2012年6月5日(火)
メンバー:S尾(CL・記)、K竹 前夜発日帰り
『はじまりは三ツ峠』、
近年入会した方には、馴染みのない合言葉(?)であり、岩場ですが
実はまつどメンバーのほとんどは、この岩場でアルパインのいろはを
OBメンバーに叩き込まれました。
そういうS尾も、入会した当初はほんと1年で何回来たのよ、というぐらい
来て・見て・登って・野次られて(笑)、河口湖駅前の土浦食堂で
反省会という名の大宴会を繰り広げ、ベロンベロンに酔って電車内で
爆睡しながら帰京する新人時代をすごしました。テラ懐かしス・・・。
そんな訳で今回はまつど岳人伸び盛り新人・K竹サンの
アルパイン仮免許取得山行ということで、その三ツ峠に行ってきました。
4日23:00JR大月駅~24:00三ツ峠裏登山口駐車場/6:00~7:00屏風岩取付
~18:00三ツ峠裏登山口駐車場~19:30JR大月駅
いつも通り前夜にJR大月駅でK竹サンと合流後、三ツ峠へ。
今回のK竹パンはソーセージ入りで朝食に頂くはずでしたが
空腹に負けて夜食に。むむ、旨い。
翌朝、ガッツリ1日登りこむため6:00前に出発し一路屏風岩へ。
最近は混雑気味の三ツ峠しか記憶になかったのですが、
当然平日なので貸切状態。
まずは『中央カンテ(3P、Ⅳ+)』の手前の階段状ルート(Ⅲ級?)で
確保支点作成&懸垂下降のおさらい。その後一度取付に戻り、
K竹サンのリードでスタート。思いのほかスルスル登り
人生初のリードでの1P完登。まあ、1発目の中間支点にとった
カムがあっさり抜けたのはご愛嬌。この調子で中央カンテ1P目(Ⅲ)も
リードしてもらう。ここも特にてこずることもなく登っている感じ。
3P(Ⅳ+)・4P(Ⅳ)はカムを多用するのでS尾リード。フォローなら
この程度のグレードであれば問題なく登ってます。
懸垂下降で取付まで降り昼食休憩。しかし、どうでもいいんですが・・・
メマトイ(虫)がヤバイ!気になって両手で叩いているとまるで踊っているよう。
【メマトイ】・・・カブトショウジョウバエ亜科メマトイ属、黒くてツヤのあるものに
惹きつけられる性質を持つらしい。対策を調べたらこんなページが(笑)。
さて、午後はもう少しグレードを上げてみようかなと右フェイスへ。
まずは『一般ルート右(Ⅲ+)』をK竹サンリード。もうⅢ級ぐらいなら
難なくリードしております、涼しい顔してやりおるワイ。
ここでもうちょいハードルをあげたくなるのがS心というもんです。
続けて『クーローワール(Ⅴ)』にS尾リードで進む。案の定、核心の抜け口で
苦労しておりS心大満足。S尾の『S』はS心の『S』ですYO、たぶんね。
新人に必要なのは適度な成功と適度な挫折。教える側の腕の見せ所です(キリッ)。
ついでにもう1P簡単な場所を登って第三バンドへ。時間的にも本日最後となりそうなので
最後の仕上げに『紅葉おろし(5.8)』へ。このグレードでもヤバいハーケンしか
支点ないと、それはそれでスパイシーですね。終了点で確保していると
ロープの流れから推察するに、案の定苦労している模様・・・ニヤリ。
ただ、この前の太刀岡山のようにフォローでもその後にいるサードが
アドバイスくれる状況ではないので、自分でなんとか登るしか手はない状況なのです。
K竹サンが自らの手で突破することを信じ、S尾は今日の夕食のことでも
考えるとしましょう。うん、王道の鳥唐揚げで!、ポテトサラダもね。
そんなこんなで、少し時間はかかりましたが見事フォローで登ってきてくれました。
下降は懸垂だと微妙にヘッデンの可能性があったので、無理せず山頂経由で。
流石に合計9ピッチ(内3Pリード)とアプローチ往復2時間以上と、がんばった新人サンは
帰りのアプローチ疲労のため無言(笑)。でも、こういったアプローチも含めて、
これぞアルパインてな訳でホント良くがんばってくれました、お疲れ様です。
【総括】
今回はK竹サンのアルパインの『仮免許』取得が目的でした。
具体的に言うと、残置ハーケン等を使った確保支点の作成や懸垂下降など
ツルベで登る上での基本事項が出来ているかの確認です。
ツルベの技術が確実なら、まあ、登る技術そのものはこれから身につけるので、
新人のウチにいろんなトコへ連れてもらって上達できるわけです。
ですが、ツルベの基本が不安だと『連れて行ってもらう』ことすら難しいので、
ここらへんしっかり確認するつもりでした。
で、結論からいうと・・・惜しいけど『保留』てな感じですね。
まだ多種多様な残置支点から確保支点を作る部分に不安が残るようです。
まあ、個人的にはこれも場数の問題なんで、"本日の頑張り"も含めて
「Ⅲ~Ⅳ級限定の仮免許合格」でもええかな?と思いましたが、
それを当の本人に伝えると
『ダメですよ!まだまだ合格できるレベルじゃないです!』と
非常に謙虚&頼もしいお言葉。ま、そういう姿勢はこれからも
貫いてくだせぇ、という訳で『保留』という結論。
しかしあれですね・・・教える先輩がテキトーだと教わる後輩は
しっかり自分で考えて上達が早まるもんですね。
まさに狙い通り・・・ニヤリ。
・・・まぁ半分冗談です、ホントはいろいろ考えてますから。
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