8月1日(水) ~ 8月26日(日)
報告遅れて申し訳ありませんでしたでした。今回の報告は長友さんの報告が登攀の様子を詳細に報告し ているので、そのほか(移動、生活)なんかを中心に報告してみました。来年・再来年にいってみようという方の参 考になれば幸いです。中・後編は近日中にUPしますのでしばしお待ちください。なにせ1ヶ月分なもんで・・・スミ マセン。
メンバー
隊長・渉外 大内 尚樹 (62歳)
登攀隊長 長友 敬一 (46歳)
妹尾 佳明 (24歳)
食糧 大内 和子 (64歳)(以上、全日程)
平山 敏夫 (58歳)(8/1~19)
登攀L 橋井 参二 (50歳)
装備 小川 淳司 (31歳)
記録 佐野 耕司 (43歳)
医療 船山 和志 (34歳)
医療 川野 健二 (35歳)
朝岡 隆 (42歳)(8/11~19)
8月1日(水) 成田9:25発~北京経由~成都15:40着(ホ テル泊)
朝4:00起床。遅刻は許されないので余裕を持って。前夜にバイト先の納涼会だったので
眠 い・・・。空港で大内さん夫妻・平山さんと合流し一安心。海外は2回目なのでやっぱり緊張。
忘れ物はないだ ろうか・・・。
成都では現地エージェント(雪豹体育探検公司)の李さん達がお出迎え。
「はじめまして 、李です。」日本人顔負けの日本語でメガネをかけた紳士が握手してきた。
さすがエージェント、すごいな と感心。5分後、その紳士が長友さんと判明。ダマサレた(笑)。
ホテルに到着後、夕方は李さんお勧めのお 店で餃子、中身が違った餃子が20種類ぐらい。
今思えばこの後高度障害やら何やらでしばらくうまい飯は食 えませんでした、その時は想像もできず
2日(木) 成都6:00?~車~成都→雅安→宝興→夾金 山→双橋溝21:00?
この日はひたすら車移動。朝飯は麺、昼飯はキノコ料理。移動中はみんな寝る→景色見 るの繰り返し。途中通った峠(4000m)で高度順化の為に小休止。ここら辺から頭痛がする、長友さんは更なる順化 のため走ってるので少しだけ真似てみるがキツイ。民宿に到着後、早速夕食だが食欲無し。深田さんに頼まれてた プレゼントを宿の女将さんに渡しいと安心。
3日(金) 双橋溝9:00~白海子BC17:00
早朝、民 宿に続々とポーターが終結。ポーターはバイク・車でさっさと出発するが
僕らの乗るバスがなかなか来ず、 結局9:00出発。今日は標高4300のBCまで900mぐらい登る。
車道から小川を渡り、山道へ。重い荷物はポー ターが運んでくれるので意気揚々と上がるがこれが裏目に。中盤くらいから突然息切れ、足が重くなる。あれ?あ れ?やっとこさBCに着くも、一度引き返して後続の大内さんの荷物を持つなどさらに裏目に。到着後は吐き気・頭 痛が・・・。何とか夕食を少し食べるも辛い。長友さんは19:00ぐらいにもかかわらず高度障害がひどいので一度下山 (!)し民宿へ。
4(土) 白海子BC13:00~取り付き15:00~2P終了点 17:00?~白海子BC19:00
頭痛で目覚め、午前中はゾンビ状態(苦笑)。隊の全員が多かれ少なかれそんな状態 。
午後から何とか歩ける状態になり、大内・平山・妹尾で試登へ。BCからは30分ぐらいかなと
思いき や、いざ歩くと全く近づかない、遠い。歩荷がキツイ、本当に。
何とか2時間で取り付きに。1P、2P大内リ ード。核心は1P出だしのスラブのトラバース5.10a。セカンドといえど大きく振られるので必死のフリー。2P目の 終了点でギヤ類をデポ。天気が悪くなりそうなのでそこで撤退。夕食はバーモントカレー。日本食は最高です、マ ジで!
5日(日)~7日(火) 白海子BC
高度障害は回復す るも、この3日間は天気が悪く停滞。
5日午後は取り付きまで荷上げ。たまにBC近くで長友さんとボルダー。
晴れ間が見えるときも多々あるが(内心、1Pでも伸ばせばいいのに・・・と思っていた)、
大内さんは冷 静に気圧計から停滞と判断。そういう時は夕方に激しい夕立が必ずあり、大内さんの判断に感心。「ビッグウォー ルには天候との駆け引きも重要だよ。」と教えを賜る。
8日(水) 白海子BC8:00~取り付き9:00~
いよいよ快晴!気圧が微妙なので8:00まで判断を遅ら せ、BCを大内・長友・平山・妹尾でスタート。荷上げは完璧なので荷物も軽く9:00取り付き。平山が登攀を辞退し 、大内・長友がリード、妹尾が荷上げという基本体制で登る。今回新規購入のユマール大活躍(ちょっと悲しいケ ド・・)、しかし体力はかなり使います、水・食料・燃料・ギヤetcザックは満杯ですから・・・しかし、隊の役に立て るならガンバリマス。5Pの終了点で人生初のビバーク。人生初ビバークがいきなり5000m付近ですか・・・(笑) 夜中 に稲妻が光る。すごく怖かった。
1P 50m 5.10a スラブ~クラック(大内リード)
2P 25m IV+ クラック~バンド(大内)
3P 50m A1・V スラブ~クラック(長友)
4P 50m A0・ 5.10a 逆層スラブ(大内)
5P 25m IV フレーク(大内)
6P 50m A0・V+ スラブ~クラック(大内 )
9日(木) 5P終了点テラス~9P終了点15:00~取り付き 18:00~白海子BC19:00
案の定余り眠れず(大内さん・長友さんは快適と言っていましたが・・・)、5:30朝食、 7:00登攀開始。もや&晴れ間、何とか一晩天気は持ちました。1P目から人工登攀が混ざり時間がかかる(2時間 以上)。妹尾は相変わらず荷上げです。(いけそうなところはユマールに頼らずフリーでがんばりました。念のため 、まあセカンドには変わりないのが悲しいですが・・・。)
天候に問題はなかったのですが、ドリルのバッテリ ーの問題等もあり残念ながら9P終了点で撤退。しかし、頂上まで半分は登っているので、5513無名峰挑戦の後に再 挑戦を決める。
3時間の懸垂下降後、3人とも疲労困憊で取り付きへ。取り付き直前で雨が。全く大内さん・ 長友さんの判断には感心した。いつかはこうありたいものです。カレーは激ウマのバーモントカレー。
7P 50m A0・V- スラブ~バンド(大内)
8P 30m A0・5.10a スラブ状フェース(大内)
9P 35m A0・5.10a フェース~斜上バンド(長友)
10日(金) 白海子BC8:30~双橋溝14:00
疲労が 残る中、BC撤収。朝食は行動食の残りとスイカ。小雨とガスの中、のんびり下山。
12:30ごろ車道に到着。 民宿には昼過ぎ。民宿で一緒だった韓国クライマーのペアは野人峰を狙っていたが、岩が脆く敗退したとの こと。昼食を食べながら情報交換をした。
翌日は天候次第で峠越えで次の5513無名峰BCへ移動するか、休養 で停滞するか決めるとのこと。
多分雨じゃないかなあ、曇ってるし。(正直雨を願ってました、スミマセン 。)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。