2014年2月1日(土)~2日(日) 一泊二日
メンバー:妹尾(CL・記)、種石
相変わらず今シーズンは時期先取り(先走り?)な
アイス山行が続きますが、今回は新人さんを連れて
程よく楽しめそうな荒川出合・2ルンゼ正面大滝に
行って来ました。
行程(2/1);6:40奈良田駐車場~8:30/9:30荒川出合~
10:50二ルンゼ正面大滝取付~15:30終了点~18:40取付~
19:30荒川出合
朝、ブライダルベール組(盛山&斉藤)と一緒に来た種石サンと
合流して4人一緒にアプローチ。毎回片道10kmのアプローチには
ウンザリする。後発の自転車を使った他パーティーに
あっさり抜かれるが、まあ仕方ない。折りたたみ自転車が
どこかに落ちていないものか(笑)。
当初は時間がかかりそうな2ルンゼ大滝は明日に回す
考えでしたが、明日の天気が微妙なので、やむなく本日に。
2ルンゼ手前の林道脇にテントを張り、ブライダルベール組と
分かれて出発。正面大滝までは、簡単だが長いナメ滝が
随所に続く。しかし気温が高い。登ってると日陰なのに
汗をかく。幸い氷結はまずまず。
さきほどの自転車パーティーが先に取付いているので、
落氷に注意して、しばらく待ってからスタート。
こちらもアイス経験があまりない(初アイスマルチ)の
新人サンがいるので、まあ慌てず騒がず。
1P目:妹尾L。傾斜の緩い氷曝をさっさと登る。
傾斜が変わる部分の左肩の枯れた潅木でビレー。
2P目:妹尾L。本ルートの核心部。とはいっても、
せいぜいⅣ級程度なので、最初の数メートルの
傾斜の強い部分を終わらせると終わり。
しかし、登ってる最中に上部のルンゼから
ひっきりなしにチリ雪崩?が落ちてくるので、
上を向くにも一苦労。
3P目:種石L。マルチが初めてとはいえ、八ツの南沢大滝は
リード経験がある種石サンに託す。
緩い傾斜を20mほど。一部氷が薄い。
4P目:妹尾L。ひたすら緩傾斜のルンゼを詰める。
上部の雪斜面で一応ロープをつけたまま歩きが
25mほどある。
5P目:種石L:最終ピッチ。最後まで緩斜面をつめて
広く開けた場所へ。
さて、数年前に初めて荒川出合に来たとき(三ルンゼ右ナメ滝)、
下降ルートが分からず苦労したので、トポには
『右の尾根を歩いて下る』とそっけなく書いてるが、
イヤな予感はした。(ちなみに去年のブライダルベールは
2回目の三ルンゼということで特に苦労なし)
案の定、時間もそんなに余裕がなく、新人をつれているので
正規の下降ルートをさがすより、時間がかかっても
確実・安全に下れる懸垂下降を選択。
2ルンゼ左岸の急斜面の藪&潅木帯をロープの絡みに
四苦八苦すること5P、最後はヘッデン残業で
大滝の取付に戻る。
まだここからも、気が抜けないナメ滝の
クライムダウンを交えてようやく林道へ。
テント場では先に戻ってきたブライダルベール組が
ヤケ酒を交えてスキヤキを作ってお待ちかね。
難しくはないですが、下降も含めて頑張った
新人・種石サンに乾杯!ビールうめえ。
えっ?ブライダルベール?
まあ、そういうことです、空気読んで聞かない。苦笑。
気温高いのよ、今シーズン。
行程(2/2);8:00荒川出合~10:30奈良田駐車場
2日目は事前の予報で天気が微妙ということで、
ルートの短いネルトンフォールの予定・・・でした。
明け方、時節雨がパラつきましたが、
『とりあえず取付まで言って判断しようか』ということで
出発準備・・・でしたが、テントを撤収する頃には
普通に降りだす始末・・・。
ビショ濡れで登るほどでもないので、とりあえず
河原までの下降までを偵察。数年前にトンネルが
新しくなってから、古いトポとは変わって、
一番荒川出合側の長いトンネル内の途中から
分岐する旧トンネル出口付近が下降ポイントらしい。
降りだす小雨とイマイチの氷結状況で、
トンネル脇から見える?ネルトンフォールの一部は
一同から不評(笑)。
したから見る川は、トポにあるように、
『飛び石で渡渉』とはとても見えない。
次回来るときもガッツリ渡渉装備持参でね。
(今回も、一応持ってきてはいた。)
また帰りも延々10kmの林道を歩いて奈良田へ。
奈良田駐車場につく頃にはいよいよ雨も本降り。
ま、我々2ルンゼ組は昨日の登攀である程度満足。
がんばれブライダルベール組!(他人事。)
【総括】
新人サンは初のアイスのマルチピッチにしては、
よく頑張っていました。リードも安定してたしね。
ただ、まだまだ身に着けることは沢山あるかなとも
思います。ゲレンデでトップロープでⅤ級を
登るもの、楽しいし、なにより楽チンだけど、
こういうマルチピッチ、ひいてはアルパインルートで
必要なコトは、ルートでしか学べないことも事実。
たとえⅢ級程度のピッチしかなくても、
ドンドン、ルートにトライしてみてください。
今後必要になる動きや考え方は、場数と経験で
必ず身に着けられます。センスとか才能は不要。
先代に『まつどで一番物覚えが悪い』と罵られた(笑)
ワタクシが言うので間違いないです。
あと、唯一の心残りは、初日の下山が遅すぎて
既にスキヤキができてしまっていたこと。
ナゼか?ワタクシの焼肉1kgがタイミングを逃し不発(泣)。
焼肉(豚ブロック)『ワタシのことも忘れないで!!』
来週末の山行では、必ず爆発させる(焼肉を)・・・!!
あっ、ちなみに三ルンゼは1月下旬の気温上昇で
氷結絶不調らしいので、好機は2月中旬以降か?
コメント
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