2013年8月14日(火)日帰り 沢登り
富士河口湖町=東川口駅6:00=東北道黒磯板室IC=深山ダム、ゲート駐車場9:50
井戸沢入渓11:30=下降開始14:00=駐車場着18:50
CL 妹尾さん、松隈(記)
お盆の高速渋滞に到着が遅れ、遅い時間でのスタートになってしまいましたが、天気も景色も良く夏休み!という感じで井戸沢出合い近くまでアプローチ。
身支度整えながらリーダー妹尾さんに今日の行程の説明や万が一妹尾さんが動けなくなった場合の対処法と心構えをレクチャー受けました(何かこういうのドキドキします)
トポでルートの3分の2ぐらいの所を指さして、状況にもよるけどここより上で何かあったら上の尾根に抜けて登山道を下山して救助要請、下だったら沢の下降へ。まず自分の安全を最優先にしてリーダーは捨てて行って構わない(!)
妹尾さんの話は自分たちの今の出来る事の中で一番最良と思える事を色々話してくれたので、成る程とすんなり入ってくる一方、絶対にそうならないで欲しいと思いながら聞きました。
入渓前に地形図を確認する妹尾さん
11:30入渓.途中分岐を間違えて引き返し、自分が想像していたものよりずっと涸れた何だか低周波な沢筋を行くのが正解だったのですが(自分じゃ気付かなかった….)
妹尾さんが早くにおかしいと気付き、地形図見ながら周りの地形とどう違うか教えてくれ修正できました。
沢って踏み跡も案内も無いし本当に難しいです。
涸れた沢を進み、木造の堰堤を乗り越えると水流が増え続々と滝が現れ始め、
15m滝左岸の樹林帯をリードする妹尾さん
「今回 ビレイしなくていいよ。」確かに意味があまり無い事は実感したけど!
戸惑う私に絶対落ちないから、ダメだったらクライムダウンで降りて来るからと言い残し、どんどんロープを出し滝を登って行かれます。
何か滝多いのです、ここ。
滝恐怖の初ロープ使っての滝登り、セカンド本当に有り難いです…。
拙い私の足さばきを助けながらリードしまくる妹尾さん
登ってて痛感したのは自分の弱点ばかり。
とにかくもう、ガバしか持ちたくない。乗せたくない。
沢だと余計に顕著ですね…。
苔を見ながら何とかしないとなあ…、と思いました。
赤茶色の岩肌ツルツルの滝、核心?美しいです!
井戸沢、明るくて見通しが良くとても綺麗な沢で是非また来たいと思いました!
稜線まで抜けれず残念ですが、
ここから程なくして時間切れに。リーダー判断と指示のもと、沢の下降へ。
懸垂下降の支点の探し方、作り方を教わります。
今回本当に来れて良かったのは、沢の下降を経験出来たことでした。
妹尾さんにスリングを1本手渡され、
「ここで自分の命を預けれると思うものにこれをかけてみて下さい、ざっと見て3つくらいあるかな。」
えっ…!そんなにある?!大自然の中で呆然と見渡します。
ただ岩なんだろうな、という先入観が強くありピナクルみたいなものばかり探してしまい、落ち口の近くにある小さな尖った岩にスリングをかけ、妹尾さんを振り返ったところ、
「うん、死ぬ。」(笑)
全然外しました。
脇の山腹からやや離れたとこに生えている太い木や、細くても丈夫な生木を束ねて使ったりが正解でした。
この後も妹尾さんが手を泥だらけにして、埋まっている木を掘ったり、薮の中に隠れていた岩を見つけたりと色々探し出してくるのに感心、
登って来た時にどこに作れるか探しながら考えていたとの事で、懸垂の度に何一つ同じようなものではなく、残置ハーケンをバックアップに木で取るとか、
大きな岩に角度や落ちる方向見てロープをかけ、状況によっては私が先に懸垂で降りたりして安全を考慮して下降が毎回全然違ってくるのに驚いたり、
ロープ回収の流れが悪いときは妹尾さんが登り返して残置をしないように回収しているのを見たりして、ああ皆こうやってそれぞれが工夫して自然の中で頑張って最善を尽くして帰って来ているんだと分かり何だかとても嬉しくなってしまいました。
懸垂の際、不慣れで下手なせいかどうやっても滝の中に入ってしまいずぶ濡れで息は苦しいわ、声は聞こえないわで苦労した所もあり、妹尾さんにもっと降りるルートを確認して降りるよう注意を受けたりして、懸垂とクライムダウンを何回も繰り返し、手助けされながら無事下降して下山する事が出来ました。
稜線に抜けていないのに何故かとても充実感、不思議です。
駐車場に戻ったのは辺りも薄暗い中で、近くでキャンプしてる人が花火をしている模様。
ヘッデンは使わずに済みましたので良かった良かったです☆
妹尾さん、今回本当に沢山の事を教えて頂きました。
優しく強いリーダーに安心しずっと笑わせられながら1日過ごしたように思います、
ありがとうございました!
コメント
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