2009年1月24日 盛山(記)、松沢
今回は森・妹尾組と八ヶ岳に入る。アプローチその他は、妹尾隊長の報告書を参照ください。
大同心稜を詰め、大同心を見上げる。毎度の事ながら迫力がある。何回も来ているだけにルートはよくわかる。さて本当に登れるんだろうか、いや登りきってやるぜと準備を始める。天候は当初思っていたより悪くなく、気温は低いが身を切る様な強風が吹いていない。
1ピッチ目:松リードで取り付く。出だしはフリーだ。慎重に登っていく。やはり難しいようだ。時間がかかる。さっ寒い。ビレーをしながらひらすら足踏み。ようやく支点に着き、自分が登る番だ。・・・悪い、なんだこの微妙なホールドとスタンスは。探せばあるが、この傾斜でこの動きは怖い。リードはイヤだな。既に自信喪失。ハングに差し掛かり、アブミで登っていく。アイゼンと手袋の為か操作に時間がかかる。アブミでのバランスも取りづらく体力を消耗する。ようやく支点に着き、一言「降りようぜ・・・」
完敗であった。1ピッチに2時間費やした時点で既にルートを完登できる望みはなくなっていたが、行けるとこまで行く気力もなかった。残念ながら自分の技術不足を認めるしかなかった。打ちのめされた思いで懸垂下降し、大同心基部に戻る。小同心を見ると、森・妹尾組の姿が見える。我々が1ピッチに悪戦苦闘している間に登り切ったようだ。
明日も大同心雲稜に挑戦しても結果は目に見えているし、さりとて別ルートに行く気も起きない・・・大人しく下山する事にする。
最近、体力の衰えを感じる。がむしゃらに登って登れていた頃は良かったが、技術および体力の向上を考えないと状況になってきているようだ。
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