2008年6月25日(水)~7月21日(月)(以下、表記は現地時間)
6月25日(水) 成田空港18:05~Vancouver10:30~Squamish16:30
~Stawamus Chief Provincial Park17:30
午前中は所沢でアルバイト、貧乏人は辛かとです。O内サンにお借りした70Lのザックを
背負い成田へ。海外に一人で渡るのは初めてです。Squamishにたどり着くまでが核心(笑)
10:30にVancouver国際空港着。Squamishまでは空港→Vancouverダウンタウン→
長距離バスターミナル→Squamishの行程。特にダウンタウンまでは公共バスのため乗り換え不安です。隣の人に降りるバス停聞いたり四苦八苦でなんとかダウンタウンへ、徒歩40分ほどで(電車もありましたが)長距離バスターミナル。15:00出発のチケットを確保、とりあえずホっ。バス中は疲れか時差ボケか爆睡。
あやうくSquamish乗り過ごすトコだったが、なんとかSquamish到着。さらに徒歩40分ほどで今回の生活拠点となるStawamus Chief Provincial Park17:30着。
疲れてたのでろくに夕食も食べないまま就寝。しかし21過ぎまで外が明るい。
6月26日(木)
いよいよY氏と合流。メチャ緊張しておりまする。12:00過ぎに来ました。飄々とした感じで噂どおりか。軽くご挨拶の後、午後はSquamishダウンタウンへ買出し。燃料、食料、クライミングルートのトポが目的。Squamishは普通の街なのでスーパー等、生活用品そろえるのに
問題ございません。スーパーでは早速半額パンのコーナー発見。怪しい東洋人が半額パンとにらめっこ。燃料はスーパーの隣にあるアウトドア用品店へ。
クライミングギヤも多彩だし、カム類は日本より安い。(買えませんけど)
とりあえず4日分の食料確保。
朝:パン6切、リンゴ1個、クッキー10枚 昼:クッキー 夕方:ラーメンのローテ。1日4ドル未満・・・キャンプに戻り、夕食後就寝の準備しているとY氏が訪ねてきて、明日は軽く(僕が)登りにいくことになる。前日と打って変わって眠れない、外明るすぎ。
6月27日(金)
朝8:30起床、明け方まで眠れず眠い眠い~。11:00、キャンプ場裏徒歩3分の岩場The Bulletheadsへ。
・Funguns the Bogeyman 5.8
左右に迂回するクラック。ロープの流れをたびたびY氏に注意される。今の自実力ではちょうど良いルートか。
・A Ptich in Time 10b
明らかに実力以上のルート。テンションかけまくりで登り、挙句核心でフォール。カムってとまるのね、実際。
明日はY氏のトライなので今日はここまで。Y氏にスポンジマットもらう。やや臭うがフカフカ~、感謝。
6月28日(土)
本日はY氏のCobra Crack (5.14b/c)1回目のトライ。トライといってもY氏は3ヶ月滞在するんでしばらくは念入りにムーブ作り。朝、キャンプ場入り口でこれまたY氏のサポートにこられた松戸在住のHさんと合流。海外勤務30年(!) 3人でアプローチ50分の岩場The Cirqueへ。
初めて見るコブラは私めのようなビギナーには登攀対象というより美しい自然の造形美という感じ。特に核心のフィンガークラックのハングはスラッと一本のラインが何でこんな岩壁に?という感じ。
上部からTrをセットし、Y氏はハングドッグしながら特に上部核心のムーブを探る。
つぶやきながら、ゆっくり、念入りに・・・。15:30終了。Hさんは6日間のみの滞在ということでせっかくなので簡単なクラックを求めて岩場The Bulletheadsへ。
・Slot Machine 5.8 (1P 目のみ)
出だしのワンムーブがヤラシイが後は快適なハンドクラック。
6月29日(日)
3人でSquamishを代表する大岩壁The ChiefのThe grand Wallの基部へ。
基本的にY氏はCobra Crackのみに集中しておりますので、マルチピッチで登って頂く訳にはいかないので、シングルピッチのみやらせて頂く。
・Exasperator 5.10a (1P目のみ)
カム・ナッツ類が足りるか不安だったが、終始よくフィンガーがきまり、多少のランナウトもOK。核心で間一髪ナッツが決まり冷や汗。
・Peasant’s Route 5.10a (1P目のみ)
前半のジャミングorレイバックが核心。ジャムが甘いところはランナウトでも、さっさとレイバックで行くのが正解(らしい)。
16:00終了。
6月30日(月)
昼間は少し暑く、早朝にクライミングしては?というHさんの御提案で8:00集合、朝早いのでY氏欠席。Cobra Crackにいったとき、面白そうなクラックがあったので(そしてTr張れそうなので)岩場The Cirqueへ。
・Bop Till You Drop 5.10b
フィストサイズといいつつ外人サイズなのか、こぶしスカスカ。もうオフウィドウスなのです、はい。核心こなせず、隣のコケだらけのクラックでエスケープ。上部は快適なハンドだが、ルートそのものが長い。(30m以上!)このルートのTrセットするため少し離れたフィックスロープ登るも、ちと迷いましてかなり時間&労力使い、本日はこれにて終了。
7月1日(火)
本日は(私&Hさんの)休養日。
朝イチでスーパーに行き、まずは半額パンゲット!誰にも渡しませんよ~。本日はダウンタウン散策なので他の買い物はあとで。スーパー入り口のテーブルでパン&バナナの朝食。Squamishのフリーペーパー紙なぞ読み、金はないけど優雅ですな。本日はCanada Day(建国記念日)らしく、街中イベントなんかで賑やか。私めまでウキウキ。
休憩中にこちらでは珍しく酔っ払ったおっさんと談笑。こちらのリスニング能力がないのかオッサンのろれつが回ってないのか、何いってるのか9割意味不明(笑)。残りの1割は「好きな女性のタイプ」らしい・・・。聞いてないのに延々語って頂きましたよ、ええ。残りの食料買い物して、アウトドアショップの無料ネットサービスでメールチェック。日本語みるとなんかホっ。
7月2日(水)
本日はキャンプ場から幹線道路をはさんで向かい側にある海沿いの岩場The Upper Malamuteへ。朝早いのでY氏は遅れて合流。海沿いの岩壁とあって風と景色がGOODな岩場です。この岩場、下部にはThe Lower Malamuteという岩場がかつてあり、ビレイヤーは基部を通る線路上でビレイし、列車が来たら急いでよけるらしいというなんとも素敵なルートが多数あるとのこと。
・Paul's Crack 5.10a
前半部の甘いジャムでビビッてテンション。次がバチ効きのジャムだっただけに、OS逃す。度胸ですな、度胸。
・Stefanie's Tears 5.8
きれいな凹角のクラック。レイバックでもがんがン登れるますが清く正しくジャムで登りましょう。
・The Shallow End 5.10b
こちらに来て初めてのボルトルート。久しぶりにスポルティバのバラクーダはいてトライしてみる。前は痛くて履けなかったが、アララ不思議、痛さが減ってる。細かいスタンスもよく拾ってくれる。これいいワ。ルートのほうは細かいホールド・スタンスをつなげるスラブ。核心で1回フォール。まだまだですわねぇ・・・。
帰りにHさんからインスタント味噌汁頂く。日本食や~
7月3日(木)
本日はY氏2回目のCobra Crackトライ。早朝にこちらでは珍しく雨&雷だったが、朝には晴れ。11:00集合、は早朝の雨のせいか中間部が染み出し、若干濡れ。上部の核心・下部の出だしのムーブ作り。調子はよさそうですタイ。
16;00終了。本日はHさん滞在最終日なので、Cobra Crack隣のルートへ。
・The Scimitar Right Side 5.10b
上部のクラックが隠れて見えず、カム類に不安だったがいざ登るとカムのサイズに問題なし。
核心の上部はハンド~フィンガー。ナッツのセットに気をとられまたしても1テン。度胸ですな、度胸。
今日のCobra Crackにはベルギーのクライマーもトライに来ていた。かなりの実力者らしく、
そのパートナーもしかり。
(帰国後、ベルギーのNicolas Favresseと知る。私めがSquamishを出発した日にCobra Crackをとうとう落としました。【第二登】)
見た目はちょっとヒョロイ(一般白人男性に比べて)兄ちゃんなんですが・・・。別れ際にHさんから置き土産にもらったチーズやらミカンやらで夕食がちょっと豪華。
7月4日(金)
Hさんは帰国し、再びY氏と二人。Y氏のレストには自分のクライミングに専念しまする。
本日はスラブデー(?)というわけで、岩場The Upper Malamuteへ。
・Pacing The Cage 5.10a
珍しくOS。細かいがフリクションが良く効く。
・Train Boy 5.10c
さすが10c、核心まではなんとか行けるも核心のムーブで最後のハイステップがこなせずガンガン落ちる。結局リードできずTrでトライするとなんと1回で核心成功。クソォ~
・NPCC 5.10d
10c登れてないのに10dかよ!そうなのです、白状するとルーと間違えました。ほんとは隣の10bと勘違い。ボルト2本の極短ルートですが核心当然できずガンガン落ちます落ちます。指皮・ツメ、出血大サービスでY氏からドクターストップならぬY氏ストップ。ビレイヤーに心配かけるような危ない登りはイケマセン。反省反省。
夕方、私めのテントサイトに同じ年くらいの青年が訪ねてくる。どうもテントサイトが満員で見つからないのでサイトをシェアしたいとのこと。ここに3ヶ月滞在予定の素敵なクライミングバカのようです。ドウゾドウゾ。
7月5日(土)
朝から雨。こちらの地域でこの時期に雨は珍しいらしいです。
まあ散々昨日指をやられたのでおとなしく停滞。昼寝したり本読んだり。
しかし一人というのは時間をうまく使わないと死ぬほどヒマになる難しい過ごし方なんですな。夕方には晴れ。
7月6日(日)
午前中、ダウンタウンへ買出し。Y氏に食生活のあまりの貧弱さを指摘され、プロテインの粉と野菜を増量して買う。午後はキャンプ場裏手の岩場The Bulletheadsへ。
・Self Abuse 5.10a
ほんとはアップのつもりで取り付きましたが・・・ドはまりですた。出だしのレイバックでパンプし、後半の核心・水平トラバースでギヤ不足のためランナウト、ジャムは良く効くがコケっぽいスラブの小さなスタンスに辟易。核心はジャムが甘く、スタンスもかなり悪そうなので、中ナッツ・小カムで固めドリ。そして・・・おちました。トラバースなので振り子のようにゴロゴロ~、しかもランナウト~。5~6mぐらいですか、固めドリした二つのプロテクションのうちカムは吹っ飛びました・・・。そのあとの終了点までは精神的にキツかったす。マジで。
クラック10aも登れんのかと少々凹みまする。しかし!私はもともとそんなに登れていません!最近10bとかリードして調子にのっておりました。謙虚謙虚。
7月7日(月)
岩場The Upper Malamuteへ。明日はY氏のトライなのでガンガン落ちるようなビレイはさせられませんのでTrオンリーで、たまには安らかなクライミングを。
前回登ったPacing The Cage 5.10aをアップでのぼり、Train Boy 5.10cのムーブ作り。
2回トライし、2回目はノーテンで登れる。次回は必ずRP!
いよいよSquamish滞在も後半戦へ。
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