2014/03/31-4/1
メンバー : 古川 (CL,記)、梅澤
3回目の海金剛
初日3/31に城山でフリーをやってから移動する計画。
前日に大雨が降り城山のコンディションはあまり期待できないためゆっくりめに出発
ワイルドボアゴージに着いたのは11時過ぎだったかな。
最近の城山での二人の成果 (今回だけじゃなくね)
古
ジャンバラヤ 11c
オーバードライブ 11d
ヴァージンキラー 12a
生と死の分岐点 12b
梅
ジャンバラヤ 11c
二人ともぼちぼちフリーグレードも上がってきた
古は今年は13を、梅は12を目標に登りたい。
この日は3~4本登って車に戻る。
明日の「白波ルート」に向けガチャ整理。
うどんを食べいつもの駐車場で寝る
06:00 雲見オートキャンプ場に駐車 (事前に連絡済み)
06:45 出発 ➡︎ 07:30 取付 3回目なので取付きまでは問題なし。
途中10m位の懸垂はトラロープしかなかったのでロープを出した。
「白波ルート 6P 5.11c」
海金剛にあるルートの中では1番難しい(?)らしいルート。
元々はアメリカンエイドのルートで最近フリー化されたばかり。
ボルトや残置ハーケンなどは全くなく、
11cは最終ピッチについているものであとは10台が何ピッチかある感じ。
可能な限りフリーで抜けられるよう頑張りたい。
1P 古リード
取付きは判然としない。
トポにも正規取付きと左側の10bクラックがある。
スーパーレインを少し通り過ぎたブッシュ帯から登り始める。
少し上がると左側に右上するクラックが見えてきた。
おそらくトポにある10bクラックだろう。
基本的に岩は脆く油断できない。
ブッシュ帯に入り太い木でピッチを切る。
2P 梅リード
スーパーレインの2Pを横目にブッシュをかき分け右へトラバース。
ここも分かりづらいがちょっと上に顕著なクラックあり。
出だしのボルダーチックな乗込みが悪い。
その後のクラックは悪くないがビレイ点であろう灌木までの最後の3-4mには途切れた細〜いリスしかない(10c PD)。PD=Protection Difficult
当然カムどころかナッツも入らない。
ホールドに使えそうな所も乏しくスラブを慎重に登る。
少し安定したところで初登場のピトンを精神安定のために打ち込み気合で灌木に辿り着く。
3P 古リード
左に4mくらいトラバースしてPDの10bから始まる。
下の方にかろうじて一番小さいナッツがハマった。
左にあるポッケを使いながら足を上げ少し上の棚に上がる。
ここは慎重にいけば問題ない。
問題はここから(- -;)
右にトラバースして行くのだがプロテクションを取れそうなところは皆無。
トポにもR(=ランナウト)と書いてある。
落ちたら10mでは済まない。。。うーーーーーん(- -;)
数少ないレポートではカチをつないで、、、と書いてあったのだがどこにあるのやら。
細いリスでもあればハーケンを打って何とかなるのだがそれもない。
突っ込んだら戻れなさそう。。。
イロイロと考えた結果敗退決定。。。
だが棚から降りるのも一苦労(T_T)クライムダウンて難しいよね。
何とかバンドに降りそのまま左に見えるスーパーレインのラインにエスケープ。
まだ昼前でそのままスーパーレインを登っても良かったのだが、
前にも登ったしということで今日はここまで。
下降して温泉にでも行こうということに。
「使用ギア」
カム:キャメ 0.75~3 x 2sets、0.5/4 各1
マスター 赤/橙/黄
エイリアン 黒〜赤 1set
ナッツ:DMM 1~8 ハーケンx3、
アングルx1
アブミ(一応持って行ったが未使用)
カムに関しては3Pまでであればキャメは2番までの1setで十分だった。
上部スーパーレインに合流する5P目でたしか4番があった方が良かったはず。
下降はスーパーレインのラインで問題なし。
はっきりした時間は忘れたが13時過ぎには駐車場に戻った。
戻ってからイロイロと見てみたのだが、
今回敗退した3P目は右にトラバースが正規ルートで間違いない。
一部の人は左のスーパーレインに合流しているような気がする。
エイドで右にトラバースする場合はフッキングを使用するのかな?
スカイフックで支点取ったりもするみたいね。
少なくともピトンを打てるようなリスはなかったと思う。
実際にその場に行ってみないと分からない事が多いなぁとつくづく思いました。
次行った時は同じところで突っ込めるのかは分かりませんがまた行きたいと思います。
それにしても残置物の全くないトラッドルートはやっぱりいいですねぇ( ´ ▽ ` )ノ
大変なことも多いけど登れた時の達成感は大きいと思いました(登れてないけど。。。)
こういうルートを登る時その場で自分が行けるのか行けないのか見極める力が必要、
これはイロイロと経験を積まないとどうにもならない。
あの場面で突っ込むのが正解だったのか。。。
もうちょっと行ってみてクライムダウンすらできなくなって滑落、、
何てしてたら元も子もないし今回の判断は正解だったのかなぁと思う。
先がどーなってるか分からないルートを初登する人はすごいなぁとつくづく思いました。
古
2ピッチ目でハーケン打ったけど、リスが細すぎて3センチも入ってくれなかった。こういうルートをフリーで登れなくてアメリカンエイドするなら、ナとかイフブレードとかバカブーなど、リスの幅に合わせたピトンが必要だなと思った。3ピッチ目の「I've never forget you」と名付けられたランナウトのトラバースも、フリーで登れない場合は、スカイフックをガバカチに掛けてそこにスラングカラビナをセットして支点を取るらしい。まさか5.8のグレードで敗退すると思わなかったからフッキングのことあまり考えてなかったけど、実際そのルートを目の当りにして、初登者がそう名付けた意味を理解した。フリー力やアメリカンエイドの技術力、あと10メートル20メートルのランナウト力も身につけないと、10月のヨセミテがただの見学になってしまうと気づかさせてくれたルートだった…
投稿情報: 梅 | 2014/04/24 00:27