Climbing Report

小金沢

8/4　8:00駐車場-8:30位入渓点-12:00不動の滝-12:30林道
CL：日置　SL：齊藤(記）

大菩薩は小金沢に行ってまいりました。
不動の滝までは、釜を少し泳いだり水中ウォーキングしてから小滝を越えるという事を繰り返し順調に行きましたが、
不動の滝の高巻きで右岸をのぼったら林道についてしまい、そのまま下山してしまいました。
泳ぎについては、泳ぎの下手な僕でも泳げる程度だったので、ゴルジュ好きには物足りないかも知れません。
日置氏もヘルニアだというのに、軽く泳いでおりました。
今回フェルト沢靴の底が薄くなってきていたので、アクアステルスの沢靴で行きましたが、
案の定大菩薩では滑って仕方が無かったです。
ザクロ谷行くまでにフェルト沢靴を買いたいと思います。

白毛門沢

２０１３月７月２８日　CL：盛山（記）、SL：入江、松隈、他２名

＜記録＞
駐車場６:００--７:００ハナゲノ滝--７:３０二俣--９:３０タラタラのセン１０:００--１０:３０大岩--１３:００山頂１３:３０--１５:３０駐車場

＜内容＞

読めない天気、隊員の車両故障によるメンバー変更と波乱を含みつつ始まった白毛門沢遡行。
結果無事登頂！やったね！

今回のポイントは二点

それは増水と高巻き。 長雨で予想はしてたが、想像以上の水量で。
かなり登るラインが限定されてしまっていました。
白毛門沢に入る二俣は激流で、行きなりのザイル登場。
先行パーティーは諦めて引き返してました。 高巻きはタラタラのセンは途中不明瞭になるもトレースがあり、すんなり。
多分トレース外したら大変そう、入江隊員のナイスルートファイディング。 大岩上の４０mのなめ滝はどこをトラバースするんじゃいという水量で、左岸をそのまま高巻く。
かなり激烈な藪に悩まされる。

　 　

　 　

実はリーダー的に不安だったパーティー力。
６名の大人数で、会員外３名（結局５名うち会員外２名になりましたけど）。
未知数が多く、かつ行ったことない沢ということでちょっとドキドキ。
でもそれも杞憂でした。
会員外２名が問題なく登れたこともあるけど、入江・松隈隊員は北岳を経て変わってました。
サブリーダーとしてルート探しと隊列への気づかい、まあ途中の滝でずるっと滑ったのは愛嬌。
途中から交代した松隈隊員の最後の山頂の詰へと向かう頼もしい登りに、惚れ惚れ。
にわかパーティーっぽい不安はなく、安定した隊でした。

そんな状況に安心したのほほんリーダーの私はカメラマンやってました。
実は北岳であったパーティーの影響を受けて、動画に目覚めつつあります・・・
時代は静止画から動画ですよ。
 
ちなみに天気は奇跡的にドシャぶりにはならず、時々青空も見えました！

ついでに写真は下記にUPしてあります。

https://plus.google.com/photos/104377408252402116986/albums/5905638220858746913

 

柿其川本流

9月1日　日置　斎藤

駐車場7：00―牛が滝上8：00―霧が滝10：00―二股12：00―駐車場14：00

 

9月になってもまだゴルジュを求めてはるばる南木曽までやってきた。今年の夏はいったい何時まで続くのだろう。

下部とか上部とか分けられているようだけれど、いったいどこで分けられているのかさっぱりわからん。何しろ途中林道が通っているとか、日帰り可能とか甘い言葉に誘われてやってきたので下調べなんか皆無に等しい。とりあえず駐車場の看板にある地図で現在位置を確かめて出発、牛が滝の展望台のちょっと上から踏み跡をたどり、適当なルンゼをおりて沢に降りた。

とりあえずゴルジュが続く。綺麗な沢だよ。細かいところはやっぱり忘れちゃった。突破に一手二手難しいところもあるのだけれど、危険度は低いね、こういうの大好き。結構泳ぐよ、天気の悪い日に行ったら凍れ死んでしまうだろうね。

そうこうしているうちに霧が滝だ。展望台まで上がって林道を歩く。沢をわたる橋の上から下を覗くと、おお、ナイスな淵があるじゃないか。これは逃せんと慌てて戻り、虹が滝の辺りから沢に戻る。さあ行くよ、頑張って泳ぐよ、全然進まなくても負けないよ。何とか上陸して後ろを見ると、斎藤さんが頑張っている。声援を送るがなかなかやってこない。いろいろ試しているようだけどありゃ無理だな、仕方ない、ロープを流してやろう。

その後もちょっとゴルジュがあったかな、そのうちすっかり平和な流れになってしまった。二股を過ぎたところでもう何もないだろうとか言って林道に上がってしまったよ。

南木曽まで行って日帰りじゃもったいないって。いいんだよ、駐車場につく頃には雨が降ってきていたんだ、間違ってなんかいないよ。それに俺は日帰りが好きなんだ、美味しいところだけ頂いてすぐ帰るんだ。だからいいんだ、よかったんだよ、あんまり頑張ると腰も痛くなってしまうしね。

綺麗でした。

泳ごうとする斎藤さん。

頑張って泳ぐ斎藤さん。

一生懸命泳ぐ斎藤さん。

戸台 イワンヤ沢左俣遡行～右俣下降

8/18（土）　　メンバー：日置、齊藤　（記）齊藤
7：00駐車場～8：00入渓点～9：30二俣～10：30左俣ゴルジュ上部～10：45右俣ゴルジュ上部～11：10二俣～12：00入渓点

石灰岩のゴルジュを求めて戸台に行ってきました。
駐車場より30分程歩くと右岸側にイワンヤ沢の入渓点がある。
入渓点から二俣までは平凡な沢登りで順調に進む。
二俣にザックを一つデポし、左俣に突入すると、20～30mの岩壁に挟まれたゴルジュの世界であった。
F1はフリーソロで簡単に抜ける、F2は日置隊長リード　中間部でハーケンを一個打ち危なげなくリード、
F3は齊藤フリーソロ　落ちても釜があるから多分大丈夫　流れもあまり強くないから釜に飲まれる事もないでしょう。
F4は残置を活用し上る。
以上左俣ゴルジュでしたが、水平距離はおそらく200m前後という短さで少し物足りなかった。

右俣にトラバースし、右俣を下降。右俣はアルミ梯子や残置ロープが多くすっきりしないゴルジュでしたが、
我こそはという熟練者は、遡行するのでしょう。

あとは入渓点まで順調に下る、入渓点に戻ったあたりで雷鳴を聞きながら帰路につきました。

片品川泙川三重泉沢

8月4、5日　日置　斎藤

 

8月4日

ゲート7：30―三重泉橋8：30―広川原15：30

詳しいことは忘れちまった、時間もだいたいだけど勘弁してくれよな。

なかなか水の綺麗な沢だ、へつり、泳ぎ、攀じり、高巻きでゴルジュを進むんだぜ。巻き道はトラロープがあったりで行けそうなんだが、岩の上に泥が乗っかった感じで崩壊しているところも多い。意外と悪いから注意してくれよな、沢の中のほうが安心だぜ。

 

8月5日

広川原9：00―ゲート15：00

前日のゴルジュ突破ですっかり満足しちまった。晩飯も充実で翌朝は当たり前のように寝坊だぜ。

予定していた上半分は中止にして峠越えで下山だ。尾根を越えると道はしっかりしてきたが、ところどころ獣道わかりにくくなっていて迷っちまった。怪しいと思ったら戻るのが大切だよな。

 

下部のゴルジュはちょっと難しいところもあったが、まあちょっとだけだ、思い切り行けば大丈夫だろう。

初心者がいると時間がかかるかもしれないな。ある程度沢になれた面子で行けば、それほど苦労することもなく楽しく登れるだろうぜ。

一之瀬川竜喰谷

2012年7月20日(金)　日帰り

メンバー：妹尾(記)

日程：3:00富士河口湖町～5:00/5:30一之瀬林道石楠花橋
～10:00/11:00/大常木林道丸太橋～13:00/13:30一之瀬林道石楠花橋
～17:00富士河口湖町

めでたく梅雨明け宣言も出て、今年は猛暑の予感もしつつ
岩ばっかりではもったいないので、涼を求めて一之瀬川竜喰谷へ。

石楠花橋はS字カーブ手前なのでわかりやすく、すぐ発見。
しかし、来る途中に甲府のコンビニでトポをコピーした際、
トポ本をコンビニに忘れてしまうという失態･･･。
幸いコピーした紙は手元にあり、あやうく甲府まで
戻らねばならないトコでした苦笑。

竜喰谷へは、一之瀬川本流の竜喰谷出合滝の下流から渡渉して
入らなければならず、勘違いして上流から入ろうとしてタイムロス。
前日、ここら辺は局所的に豪雨があったので、そのせいか水量が
多い気が･･･まあ、ここは初めてなんですが。

暫くは綺麗なナメ床が楽しませてくれる。
精錬場の滝までは水量も多そうで基本的に巻き。
しかし、折角登攀可能な滝が目白押しのこの沢で
巻きばかりは野暮というものですね。気合を入れて
竜喰谷最大の落差を持つ下駄小屋の滝(12m)は満を持して(笑)
トライ。本日は1人だし、結構簡単そうなのでフリーソロ。
左壁はⅢ級ぐらいだが、高さがあるので落ち口は
少し緊張して登る。

中盤の曲り滝(10m)は水量がいつもこの程度なのかわからないが
猛烈なシャワークライムでフリーソロは少しやばそうなので
(てか、ロープつけててもヤバイ)左岸から巻く。
これが大高巻きで、曲り滝すぐ手前から巻いたが、
ちょっと悪く緊張した。

その後はちょくちょく小滝が出てくるが、調子が出てきたので
ほとんど登れ、結構楽しかった。最後のほうに出てきた
CS滝やミニゴルジュは隣にエスケープラインがあり、今回は
そちらを通ったが、もう少し水量が落ち着いたり、暑かったりしたら
そっちに突っ込んでも結構楽しめるかなと思います。

トポだと5～6時間かかると書かれていて、念のために
早朝発にしましたが、基本一人でロープも出す必要がなく
さっさと進んだので4時間ちょいで終了点の大常木林道の丸太橋に
到着。ちょいと早い昼食をとりつつ、歩きの準備をしていると
いつの間にか空が怪しい雲行き。

下山開始後すぐに雨が降り出す。まあ、もともと全身濡れてるから
構わないんですが。沢より下山で濡れる不思議(笑)。

下山の林道はしばらく斜面のトラバースが続き、
「ほんとにこの道であってんの？」と疑いたくなるが、
1時間30分以上道なりに歩くと集落に到着。近くで雷鳴が聞こえる中、
なんとか車まで戻りましたが、雨は本降り。ギリギリセーフでした。

【総括】

沢はやっぱり楽しいですね。むしろ楽しくない沢は沢じゃない？
次はもっと晴れた暑い日にゴルジュへダイブしたいですね。

あと今回、遡行中に魚も何度か見かけました。
渓流釣りも勉強しようかなあ。

 

釜川釜沢ヤド沢

7月15日　H置　S藤

8：00ゲート―12：00三つ釜の大滝上―15：00林道―16：30ゲート

　ゲートの目の前に駐車スペースがあり、前の晩に車で入って仮眠をとる。夜中から雨、朝になっても雨、仕方ないので二度寝に入る。

　7時半にもう一度眼を覚ますと雨はやんでいた。もう少し寝ていたかったが、S藤さんの鼾でもう寝れそうもなかったので、諦めて起こすことにした。水量が心配だが、それでも入渓点までは行ってみようと取水口への道を下っていく。

　水量は若干多いが、それでも遡行できないほどではなさそう。とりあえず進む。へつったり、泳いだり、高巻いたりしながら進む。あんまり覚えていないので、それほど難しくはなかったのだと思う。途中先行していた二人組みに追いつくと、不安げな表情でロープを出している。どれどれと見に行くとそれほど難しくなさそう、ふふっと微笑んで先に登ってしまった。

　コンクリートで固められたような三つ釜の大滝は右から登る。下は何てことないが、上部は傾斜が増し、意外と脆いので緊張する。そのまま藪に入りヤド沢の滝上まで登ってしまった。

　さてこの先どうしよう。天気はどんより、たまにパラパラ雨が降る。もし今日で打ち切るのであれば、途中の林道から下山することになる。ヤド沢に入ればその林道歩きもずいぶん短縮できる、じゃあヤド沢に行こう。これが間違いだった。滝、滝、滝、それもほとんど直登できず高巻き、高巻き、高巻き。30メートルのナメ滝が登れた他は全て高巻いた。隣の沢で距離もほとんど同じであるから沢の様子もほとんど同じというわけにはいかないのだ。よく見るとヤド沢の下部は予定した千倉沢と比べ、等高線の狭まり具合がまるで違う。林道歩きなんかちょっと大きな高巻きをやっているうちに終わるだろう。ちゃんと地図を見ないからこういうことになるのだ。

　最後は60メートルの大滝で沢登を諦め、林道までひたすら藪を漕ぎ続けた。雨降らないし、何かもったいなかったような気がしないでもない。特に長いわけでもない林道歩きに足腰ガクガク、本当は沢の中でも足取りはおぼつかなかった。パワーが出ない。このままでは今年の夏も、どこに行きたいかではなく、どこなら行けるかになってしまいそうで悲しい。

ここは泳ぎました。

斎藤沈没。
三つ釜大滝。

水根沢

2012年6月13日(水)

メンバー：S尾(CL・記)、M澤、A斎、K竹

本当は瑞牆あたりで登りたかったんですが、生憎の天気で岩は
微妙でしたので、思い切って沢にしてみました。

S尾は沢登りめっちゃ久しぶりで、A斎サン・K竹サンに至っては
出発3日前ぐらいに告知＆沢靴購入を指示というムチャブリ(笑)。
行き先はMサンオススメの奥多摩・水根沢に決定。

13日　8:20JR奥多摩駅～8:40/9:00水根バス停駐車場
～13:30 5mトイ状半円の滝終了点～14:20水根バス停駐車場

奥多摩駅に集合し、水根バス停までS尾車で移動。
天気はどんより曇り気味ですいが、まあ雨でないだけマシかなと。
今回の講師はMさんに丸投げお願いして、駐車場にて持っていく
装備やパッキングについてA斎サン・K竹サンにレクチャー後に出発。

水根キャンプ場脇からいよいよ沢へ突入。
前日までの雨で当然やや増水していますが、まあそこまで酷くもなく
サクサク進む。一発目の3m？滝はまだ心の準備が出来ていなかったので、
あっさり高巻く。しかし、そこから少し進んで出てきた
小滝手前の小ゴルジュは覚悟を決めて胸まで浸かるしかなく、
A斎サンが切り込み、K竹サン他メンバーも続々突破。

一度濡れれば怖くないゼ、といわんばかりに
水根沢の核心ともいうべき4mぐらいの滝が出現もなんのその。
やはり元祖切り込み役(笑)としては先陣を切らざるを得ないでしょう。
右岸からへツリながらじりじり近づき、幅が狭まりいよいよ滝の入り口近くで
両岸に足を突っ張っての大の字登り。シャワークライミング楽しス。

登りきったところで、やったぜみんな！と後ろを振り返ると･･･
絶賛高巻き中でした･･･グスン。

後半はヘツリ・泳ぎもだいぶ楽しくなり、
全員ずぶ濡れの割りにテンション高め。特に他人がヘツリで
苦労してるとこなんて全員爆笑。

最後に出てきた半円の滝も刺激的なシャワークライミングでしたが、
大事をとって新人をビレイをするにも、『確保できて、且つすぐ解除できる』ビレイが
なかなかに難しいですね。ここら辺は沢経験の浅いS尾にはMさんが
居てくれてかなり助かりました。サンクスです。

終了点からほんとはもう少し先まで沢が続いていましたが
本日は沢初体験組も居ることですし、まあのんびり下りましょうという感じで
登山道を下る。帰りはもえぎの湯でサッパリ、やや料金高めなんですがまあ
可もなく不可もなく。

   
   
   


【総括】

今回は計画書にCLと書きながら、完全にMさんに指導役押し付けて
カメラ係＆久しぶりの沢満喫でした、スンマセン。
でも沢でのビレイなど、久しぶりなことも多々あり、
楽しいだけでなく意外と勉強になる山行でした。

沢初体験組も楽しんでいたようで、きっとまつど岳人の沢の変態ベテラン組が
放っておかないと思いますので、がんばって下さい。

 

薄根川川場谷

日置

9月23日

桐の木平キャンプ場11：00―稜線16：30―手白沢非難小屋18：00

　川場温泉のバス停から一人で歩いていたら軽トラックが止まって乗せてくれた。県内の岳連の人達らしい。今度山でイベントがあるようでその準備に行くらしい。ありがたかった。

　台風直後なので水量はかなり多い。だが今年はゴルジュばかり行っていたせいか特に不安は感じなかった。もともと大きな谷でもないし、濁っているわけでもないのでそのまま進む。

　川場剣が峰沢からはほとんど源頭までナメが続く。川幅いっぱい水が流れてなかなか素敵なところだ。8メートル滝は軽く水を浴びつつ左から突破、難所と言うようなところもなく、一人でも緊張しない。少しずつ水が減って最後は笹薮に突入した。

　水もちょろちょろになってきたころ、笹薮の中に何かを感じた。何だこのプレッシャーはと身構えていると、藪の中でがさごそ、石を落としながら現れたのは全身黒ずくめ、丸い耳のよちよち歩き。あんまりちっちゃくて可愛いので、森の熊さん登場と認識されるのに一秒くらいかかってしまった。とうとう日頃の特訓の成果を見せるときが来てしまったか。少し下がって身構えていたが、幸い小熊のほうが慌てて逃げて行き、その後ろにいたはずであるお母さん熊は姿を見せなかった。それでも暫く動けず、歩き出してからも笛鳴らしまくり。ああ、びっくりした。

　激しい藪漕ぎ、稜線までがなかなか遠い。やっと登山道に出たときはいい時間になっていた。今日中の帰宅は無理だからのんびり下りればいいや、寝床は歩きながら考えよう。ちんたら歩いていると当然日がくれてくる。面倒だからぎりぎりまでライトを出そうとしない。いい加減見えなくなってきたぞ、そろそろ出そうかでリュックを開ける。開けながらふと思った。そういえば台風の時一瞬停電になって、リュックからライト出したな、あれその後どうしたっけ。いやあまさかそんなことが、と深く考えないようにして手を突っ込む。ライトが出てこない。暗いからだろうと袋ごと出してみる。出てこない。穴が開いていたので落っこちたのだろう、もう一度リュックの中を探す。出てこない。ライトが見つからないということはつまりライトがないということだ。ライトがないのなら見つければいいのだけど、見つからないのだからやっぱりライトはないのだ。どんなに楽観的に考えてみてもライトがないと言う事実は変わらなかった。道迷い、突然の嵐、どれも想定の範囲内だが、暗くなった山でライトがないはこれまで考えたことがなかった。歩けるうちは歩こうと、もうかなり暗いのに歩き出すと、暫くして手白沢非難小屋の看板を発見。暗い中見落としたとばかり思っていたのが突然現れた。ドラム缶型で快適とは言えなかったが迷わず逃げ込む。真っ暗で食事を作れるわけもなく、電話機の明かりで寝袋を敷くのがやっとだった。行動食を適当にかじって寝ることにした。

 

24日

手白沢非難小屋7：30―久保9：30

　気がつくと小屋の扉から光がもれて明るくなっていた。ふらふら歩いて下山。とりあえず無事に家に帰ることが出来た。

 

　森の熊さんも焦ったけれど、ライトがないのはもっと焦った。今回は完全に運に助けられたと思う。もし非難小屋がなかったらどうしていただろう。ぬかるんだ山道脇の泥んこビバークはものすごく嫌だった。あのまま無理やり歩いていたら、滑って怪我をしていたかもしれない。すぐに窮地に陥るわけではないが、決して小さなミスではない。このところのなめた態度の報いだろうか。やっぱもう少し真剣にやらないといけないかな。

　日本昔話で、よく夜道を急いでとか夜の峠を越えてみたいなシーンが出てくるけれど、昔の人はどうやって夜道を歩いていたのだろう。 時代小説なんかに出てくるお武家様だと提灯持ったお供を連れていることが多いけど、昔話の主人公はだいたい樵や農民だから提灯なんか持っていなかったんじゃないかな。 もし明かり無しで山を歩ける方法があるなら是非身に着けたいものだ。 ポイントはなんだろう、やっぱ足裏感覚かな。いや、それよりも荷物はちゃんと確認して、そういう大事なものはおもちゃみたいのでいいからちっこいのを予備として入れっぱなしにしておいたほうが早そうだな。

小川谷廊下

8月28日　日置

玄倉9：00―入渓点10：30くらい―終了点12：30くらい―玄倉14：20

 

誰も相手をしてくれないので一人で出かけることにした。

一人で寂しいなと思っていたが、人気ルートで結構にぎわっている。

4、5パーティーはいたかな。

細かい事は忘れちまったけど、暑いから遠慮なくバシャバシャやってきたよ。

でも一人だとやっぱり簡単そうなところを登ってしまうな、もう少し突っ込んでもいいはずなんだけど、やっぱ怖いわ。

だけど近くに別のパーティーがいたりすると、見栄を張って登らなくてもいい滝を直登してみたりしたくもなるものだ。

見えないところでしっかりA0してるんだけどね。

丹沢にもこんなところあるんだみたいななかなかいかす谷でした。

登り方によってはそれなりに難しくもなるでしょう。

皆でわいわい行ったほうが楽しいだろうね。