2008年7月19〜21日
L: 森(記)、盛山、松澤
18日(金)和光市駅=(首都高、中央道)=松本IC=道の駅
和光市駅22時に集合し、買い出しをして出発.安曇の"道の駅風穴の里"に3:30に到着し、仮眠をとる.
19日(土)道の駅=沢渡=上高地6:40ー8:42横尾9:03ー11:46涸沢12:28ー14:28北穂高岳テント場
沢渡からタクシーで上高地入り.横尾、涸沢経由で北穂高岳のテント場へ.天気が良く暑いが、眺望は大変良い.しかし本谷橋から涸沢に向かう途中、盛山さんが軽い熱中症になり、暫し休憩.
今年の穂高周辺は例年より雪が多く、多くの谷で雪が残っていた.登山道上にも涸沢周辺の他、北穂への登山道で南稜に移る手前に雪が残っていた.
北穂に着いて、私の持ってきたつもりのコンロが実はランタンであることが判明.申し訳ない.盛山さんのコンロのみで調理することに.
20日(日)テント場4:58ー9:00取付9:15ー15:53終了点16:08ー16:27稜線16:47ー17:17小屋
起床すると外はガス.出発時も晴れない.Cルンゼ右俣は浮き石が多く非常に不安定な下り.それでも悪くないペースで下降していると懸垂下降の必要な二つ目の涸滝の下から雪渓が現れ始めた.ガスも晴れず、小雨もパラつく中、懸垂とクライムダウンで下降して行く.なかなか二股にたどり着かず、また視界も利かないため撤退(Cルンゼ or 第二尾根の登り返し.帰宅後調べたところ、第二尾根は踏み後がついていて歩いて行けたようです)も検討したが、このまま下降して第四尾根を登っても危険はないと考えてそのまま行くことに.9時にやっと二股まで到達.下降に4時間かかったことになる.二股から取付のコルまでは明瞭な踏み跡がある.
取付で栄養補給し、クライミングシューズに履き替える.ここから120mはただ歩くだけだが、出だしは登山道レベルとは言えない岩で登山靴で行くのはお薦めできない.
1ピッチ目(盛山リード): フェースの登り.さほど難しくない.
2ピッチ目(盛山リード): Aカンテを登る.カンテにはいくつもの亀裂が入っていて、登ったらビレイヤーを直撃しそうだったためにカンテの右側を登る.濡れていたこともあってピッチの後半足下が滑り危なかった.III級だが、IV級くらいに感じた.個人的に第四尾根の中ではここが一番いやらしく感じた.
3ピッチ目(盛山リード): Bカンテ下部を登る.
4ピッチ目(盛山リード): 水平なリッジを登る.かなり簡単なので、BカンテとCカンテの間の水平なピッチかと思ったがそうではなかった.
5ピッチ目(松澤リード): Bカンテの上部を登る.この頃には一時的に雲が切れ、岩が乾いて快適.すっぱり切れたカンテは非常に面白い.
6ピッチ目(松澤リード): 水平なリッジを移動.簡単だが、I級というのはどうなのだろう.
7ピッチ目(松澤リード): ツルム横のCカンテを登る.Bカンテ同様な鋭角のリッジで気分良く登れる.
8ピッチ目(松澤リード): ピナクル下の凹角を登る.難しくはないが、浮き石が多く注意が必要なピッチ.最後はピナクルの左の岩の下をくぐる.
9ピッチ目(松澤リード): リッジ左のフェースを登る.ここで再び雨が降り出し、岩が濡れ始めた.最後のクラックが少し難しい.
このピッチの後にツルムのコルへ懸垂下降するが、降り口では大きな岩がいくつも挟まった状態で止まっており、落としそうで非常に怖い.
10ピッチ目(森リード): フェースからチムニー(身体が入るほどではない)へ登る.チムニーの抜け口では右へ身体を出して登る.雨で岩が濡れたが、フリクションが効くためさほどの問題は感じなかった.
11ピッチ目(森リード): カンテを越えるピッチ.最初のカンテは被り気味の上、左手のホールドが小さい.思い切って越えたが、少々勇気が必要.でもここは10aじゃないな.5.8くらい?
12ピッチ目(森リード): 2つめのカンテを越えると、後は踏み後をたどるだけ.非常に簡単だが、浮き石が多い.
ここでロープを解き、すぐ上部の稜線へ登る.ほとんどはただの歩きだが、濡れていた上に浮き石が多いのでやや緊張する.稜線で装備をしまい、北穂高小屋へ.水を買い、Cルンゼの状況を伝えてテントへ戻る.
翌日はクラック尾根かドーム中央稜を登る予定だったが、この日は3,4時間のルートに7時間もかかったことで、このペースで登っては帰京が遅くなると考え、翌日は登らずに帰ることに決定.
21日(月)テント場4:40ー5:46涸沢6:26ー7:42横尾8:26ー10:30上高地
日の出とともに出発.途中涸沢で渡辺校長先生がいらしゃることに松っちゃんが気づいて挨拶.奥又白を登ってきたそうで、こちらは5,6パーティーは入っていたらしい.上高地には程良いペースで到着し、10分おきに出るシャトルバスで沢渡へ.帰りに新島々手前の竜島温泉へ寄る.非常にきれいだが、観光客が少なくて良い.渋滞を恐れてそそくさと帰るが勝沼付近の事故といつもの小仏トンネルでのべ25km近くつかまることに.それでも早く出発したことで19時前には和光に到着.
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