2015年5月2日~6日
メンバー;カッキー、アタル(記)
タイム;(第四尾根)0500松濤岩BC1400終了点
(クラック尾根)0500松濤岩BC1300終了点
先週の山行で今年の北アでの融雪の早さを感じ剱R4には氷が無いことをほぼ確信し、急遽GW山行の代案としてあがったのが今回の滝谷である。
今回は全装を背負って涸沢から北穂高に入り、松濤岩にベースをはり、第四尾根とクラック尾根の2ルートを登る計画である。ドーム中央稜も予定していたが、天気と実力の両方から次回の課題にする事は半ば決心してました。
5月2日
カム一人一セットに幕営装備・食糧を持った長いアプローチは寝不足の身には非常に堪える。
3日
・第四尾根
松濤岩から第二尾根と第三尾根の間のルンゼを下降し、取り付きへいく。
日本離れした景色に二人ともワクワクしながら登る。岩はお世辞にも固いとは言えないが登攀においては許容範囲内。しかしアプローチでも落石は頻発していたので、アプローチ中の落石リスクを考えると夏には来たくはないと思った。
1P目(カッキー)40m凹角沿い
2P目(アタル)40m凹角沿い
3P目(カッキー)30mスラブ
4P目(アタル)40mスラブをドラツー後歩いて進む
5P目(カッキー)20m傾斜の強いカンテ
6P目(アタル)40m脆い凹角
7P目(カッキー)20m快適なフェース
懸垂20m
8P目(アタル)30mフェースからチムニー
9P目(カッキー)30mワンポイントA0
4日
荒天により沈殿
5日
クラック尾根
B沢から下降し、FIXロープから取り付きへ。
1P目(アタル)40mトラバースから直上
2P目(カッキー)40m凹角
3P目(アタル)30mルートを外して適当なスラブを直上
4P目(カッキー)40mリッジ右のスラブから凹角へ
5P目(アタル)30mリッジ上
6P目(カッキー)30mフェースからチムニー
7P目(アタル)30mクラック
8P目(カッキー)50mフェースから歩き
9P目(アタル)50m凹角から雪壁
10P目(カッキー)40m凹角からフェース
ルートを抜けると北穂小屋の目の前、少し休憩し、テントを畳んで横尾まで行き幕営した。
6日
横尾から上高地まで行き帰京。
※今回は僕らの他には誰もいなく、滝谷は貸切状態でした。
※松濤岩周辺はGW期間中、テントを張っても無料(北穂小屋に確認済)。
※ルートは全体的にクラックが豊富でカムが有効。
※程よい難しさと長さ、それに何よりも日本離れした雪と岩の壮大な景色。ある程度のアイゼン登攀技術のある方には是非ともお薦めしたいルートです!
写真たくさんあるので欲しい人はたねまで。