北アルプスから『栂海新道』を通って日本海まで歩きました。
日程:2014年8月13~15日 二泊三日
歩きニスト:マスダ
8月13日
07:30白馬八方駐車場 ~ 08:00八方池山荘 ~ 10:30唐松岳山頂 ~ 12:30不帰キレット ~ 14:30天狗山荘
アルパインクライマーたるもの、やはり麓から自らの足で高度を稼がなくてはいけません。
登山口から山頂に至るまでの行程全てに真摯に向き合ってこそ、岳人のあるべき・・・
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ゴンドラ、楽ーーーーッ!!
・・・スミマセン、ココからは真面目に歩きます。
不帰嶮に差し掛かった瞬間、アレほどいた登山者が忽然と姿を消しました。ミステリー。
独り静かに黙々と鎖場、キレットを越えて天狗山荘へチェックイン。
8月14日
04:30天狗山荘 ~ 07:30白馬岳山頂 ~ 09:30雪倉岳山頂 ~ 13:00朝日小屋
白馬三山を辿って北上。
4月に新入り5人パーティで挑戦した『白馬主稜』。
冬山との表情の違いは驚きの一言です。
賑やかな白馬岳山頂を過ぎると、またしても黙々エリアに突入。
花畑、湿地帯を走る木道、緑豊かな道のりの先に朝日小屋が見えてきた。
8月15日
02:30朝日小屋 ~ 03:30朝日岳山頂 ~ 5:30黒岩平 ~ 08:00栂海山荘 ~ 11:00白鳥小屋 ~ 15:00栂海新道登山口 ~ 16:00親不知海岸 ~ 16:30JR親不知駅
前日に小屋のオバチャンが他の登山客と「一日じゃ栂海新道を抜けるのはムリ!」と話しているのを聞いて・・・・・・マスダは静かに燃えました。
不可能を可能にしてこそのアルパインクライマー。
クライマーとは何時の世でも、無理だと言われる難ルートに挑んできたのでは無いでしょうか?!(←つい一昨日ゴンドラに乗って大喜びしています。)
朝日岳山頂は360度の大展望!・・・真っ暗なうちに通過。
でも遠くに海岸沿いの街明かりが見える。
明るくなり始めた山道をひた進む。朝日を浴びる稜線が何とも言えない。
さらば、北アルプスの山々。
遠くに見える日本海が近付いて来る・・・・・・ようでなかなか近づいて来ない。
そろそろ膝が弾け飛ぶかな・・・?と思う頃、ようやく登山口が。
海を、そして親不知駅を目指して歩道のないアブナイ国道をウイニングウォーク。
お疲れ様でした。
・・・当初、計画書では3泊4日の予定だったのですが、出発が近づくにつれて天気予報が暗転してくれるので、雨雲から逃げるように道程を急ぎました。
結果、最終日の夕方のみ雨にやられましたが、山の上では概ね曇りではあったもののUV対策を心配しなくて良い快適な山行になりました。
大自然のど真ん中を行く美しい稜線歩き。
晴れていれば更に素晴らしい景色が広がっていた事でしょう。
栂海新道は長いだけではなく、無限に繰り返されるアップダウン、低標高特有の蒸し暑さ、道のヌカルミ等など精神的にイヂメてくる要素の多いルートでした。
ただ約3000mから0mへ到達は、普段の“登り詰める”とはひと味違った充実感が得られました。
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