増水した沢に打ちのめされましたが、得る物の大きな入渓となりました。
日程:2014年7月13日
メンバー: マツ(CL)、ゴルゴ、マスダ(記) ・・・ 敬称略
西沢渓谷駐車場 ~ 1:00 ~ 鶏冠沢出合 ~ 2:00 ~ ホラノ貝ゴルジュ ~ 1:00 ~ 西沢渓谷駐車場
西沢渓谷の散策路を辿り、立派な吊り橋が架かる幅広の河原へ下り立つ。
河原を進んだ先の目印がある鶏冠谷出合で出発に備える。
沢ウェアに着替える先輩方に対し、マスダは長袖の速乾ウェアという薄弱装備。
カッパへと変身した先輩に導かれて東沢の奥へ。
梅雨の為、台風通過後の為、日頃の行い・・・etc 様々な要因が重なり、沢は水量マシマシの険しい表情を見せてくれている。
爽やかな小川のせせらぎ・・・とは似て非なる激しい流れは水温も結構なオテマエで、初めて胸まで浸かった時には感激のあまり3オクターブの高音域が口から溢れた。
厳冬期の雪山とはひと味異なる、不意に心臓をキュッと鷲掴みにされる様な“冷え”の感覚。
マスダがもう40歳年齢を重ねていたら、ショックで魂と身体が引き剥がされていた事でしょう。クワバラクワバラ・・・。
貧弱ウェアのマスダが極力浸水を避けて側壁に齧り付きながら進む傍らを、スイスイと泳いでクリアしていくカッパ先輩。
しばらく進むと沢筋が開けた一帯に到着。
流れの先にドーム状にえぐれたホラノ貝入り口が見える。
5メートルほどの泳ぎから始まるホラノ貝ゴルジュ。
泳げないマスダは先に泳いで渡ったカッパ兄貴にロープで引っ張り込んでもらう。
渡った先で待ち構えていたのが、ホラノ貝の核心部『激流・洗濯槽』(勝手にネーミングしました。)
激しいカーブを描きながら打ち付ける滝壺は渦を作り、巻き込まれれば一瞬で“沢の藻屑”。
唯一残された突破口の側壁は鬼のような水流で削り、磨かれてトゥルットゥルなのであります。
攻略法は側壁に走る一筋のリスを頼りにアブミでトラバース・・・となっておるのですが、肝心のアブミをかける残置ハーケンがまさかの行方不明。
装備不足による足止めを喰らってしまい、増水もしているワケなので残念ながら本日の挑戦はここまで・・・と相成りました。
(この先に待ち受けるチベタイ泳ぎが無くなって、内心ホッとしてしまったのは内緒なのです。)
核心部の突破はなし得ませんでしたが久々の沢登り、しかもカナヅチのマスダの能力では到底踏み入れない泳ぎのあるルートを体験させて頂き、引率してくだすったカッパ兄キ達に感謝であります。
沢ウェア入手せねば・・・。
泳ぎの沢にはこれだぜ
http://www.finetrack.com/product/floodrush.html
下半身冷やしたくないならこれもいいと思う。ただし長い歩きを挟む場合は薦めない。
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1127344
投稿情報: ゴルゴ | 2014/07/20 19:34