2009年1月16日(金)~17日(土)
メンバー:CL妹尾
先週の八ヶ岳縦走・旭岳東稜から1週間、休む暇も無く今年は
八ヶ岳を徹底的に登りこむべく、今回は阿弥陀北西稜・北稜を
ターゲットとした・・・・だが、結果から申し上げるとなんと
美濃戸口すら到達せず。原因は・・・
16日(金) 中央道日野バス停21:13~中央道富士見バス停23:20
~原村ペンションビレッジバス停26:20
今回は、アプローチに高速バスを利用、日野~富士見往復で
¥3800は助かる。バイト先から慌しく帰宅、準備・食事をさらに慌しくこなし
なんとかバス停へ。富士見に降りると満天の星空、でも寒い。
今回は(前夜発)一泊二日なので荷物も重くなく、いつものペースなら
余裕で、明け方には北西稜の取り付きにいけるので、ちょっと寄り道して
原村のコンビニに寄ることにする。
25:00頃、コンビニに到着。普段よりちょっとペースが遅いなと感じつつも
夜食を食べて小休憩。ここから3時間ぐらい歩けば美濃戸かなという感じ。
ここら辺から、いつもなら歩荷にもエンジンがかかって登るルートを
想像しながらワクワクしながら進めるのだが、いまいちペースが上がらない。
ヤッケの下にダウンを着て暑いくらいなはずなのに肌寒い。
何より、「まだ○分歩くのか・・・」などネガティブな考えばかり浮かび
モチベーションが上がらない。なにかおかしい。
八ヶ岳美術館手前のバス停まで来て、とうとう小休憩のつもりが
バス停留所の中で(寒さで)震えながらも、横になってしまう。
当然寝れるわけもないが、先に進もうという気がまったく起きず。
2時間ほどじっとしていたが、こんな状態で八ヶ岳とはいえホンチャンに、
しかもソロで取り付くのはナンカ危ない気がした。
悩むこともなく、「やめた、ヤメタ。」
まあ、おおかた先週の旭岳東稜が充実していたので、
一時的にモチベーションが下がっただけだろう、よくある話だ・・・と
その時は深く原因も考えなかった。バス停にマットとシュラフを広げ、
夜明けまで仮眠。
17日(土) 原村ペンションビレッジバス停10:00~もみの湯11:00
~富士見駅15:00~中央道富士見バス停17:53
~中央道日野バス停20:00
バス停は1時間に一本程度で、人もまったく来ないので、ついつい長居してしまい
バスの時間変更など電話して、折角なので温泉にでも入ろうかとすぐ近くの
もみの湯へ。大人500円(17:00以降は300円)はこれまた大助かり。
昼間に温泉とか久しぶり、1時間以上入ってました。
その時、今回なんとなくだが今回の撤退の理由が見えた気がした。
単純な「疲労」だと思う。普段シャワーなので、気づきにくかったが
湯船に入ると手足の指先がひどく冷えているのに気づいた、体重計に乗ると
1ヶ月前と比べて4kgぐらい痩せていた。(正月挟んだのに)
考えてみれば、年末に9日間、2日ほど実家で休みすぐに7日間入山。
縦走や冬壁など、いずれも体力の消費が激しい山行ばかりで、
この一週間も平日は野外のバイトで、休むまもなく今日に至る。
体が悲鳴を上げていたのにようやく気づいた。
普段、トレーニングや鍛錬には意識的になっていたが
フリークライミングのように、体の一部分に負担が集中して痛み等で
すぐに異常に気づくのと違い、冬山は全体的に満遍なく疲労・負担が
襲い、どうしても「休養」「栄養」という面を疎かにしてしまっていたらしい。
自分はまだ20代で、今まで体力なんて鍛えれば鍛えるほど溢れてくる等と
思い上がったフシも否定できない。あくまでそれは、健全なメンテナンスを
実践するという前提での話であることに目をつぶっていた。
おそらく、自分にとって特別なコトがない限りヤマは一生続く行為だろうと思う。
まだ早すぎるかなとも思うが、そろそろ自分の体のメンテナンス(休養・栄養)に
関する意識も必要なのかなと今回強く感じた。
そういう意味では、吉田和正サンのそういった知識・姿勢は、ものすごく
尊敬すべきなのだと改めて感じる。40代であのパフォーマンスを実践できるのは
そういった生活全般からの地道な取り組みがあってこそなのだと。
以上な感じで、今回はアプローチすら満足にできていない状況でしたが、
これから長くヤマに携わる身としては、それなりに得るもの・学ぶものがありました。
ここら辺は初心者の強みでしょうか?
先輩方、心配後無用。この報告を書いている間にも沸々と悔しさ、ワクワク感が
いつも通り込み上げてきております。シーズンは始まったばかり、コレからデス。
週末は皆と一緒なのね。
自分が話したら誰かが話し返してくれる、自分が黙っていても声がかかってくる・・・そういう山にももっと行ってよ。
一人だと喜怒哀楽少なくならないか?
ところで、毛はボゥボゥだけど体温低下・・・クマ化しとるんじゃないだいだろうな。
投稿情報: 管理人-鶴多郎 | 2009/01/19 22:50