2007年2月3日(土)~5日(月) L:妹尾
この会に入った理由の一つに「冬山」がある。装備もだいたい買ったり貰ったりしてそろえ、甲武信・八ヶ岳でウォーミングアップもしたし、とにかく場数を踏もうと昨夏に登り、「岳人」にも紹介されていたこのルートに挑戦した。
まだまだ初心者ゆえ、どうしても会の人と行けば判断を委ねてしまう。本当の意味での体験&経験を目的にあえてソロで登ってみた。
3日(土) 南流山5:37~日野春9:20 横手駒ケ岳神社~横手・白須分岐~五合目小屋
電車からの南アルプスは壮観、今年は暖冬と言われているがしっかり山は雪化粧。心躍る。日野春駅からは徒歩で神社へ。いつかは一人でもタクシー・・・と念じひたすら徒歩、しかし長い。もういい加減にし・・・と思ったところへ軽トラが。「どこまでだ?乗せちゃる。」甲斐の人のなんとあたたかいことよ。
神社をすぎて登山口から登るが暖かい、雪はない。秋山ですか?今二月ですよね?横手・白須分岐手前からようやく雪出現。トレースを辿りながらときどき地形図を見て現在地確認。しかし自信がない。途中の急登でテント発見、しかし今後の行程を楽にする為もう一がんばり。結局五合目小屋到着は17:30ぐらい。もっと歩荷力をつけねば・・・。先客の二人組みのテント横に幕営。小屋中に幕営も考えたが経験になるかなと敢えて外に。しかし・・・。
4日(日) 五合目小屋~七丈小屋~五合目小屋~刃渡り
午前二時ごろ、起床。てか起こされた。風強!!テントは大揺れ、中から必死に支えながら出発前の天気図、天気予報では異常なかったはず・・・でも冬アルプス初めてだしこれが普通?それより進む?撤退?頭ごちゃごちゃ。とりあえず様子見。(あとで知ったが、下界も強風だったらしいですね。東北新幹線も止まった?)八ヶ岳で松さんにテント内で靴履くとか出発の準備とか教わったけど、その意味を痛感する。こんな強風・寒さじゃのんびり外でて準備できないよ。松さん、謝謝。
強風は一向にやむ気配なし。されど快晴。風以外は問題ないのでいけるとこまで行ってみることにした。五合目小屋からは落ちたらアウトの梯子・クサリ場が連続し気が抜けない。しかもでかいザック背負ってるとたまに風にあおられる。ようやく抜けたと思ったら次はラッセル。今回購入したワカンを使用、それでも使い方が下手くそなのかたまに腰あたりまで沈み、もがく・およぐ・うんざりする。
強風のせいで只でさえ人が少なく薄いトレースが消失することしばしば。当然ルートファインディングに手間取る。七丈小屋を過ぎたあたりからそういったトラブル・ラッセルの極み。これが冬山かあああ。
13:00、ここでタイムアップ。これ以上進むと登頂は可能かもしれないが、下りは強風の中慣れないアイゼン・ワカンをはいて危険な岩稜歩き。しかもソロ、多分ヘッデンのみの暗闇。岳人のはしくれとして最低限、無事下山の為の判断はないがしろにできない。これも経験と自分に言い聞かせつつ引き返す。
下りは自分のどんくさいラッセル跡をトレースし黙々と歩く歩く。しかしなんでこう下りって詰まんないんだろう・・・。五合目小屋を過ぎ刃渡りを越えたあたりで幕営。前日と打って変わってのんびり水・夕飯作り。おしるこ用のアンコ忘れたのがショック。甲府の夜景はきれいだった。
5日(月) 刃渡り~横手・白須分岐~横手駒ケ岳神社 韮崎11:41~南流山15:30
のんびり穏やかな朝。7:00に出発し、9:30には駒ケ岳神社に到着。ここから日野春駅までのんびり歩くか、とそこへ・・・。軽自動車がとまる、「駅までいく?韮崎までなら乗せてってあげるよ。」「あざ~っす!!」途中敗退の悔しさに人情が温かい。
結局韮崎から南流山まで眠眠眠。途中人身事故でも動じず眠。来月再挑戦を心に誓う。
カキコどうもです。
その時に感じたことを書きとめておくことはいいことだと思います。
しかし、若者たち、皆良い報告書きますよね。どんどん書いてよ。
投稿情報: 管理人-鶴多郎 | 2007/02/07 21:25
俺も山に行きたい。
来週はやります。
切符も手に入ったし。
投稿情報: 紅軍戦士。 | 2007/02/13 09:02
私事ですが、昨日、卒論発表が終わりました。
冬山技術を一緒につけて行きましょう。
また、今年は黒戸尾根を登って赤蜘蛛行こうよ。
投稿情報: あたる | 2007/02/15 08:51