れい(記)、ゆーた
2015年3月2日〜6日
異国のビッグウォールを思わせる白く高い壁。
そして背後に広がる大海原。
そしてそしてとれたての新鮮な肴。
一度は訪れねばと思っていた念願の大堂海岸に行ってきました。
▶3月2日 高知入り
当初は早速大堂海岸に移動する予定だったが、3日は雨予報のため、この日はすぐにアクセスできる吹井(フケイ)の岩場で登って翌日移動することに。吹井の岩場は高知市内から約15分。以下のルートを登った。
・ロッキュー 5.10a
・シービューガーデン 5.10d
・春うらら 5.10c
・エゴイスト 5.11c
この後市内のボルダリングジムを見学に行くと、なんだか登りたくなってしまい、次の日は雨だし…ということでジムでも登ってしまった。初日から登りまくって充実の一日。夜は種崎千松公園でテント泊。
☆本日の肴:コンビニのスナック菓子 翌日からご期待。
※岩場へのアクセスの目印となる公民館は、路肩の駐車スペースのすぐ西(高知市内から来たらすぐ右か右後ろ)。武市半平太氏の駐車場のほうに行くと行き過ぎ。
※岩場は、アプローチ約10分とお手軽で、スッキリした石灰岩の上、足場も良く快適な場所だが、フリー化されて間もないせいか、ところどころ(特に春うららの終了点付近など)、今にも崩れそうな岩があった。
※エゴイストは右隣にある春うららの岩を使ってしまったのだが、11cほどの難度はなかった。とはいえ直上するのは11cより厳しいような…。情報求む!
▶3月3日 大月町へ移動
雨の中大月町に向かう。道中、四万十の川魚を味わい、温泉に浸かって体を癒やす。大月町まで約3時間。樫西キャンプ場にテントを張り、山田海産鮮魚店へ直行。とれたての魚をさばいて頂いた。
☆本日の肴:刺し身盛りあわせ(イカ、アジ、ブリ) とりあえずウマ過ぎです。
▶3月4日 モンキーエリア、大滝エリア
1年前に既に来たことのあるゆーた氏に導かれモンキーエリアへ。駐車スペースから数百メートル歩いたところから林に入る。アプローチは急な岩場が続き、フィックスロープやお手製ハシゴに助けられて降り立つ。大滝エリアはモンキーエリアから岩場伝いに歩いてすぐ。登ったのは以下のルート。
●モンキーエリア
・スーパー・クラック 5.9
快適なハンドで楽しかったのだが、久々の長いルートで腕がパンパンに。カムも足りるか足りないかヒヤヒヤした。
・モンキー・ルーフ 5.10a
ルーフ超えをハラハラドキドキ楽しんだ。
・岡山ルート 5.10c
小ハング上のフィンガークラックはきっとレイバックで越えていくのだろうが、ジャムの効くところまで持ちこたえる自信がなく途中で力尽きてA0してしまった。またやりたい!
●大滝エリア
アメフラシ 5.9
30メートル近いルートの中に、ワイド、ハンド等盛りだくさんでお腹いっぱい。しょっぱなに出てくる久々のワイドに心折れてしまった。
ゆーた氏は怪我のリハビリで岡山ルート以外をサクッと登って翌日に備えた。
セイシクラックもやりたかったのだが、下部かなりのランナウトしそうな上、濡れていて断念。
☆本日の肴:ウツボのたたき 焼酎との相性抜群でした。
▶3月5日 最果てのエリア(SECRET AGENT MAN 5.11a)
ゆーた氏より、これを登るためだけに大堂海岸に来る価値はあると聞かされていたので、期待を胸に四国のみちをひたすら歩く。踏跡をたどっていくと「SAM」と記されたテープが巻かれた木があり(去年は目印はなかったらしい)、ここから懸垂ポイントに下るのだが、滑って転んだりするとえらいことになりかねないので、懸垂する。懸垂ポイントではロープをフィックスし、ここから70mの懸垂。僕は荷物を持って先に一気に下まで降り、ゆーた氏は1ピッチ目の終了点で支点をセット&フィックスロープがどこか行ってしまわないようにセットしてから降り立った。
ルートを見る前は、リード…あわよくばレッドポイントできれば…などというヨコシマな心を抱いていたのだが、ロープにぶら下がりながら目にした延々と続くフィンガークラックに、まざまざと語りかけられた。「君にはまだ早い」と。
1P目はゆーた氏がリード。得意のワイドを切り抜けて足場の良い所でしっかりレスト。フィンガーに取り付くと緊張感が下から見ても伝わってくる。数メートル粘ったのち、テンションを交えて上がっていった。
ゆーた氏が上について、ザックとロープを引き上げる(ザックは懸垂したロープに括りつけておいた)。ザックは途中でとなりのクラックに挟まりながらもなんとか上がっていった。器具は使わず普通に上からロープを引っ張っただけだったのでなかなか大変だった模様。
フォローで登る。フェイスチックなガバ帯を上がり、ワイドセクションに入る。ここでお決まりの苦戦。テンションしながらワイドを抜けると少し安定した足場があって休めるのだが、ここから永遠に続くようなフィンガークラックを目にして絶望感に浸る。しかしとにかく登らねばならない。覚悟してフィンガーに取り付く。手は指先がギリギリ入り、足は右足指先ジャミングと左足フリクション。粒子が粗いし足は効いているはずなのだが、どうも自信を持てず、結局手に負担がかかってしまう。ムーブは特別難しいわけではないのだが、そう長くは続かず、カムにセルフをとったりテンションしたりしながら少しずつ上がる。微妙にジャムが決まった状態でのカム回収は、今足がすべったらどうしようなどと緊張もの。リードでカムセットする時などは尚更であろう。フィンガー帯を抜けるとハンドクラックや左にガバポッケがあったりで、少し安心するがそれもつかの間。また最後に細いフィンガーが出てきて嘆く。40メートル登る間に心身ともにボロボロになって終了点に辿り着いた。
終了点はそれほど足場も良くなく、心休まらず。2P目のリードを始めたものの、すでに気持ちがやられており、砂砂のワイドにこてんぱんにされてA0しながら上がってなんとか帰還。
大堂海岸付近は翌日から雨予報だったので、樫西キャンプ場で夕食をとった後、高知に移動。再び種崎千松公園でテント泊。
しょっぱなのワイドを越えるゆーた氏。
フィンガーに取り付くゆーた氏
上から「早く登ってこい!」と
フィンガーを必死で登る(フリ?)
☆本日の肴:イシガキダイ 脂のりまくりで絶品でした。
▶3月6日
午前中に高知空港でゆーた氏と別れ、帰路についた。
帰り道にある徳島の鳴滝ボルダーによってみたところ、足を滑らせ川でびしょ濡れに。疲れている時は気をつけましょう…。
大堂海岸で登れたのは2日間だけだったが、最近打ち込んでいたのがボルダリングや城ヶ崎・日蓮崎の短いルートであったために、僕にとってはとても良い「目覚まし」になった。
トラッドのロングピッチでよりよいパフォーマンスをするためには、フリーの突破力が高いに越したことはないが、同時に高度感やそういった場所でのナチュラルプロテクションの扱いに慣れていくことが必要だなと感じた。いつの日か挑む(!?)ビッグウォールに向けて今回のクライミングを活かして肉体と精神を鍛えてきたい。
今回の高知遠征はアプローチから肴まで、ゆーた氏の導きで非常に円滑に進みました。また、SAMのようなルートはゆーた氏が居なければ登れるシロモノではなかったです(トライするだけでもそう容易ではない!)。高知まで出向いてくれたゆーた氏には大変お世話になりました。感謝感謝です。
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