足尾渓谷 松木沢夏小屋沢
CL:盛山 隊員:斎藤
銅親水公園7:30--9:00夏小屋沢14:30--15:30銅親水公園
だらだらと林道歩き。
悪名高き足尾銅山、確かに荒涼としている。
でも鹿がいっぱい。
自然のうんちくと感想等はいろんな方が書かれているので、省略。
林道をしばらく歩くと、松木沢渓谷に入り両岸が岩壁になる。
わびしさを感じつつ、一つ目の沢、黒沢に到着。
F1半分くらい凍っている。上部は割りと凍ってそう。
すでに取り付きに向かっている先行Pがいるので、紳士的に譲り、
次の沢を目指す。
夏小屋沢到着。そこそこ氷結してそう。
装備をつけ、渡渉。滝に近づく。
うっ、表面しか凍っていない。
しかし、このまま帰るのは悔しいので登る。
F1、F2は楽な滝。距離は5~10mで傾斜もなし。
氷結が甘く支点はろくに取れず。
まあ、特に危険もないので、適当に登る。
核心F3垂直12m。シャンデリア状の滝。
発達中で、非常に脆そう。
早速取り付く。ブランクがあったせいか、
行けそうだろとなめていた。
今回はバイルが2本ともおNEW。
私にも社会人になりベントシャフトを使える時が来たのです。
とワクワクしながら取り付く。
…悪い。登り初めて数手目で、早くも自分の過ちに気付く。
氷結が甘く、中は水が流れている。
氷が発達してそうな所をライン取りして登る。
微妙なトラバース。
支点を取ろうとスクリューを打つも、上手くいかない。
完全に体が忘れてしまった様だ。
なんとか無理やりねじ込んで一安心。
左手が冷たいと思ったらめちゃめちゃ水がかかってるではないですか。
上からも容赦なく水が降ってくるし、シャワークライミングです。
気温はそこそこ低いらしく、バイルのリーシューが凍りついてる。
勘弁してくれよと思いつつ頑張る。
しかし、垂直部分で行き詰る。
左手に力が入らないし、スクリュー打てないし。
支点は…結構下だなっと、落ちると厳しいな。
最後の手段、完全にバイルにテンションを掛ける。
抜けたら悲惨やと思いながら、両腕をフリーにスクリューを打つ。
酷い登り方だ。いやいや墜落するよりはマシか。
この支点で諦めて降りればよいのに欲を出して上まで行く事にする。
残り3m程。スクリューを打つ余裕はもうないので、一気に抜ける作戦で登る。
途中で左手死亡。まったく力が入らず。
残りの右手のアズターに全てをかける。
最後の一撃がきまり何とか体を引きずり上げられた。
いや危なかった。本気で落ちるかと思った。
いや、実際落ちてたな。バイルのおかげで助かった。
もはやF4を登る気力はなく、ここから懸垂下降。
斎藤氏もリードしたいとの事で、もう一度F3を登る。
奴は綺麗に登りやがった。
セカンドで登ってみても、やっぱり結構難しい。
よく無事登れたもんだと我ながら感心する。
後は懸垂下降を繰り返し、取り付きへ降りる。
いや、楽しかった。
想像以上に松木沢渓谷はよかった。
林道歩きはめんどくさいが、仙台周辺の二口渓谷や蔵王仙人沢の
ラッセルを考えれば、楽チンだった。
今年度中に今度は、日光の雲竜渓谷行きましょ。日光なら松戸本部と仙台支部が合流できますよ。
投稿情報: あたる | 2007/01/22 20:32