまい、本来2日目もどこか登るはずだったのにすみません.また長期縦走から帰ってきたらどこか(谷川?)行きましょう.
いつのまにか行きたいリストに大同心南稜も加わってますね.私も行きたい.
ちなみに赤岳山荘5:40発~赤岳鉱泉7:45発 ~赤岳山荘16:30着です.
投稿情報: ごるご | 2009/01/27 23:52