2015/8/9 メンバー:けい(会員外)、ぐっち(会員外)、たね(記
▼ホラの貝ゴルジュ
▼感想
簡単な沢なので遡行自体は3時間で終了。
遡行が終わった後で皆で持ち寄ったそうめんで乾杯!
けいさんから世界の山々についておもしろい話が聞けてとても楽しい山行だった。
ネパールの壁頑張ってください。
2015/8/9 メンバー:けい(会員外)、ぐっち(会員外)、たね(記
▼ホラの貝ゴルジュ
▼感想
簡単な沢なので遡行自体は3時間で終了。
遡行が終わった後で皆で持ち寄ったそうめんで乾杯!
けいさんから世界の山々についておもしろい話が聞けてとても楽しい山行だった。
ネパールの壁頑張ってください。
2015/7/12 メンバー:さくらだ(会員外)、たね(記
ドロミテの練習としてロングピッチのルートに櫻田さんに付き合ってもらった。
▼北岳バットレスピラミッドフェースから第4尾根
1p(Ⅳ) たね:凹角の階段
2p(Ⅱ) さく:歩き
3p(Ⅴ+)たね:直上して垂壁を登る。プアな支点が1、2本しかなく緊張する。ルートミスったか。
4p(Ⅳ+)さく:ワンポイント
5p(Ⅱ) たね:歩き
6p(Ⅴ) たね:逆層フェースからクラック
7p(Ⅳ+)さく:逆層フェースからバンドに出る
8p(Ⅴ) たね:フェースを左上。コーナークラック。楽しい!
9p(Ⅲ+)さく:バンドをトラバースし4尾根の2p目に合流
10p(Ⅴ) たね:階段
11p(Ⅲ) さく:階段
12p(Ⅴ) たね:垂壁にトップロープみたいにスリングが垂れ下がっており、あまりに醜いのでナイフで切り落とす。
13p(Ⅴ-)さく:カンテから枯れ木テラス
14p(Ⅲ+)たね:トラバース
15p(Ⅳ) さく:城塞ハング
▼感想
2日で29p。天気も良くいいトレーニングでした。
ピラミッドフェースの残置支点はぼろいので落ちないように。
1ヶ月後滑落により2人死んでいます。
写真はたくさんあるので欲しい人はたねまで。
2015/7/11 メンバー:さくらだ(会員外)、たね(記
ドロミテの練習としてロングピッチのルートに櫻田さんに付き合ってもらった。
▼下部フランケからDガリー奥壁
1p(Ⅴ) さく:dガリー大滝に先行者がいたので落石を避けるように右側の壁を適当に登ったら悪かった。
2p(Ⅴ) たね:悪すぎ。横断バンドに出る。A0
3p(Ⅱ) さく:歩き
4p(Ⅱ) たね:歩き
5p(Ⅴ-)さく:ここから下部フランケ。ピトンがたくさん打たれているがスラブは悪い。A0
6p(Ⅳ+)たね:凹角をどんどん登っていく。50mロープいっぱいに伸ばす。
7p(Ⅳ+)さく:簡単
8p(Ⅲ) たね:dガリーに向けて左にトラバース。
9p(Ⅲ) さく:階段
10p(Ⅴ) たね:ここからdガリー奥壁。快適なハングとクラック
11p(Ⅳ+)たね:クラックからスラブ
12p(Ⅲ) たね:階段
13p(Ⅳ+)たね:チムニー
14p(Ⅳ) たね:城塞ハング
▼感想
むちゃくちゃ暑かった。dガリー奥壁は全ピッチリードさせてもらう。
下部フランケはチームフリーを達成できず残念。
写真はたくさんあるので欲しい人はたねまで。
2015/5/24 メンバー:あたる、さくらだ(会員外)、たね(記
▼衝立岩正面壁ダイレクトカンテ
▼感想
単調なアブミの掛け替えに終始するつまらないルート。
テールリッジからアンザイレンテラスまで行くのが一番緊張したかな。
さっさと降りて雲稜第一の試登に向かった。
写真はたくさんあるので欲しい人はたねまで。
2015/5/9-11 メンバー:さくらだ(会員外)、たね(記
▼剱岳八ツ峰主稜
3:00剱沢キャンプ場 - 5:30一二のコル - 7:30五六のコル - 10:00八ツ峰の頭 - 11:30剱岳 - 14:00剱沢キャンプ場
トレースは三峰から五六のコルまで。
雪の状態は例年より悪く敗退者が多かったそう(by富山県警)
▼感想
昨年敗退した八ツ峰主稜だが1年経ってみれば簡単過ぎて拍子抜け。
ルートには旬があるとは創立者の言葉だが、まさにその通り。
自分にとって残雪期の八ツ峰主稜は旬が過ぎていたみたいだ。
昨年頑張って行っとくべきだったか。
でも、景色はとてもよく気持ちよかった。
写真はたくさんあるので欲しい人はたねまで。
2015年10月18日、のじ、単独。
北海道で仕事があったついでの遡行。
7時20分、空沼岳登山口発。紅葉が美しい。林道を暫く進み、380mで入渓。
白い岩が美しい、若干の小滝がある中を遡行。500mあたりで再度林道横切る。このあたりは平凡だが、ヒラタケを収穫。
600あたりからさらに小滝、ゴルジュが続くようになり面白い。いずれもまったく問題なく超えられる。
810の15m滝を巻き、しばらく行くと藪漕ぎなしで林道に出る。10時30分に遡行終了。地図読みが当たって嬉しい。
まあ、これで下山するのはちょっともったいないかなということで、一応空沼岳の山頂を踏んで(遡行完了地点から1時間40分ほど)、下山しました。ロープなどを必要とするところは一か所もない。
簡単でいい沢でした。紅葉がきれいで、水が冷たい秋がいいね。夏だとちょっと物足りないかも。
「死ぬまでに一度は行きたい、でも死ぬのはゴメンだよ」・・・でお馴染みの槍ヶ岳の名ルート、北鎌尾根に挑戦しました。
年末年始山行に行く前に、まずは無雪期を登りましょう、という事で錦秋の好天日を狙い、日帰りでの“ド根性体力任せ山行”です。
日程:2015年10月4日
メンバー:マスダ
10月4日
00:00新穂高温泉駐車場 ~ 05:30槍ヶ岳山荘 ~ 07:00水俣乗越 ~ 08:30北鎌沢出合 ~ 10:30北鎌のコル ~ 12:00独標 ~ 15:30槍ヶ岳山頂 ~ 16:00槍ヶ岳山荘 ~ 22:00新穂高温泉駐車場
新穂高温泉 ~ 槍ヶ岳山荘
日帰りを想定すると“早朝発”などと悠長なことを言っていられないので、真っ暗&冷え込む闇の中を先ずは槍ヶ岳山頂を目指して一般道を歩き出す。
穂高平を過ぎて、槍平小屋までは暗闇の3つ沢を越えていかねばならないので、目印や橋の位置が分かっていないとタイムロスに繋がる。
2週間前、同ルートで北鎌尾根に挑戦しようとした某登山者が滝谷の橋を見逃した挙句に渡渉で失敗して右足を浸水させ、その後の凸凹道で膝を負傷して志半ばに散っていったらしい。あくまでウワサ。
槍平小屋 ~ 槍ヶ岳山荘 ~ 水俣乗越
まだ宿泊客が寝静まる槍平をヘッドランプをビカビカさせ、小屋脇をズカズカと通過。
北鎌尾根に向かうルートは幾つか存在するが、新穂高側は槍平を過ぎたあたりまで水場の心配がない。
広大な飛騨沢を駆け上がっていく頃、ようやく空が明るみを帯びてくる。
どう頑張っても帰りにもヘッドランプの世話になるので、予備電池は必須。
飛騨乗越へ抜け出すと真正面から今まさに昇らんとする朝日と対面する。
ただの槍ヶ岳登山ならば、このまま日の出を待って山頂へ上がって記念撮影といくトコロだが、今日の目標には未だスタート地点に立ってすらいない。先を急ぐ。
「こんなに長かったかしら?!」と思う東鎌尾根のアップダウンを繰り返して水俣乗越を目指す。
水俣乗越 ~ 北鎌沢出合
やっとこさ水俣乗越まで到着。あたりはすっかり明るくなっている。
ここから先は一般道を離れてバリエーションルートの始まり、始まり。
天上沢へ向けて踏み跡はあるが崩れやすい急斜面を降りていく。
ストックの手助けを借りて、ザラザラの砂利斜面から斜度の緩んだゴロゴロ大岩帯を通過。
せっかく貯蓄した標高をあっという間に浪費。お陰様であたりの紅葉が綺麗だこと、綺麗だこと。
左手に北鎌尾根を見ながら下流へ暫く進むと、北鎌のコルへ突き上げる北鎌沢が確認できる『北鎌沢の出合』にたどり着いた。
北鎌沢出合 ~ 北鎌のコル
北鎌沢に入ってしまうと引き返す事自体が困難になってしまう。
引き返すならば出合がターニングポイントとなるが、先々週悲鳴を上げた膝と足首はガッチリ補強したテーピングのお陰で、まだ鼻歌(膝歌?)が聞こえてくるほど余裕がある。
水流のある北鎌沢は、登り出してスグに左俣と右俣に分岐があり、事前情報に従い右俣に進路をとる。
右俣には幾つかの枝沢分岐が現れるが、見通しが効けば稜線の鞍部を目指して進めば行き詰ることはない。
時折、足場の巨大な岩を崩してヒヤリとしながら暫しの急な沢登り。
日差しタップリですっかり乾いているからよいが、もしコレで岩が濡れていれば進むのも戻るのも一苦労だ。
コルの手前、悪名高き『クライマーホイホイ』に引き込まれないように右前方の岩壁から距離をとって進む。
最後の詰めは草の生えた安定した足場をよじ登っていく。
テント2~3張分のスペースがある『北鎌のコル』に到着した。
思っていたよりも順調に到達してしまった。『クライマーホイホイ』にホイホイされなかったのは「オメェはクライマーじゃネェ!」・・・と言われているようで若干自己嫌悪に陥る。
出合から2時間。既にヘロッヘロだが、まだ全行程の半分過ぎ・・・といったトコロか。とほほ。
北鎌のコル ~ 独標
一息ついて後半戦に取り掛かる。
先ずは最初の難所と言われる『独標』に向け、明瞭で歩きやすい踏み跡を辿る。
標高2900mの堂々とした佇まい独標は尾根の一ピークにしておくには惜しいほど。
知らない人に「コレが槍ヶ岳山頂だ」と言っても疑わないだろう。
とても真正面からは登れる気がしないので、ココはトレースに従って進行方向右手、千丈沢側から回りこむルートをとる。
先人の足跡が確認しやすい無雪期で良かった・・・。
垂直の壁にえぐられたように走る噂の難所『逆コの字トラバース』を通過する。
通過してみると、それほどの難易度はなく、むしろスグ先の岩壁を回り込んでいく箇所のほうが余程怖かった。
独標 ~ 槍ヶ岳山頂
独標を回り込むと前方に槍ヶ岳山頂がその全容を現してくれた。
槍の穂先に向けてゴツゴツとしたピークが連続しており『THE 岩稜』といった感じで非常に格好良い。
独標はP10の呼び名が振られており、山頂まではあと5つのピークを越えていかなくてはならない。
稜線上に進める所はピークを踏み、直登が困難な箇所は左右に下って回り込んでから稜線に進路を戻す。
回り込むルートは殆どが進行方向右手、千丈沢側が歩きやすかった。
左手の天上沢は切れ落ちていたり崩れやすかったりしてトラバースには不向きな事が多かった。迷ったら反時計回りだ。
繰り返される登下降に、もういくつピークを越えたか分からなくなってくる。
ただ救いは前方に雲がなく、確実に槍の穂先が近づいてきてくれる為、疲れていても戦意を失うことなく足を進める事ができた。
山頂の大槍の手前、尾根が広くなった最後のビバークポイント『北鎌平』周辺にやってきた。
まだ明るいので進軍を続ける。北鎌尾根も後はメインデッシュを残すのみだ。
大槍の手前になると、尾根上はゴロゴロした岩の重なり合うコレまでと一味変わった表情を見せる。
岩の鱗を渡り、頂上へ向けて聳え立つ最後の岩壁登攀を開始。
岩はガッチリ安定しており、何処からでも登れそうなので真正面から突っ込んでいく。
カンタンな登りをこなしていくと、大槍登攀の難所『二段チムニー』が立ちふさがる。
人幅程の岩の隙間に身体をねじ込んで登らなくてはいけないので、大荷物だと一苦労だ。
そこそこ垂直だが一番苦しい所にはお助けスリングも垂れ下がっているので、ロープを出して登る程の難易度でもない。
下部チムニーを越えると上部に二段目のチムニーが待ってくれている。
側壁を上手く使えば隙間に身体や荷物をガリガリせずに登れるので、難易度的には下部より易しい。
二段チムニーを抜けて、人の声が聞こえる山頂へよじ登る。
北鎌のコルに登ってから5時間。山頂にいる他の登山客から拍手で迎えられながら北鎌尾根踏破。
距離にすれば2㎞程だと思うが、登ったり降りたり休んだり迷ったり・・・と、なかなかの重労働だった。
槍ヶ岳山頂 ~ 槍ヶ岳山荘 ~ 新穂高温泉
山頂から槍ヶ岳山荘へ降り立ち、ほっと一息。
もうシーズンも終わりに近づきルートも空いていたので、渋滞に巻き込まれることなく明るいうちに山頂を踏む事が出来た。
ビバークを想定して北鎌出合から汲んできた水2リットルも結局飲むことなく、トレーニングの負荷として役目を終えてくれた。
槍ヶ岳山荘を後にして、夕闇せまる飛騨沢へ下降する。
疲労と睡魔に加え、一般道ということで少々気も緩み、スタート地点に戻るまで6時間近くかかってしまった。
トータル22時間。長い一日だったが、冬山に変わる前の北アルプスを満喫できて良かった。
10月4日、のじ、単独。
金曜日の夜に準備をして実家を出て、眠気と闘いながら高速を走り、石打塩沢のSAで仮眠。翌朝再び走って十字峡へ。
ダムの横を通って河原に降り立つ。透明な美しい水が流れている。ああ、世界はこんなに美しかったっけ。ずっと職場に籠城していた目に、秋の空が染みるように痛い。
すぐに日向沢の出合となる。ほとんどの沢は簡単にのぼれる、巻いたのは、F4と、二股に入ってからすぐの8メートルナメ滝のみ、いずれも明瞭な巻き道があり、心配するに及ばない。ただ、記録にもあるとおり、えらくヌメル。ぬめらなければ、全く何の苦労もないだろう。
二俣に入ってしばらくして水は枯れ、ともかく、右へ右へとやぶ漕げ、という、ひろたさんの記録(「その空の下で」)にしたがう。ともかく、私のように、体力も技術も時間もない人間にとっては、いかに効率よくやぶ漕ぎをこなすかというのはものすごく重要な問題である。なるべくスマートに藪をこぎたい。その一心で、沢方をよく見極め、地図と首っ引きで慎重に藪をこぐ。ただ、断っておくが、ここの藪なんぞほとんど藪とはいえない、というくらいの、明るくて軽い藪です。20分もしたところで登山道に出る。そこが、最初っから狙っていたポイントにピタリとあたっていたのでうれしくなる。やぶ漕ぎのカンは、衰えていないようだ。遡行は、きっかり4時間半。
あとは登山道をすたすた下るだけ。まだなめこには早い時期だが、ヌメリスギタケを収穫する。駐車場に戻り、越後湯沢で日本酒を飲みたい思いをぐっとこらえて帰京し職場に戻る。
きれいで、簡単で、単独でも簡単に入れるいい沢です。非常に短いので、物足りないといえば物足りないが、午後から仕事があるときなどには最適でしょう。
9月20日~22日 いっこう もりもり
今度の連休1泊くらいなら山に行けそう、癒し渓でどこか行かないかともりもりさんから連絡があった。1泊と言わずに2泊行こうぜ、小倉谷なんてどうだいと、本人の提案を全て無視し、半年間ろくに山に入っていないという彼の状況もまったく考慮せずに軽く返信してみると、案の定ろくにルートの確認もせずに引っ掛かってくれた。シーズン通してのメインイベントとしてもいいくらいの谷ではあるが、相手の多忙さにつけこむことであっさり実現するに至った。
9月20日
第一ゲート0630―小倉谷出合1000―大ゴルジュ入口1400―幕営地1630
仮眠は栃尾温泉の先の直売所の駐車場。上宝の道の駅はすべて車で埋まっていて入る気もおきなかった。
第一ゲート手前に車を止めて出発。さくさく歩いて小倉谷出合。立派なテン場がある。本流を泳いで渡り、小倉谷に入る。水量は平水か気持ち少し多いだろうか、遡行には影響なし。ところどころ滝が出てくるが、どこも明瞭な巻道がある。泳いで取付けば突破できるかもしれないと思うところもあったが、体力温存と理由をつけて踏み跡に向かってしまった。
1470mの大ゴルジュ入口まで行ければなと歩いていたが、思ったよりも早い時間に到着してしまった。さらに幕営スペースも見つからない。こんなところで寝るのもなあとか、明日朝一でゴルジュもなあとか、2時間もあればぬけられるかなあとか言いながらそのまま前進することに。泳いだり、シュリンゲに足をかけたり、突破の方法はガイド本の通りになった。人数が多いと時間がかかるかもしれないが、特別難しいというほどでもない。我々の後ろに単独行者がいたが、ここでスルスルと抜いて行ってしまった。
大ゴルジュを抜けて暫く歩くと、谷は綺麗なナメ沢となった。右岸に小さな幕営スペースがあったのでそこで幕営。木の枝が煩いがその他は概ね快適。
9月21日
幕営地0800―奥の二俣1200―稜線1530―笠が岳山荘1600
予定よりも進んでいるのでゆっくりと出発。核心は越えているが、この先もまだまだアトラクションが用意されている。大滝はほとんど巻きとなるが、前日と比べると踏み跡は薄くなっている。濃い笹薮を進むので疲れるが危険は感じない。
奥の二俣でまだお昼。ここのテン場は素晴らしいロケーションの高級物件であったが、そのまま進むことにした。連続する滝を快適に越えていくと徐々に稜線が近くなる。紅葉が素晴らしく、大粒の苺がそこらじゅうに生っていて楽しくなるが、身体はもうすっかりふらふら。最後は目視で一番楽そうなところを登って稜線を目指すが、ガラガラのガレ場で登りにくい。
やっとのことで稜線到着。9月の稜線は寒い。こんなところでテントもなしに寝たら風邪をひいてしまうので、お金を払って山小屋に泊まることにした。しかし山小屋は大混雑、1枚の布団に2人、なら料金も半額に、とはいかないようだ。
9月22日
笠が岳山荘0700―抜戸岳0800―新穂高1130
笠新道を下って下山。登山道は人が多い。下山しても人が多い。温泉に入りたかったが満車の駐車場を見て諦めてしまった。中央道も笹子トンネルからがっつり渋滞。高尾着が9時過ぎ、船橋には11時を過ぎてやっと帰ることができた。
久しぶりの大物でがっつり山登りを楽しめた。暫く山から離れていたもりもりさんだが、それでも安心して誘うことができるのは、これまでずっと一緒に登ってきたからだろう。登れるかどうかは別としても、もりもりさんとなら窮地に陥ることはないだろうと思えるからだ。暫くは正しいイクメンを堅実に行うつもりらしいが、たまには僕らとも遊んでほしいものである。
小倉谷は全体的に悪場を過ぎると癒しが、それが飽きる前にまた悪場がといった具合で飽きることがない。遡行者の心理をよく理解して絶妙にアトラクションが配置されている非常に楽しい沢であった。やっぱり北アルプスの沢はいい。また来年もどこか行きたい。
9月14日 いっこう
大清水0600―物見橋0715―二俣0820―稜線1020―燕巣山1130―物見橋1500―大清水1530
先日の台風でどこも増水。最初の計画していた沢は朝見た水量ですぐに中止。根羽沢の湯沢にしようかと行ってみるが、こっちも厳しそう。途中通り過ぎた大薙沢の水量が少なかったので入ってみることにした。
かなり増水しているが、もともと小さな谷なのでとりあえず進める。登るにつれて荒れた様子になり、倒木や浮石も多くなる。テンション上がらず帰りたくなってきて、滝が出てくるたびにあれは登れないだろう、登れなかったら帰ろうと思いながら近寄るが、近くに行ってみるとなんか登れそうで、実際に登ってみても問題なく登れてしまい、そうこうしているうちに水もなくなってしまった。
稜線に出ると良く踏まれた立派な登山道があった。手持ちの地図には記載がないのでどこから来てどこに行くのかまったくわからない。沢は荒れていて、結構大きな石が動いたりするので、できればもう沢には下りたくない。この登山道で大清水方面に下れればよいが、丸沼のほうに下っていると大変なことになるので下るのはやめた。上は稜線沿いに行けば鬼怒沼に出るので、たぶんつながっているだろうと上に登っていくことにした。
幕営装備も全部背負っているので登りはきつい。やっと燕巣山に到着したが、困ったことにその先には道がない。どこかで巻道があったのを見落としたのかもしれないと暫く藪の中を進んだが、どうやら本当に道はないようだ。鬼怒沼は一度行ってみたいと思っていたのだが、このまま藪を進んでも到着はいつになるやら。気は進まないが仕方ない、沢を下りることにした。
カラノマタ沢を下っていくと、上部は新鮮な土砂にすっかり埋もれている。歩く度に泥の中に足が潜り石が転がる。浮石だらけで危ないので、出来るだけ沢には入らないようにして下っていく。下るにつれ土砂は少なくなっていき、ところどころナメが見えてきた。本来はナメの綺麗な癒し渓なのかもしれない。
さて、もう少しで登山道だという所まで来ると、今度は水量が多すぎて沢沿いを進めなくなってしまった。左岸に踏み跡があったのでそれを辿ってひたすら高巻く。部分的に多少悪いところもあったが、そのまま登山道まで続いていた。
そういえば稜線の登山道で一人だけ登山者にあった。何とか峠までどのくらいですかと聞いてきたので、沢から上がってきたのでわかりませんと答えた。その人に教えてもらって道は丸沼から続いているとこの時初めて知ったのだが、一般道でも相当マニアックな道だろう。道は山頂で行き止まりなのだから、その人も同じところを登って下りてきており、峠までの時間も聞く必要ないはず。間違って入り込んだ人かもしれないと思って声をかけてくれたのかもしれない。せっかくだからその時に道が鬼怒沼まで続いているかも聞いておけばよかった。