日程:2013.10.03-05
メンバー:CL 古川(記)、梅澤
行程
3日:05:15起床-06:00駐車場にて準備/出発-06:30取付-06:45登攀開始-14:30終了点/懸垂下降開始-ハマる-鷹ノ巣ハングにてビバーク決定-18:00就寝zzz
4日:06:15起床-06:30行動開始-07:30終了点から西面下降路へ-河原-取付にデポした靴を取りに行く-12:00駐車場 - 温泉 - 寿司 - 瑞牆へ転進
※注意:雨の中&クライミングシューズでの下降なので時間がかかってます(参考までに)
5日:瑞牆ボルダーにちょっと触る-14:30帰京
2日夜発、関越道/上信越道/北越道経由して糸魚川ヒスイ峡へ。途中休憩を挟みながら順調に走ったが5時間位かかった
5時間程寝て出発。
今回はフリースピリッツ&マニフェストを登攀予定だが、マニフェストの方が難しいがピッチも少なく途中敗退もしやすいと思い初日はマニフェストを選択。
土産物屋横から河原に下りる。水量は少なく古は軽く飛び石。梅はフラつき水遊び。潔くジャブジャブ渡渉
マニフェスト取付きまでは15分位、近い。場所もわかりやすい。
ネットなどで得た情報によるとJADEの支点を使って懸垂で降りれるはずとのことで靴をデポ(あとで後悔する(- -;))梅から登攀開始。
装備:ヌンチャクx5、スリングx10位、カム:エイリアンx1set、キャメ0.5~3番x1
このくらいで不足はなかったと思う。
1,2P Ⅲ/10a 梅 Ⅲ級草付きからクラック、スラブ。特に問題なし
3,4P 10b/5.7 古 早くも大苦戦。早い段階で左に巻けば良かったのだろうがキレイなボルト沿いに登ったためJADEの11aに迷い込んでしまう(- -;)上がりすぎて左になかなか逃げられない。11aをこのままもキツイ。スラブ苦手。A0を駆使しながら悪戦苦闘し左にやっと逃げたもののピッチが切れそうな支点がなかったため50mいっぱいでやっと切る。心が折れかかる。
5P 5.7 梅 下部城塞。ハングを越えていくところだが、ルートを蜂30匹程が占拠している様だ。蜂に刺されて敗退はしたくないので左から巻く。
6P 5.9 古 上部城塞下まで。比較的快適。
7,8P 5.7/10a 梅 上部城塞下を右にトラバース後そのまま10aを繋ぐ。ハング越えがなかなかキツそうだが、ヌンチャクは掴まず梅渾身の突破。上部で一旦ピッチを切る。
9P Ⅴ 古 ピナクル手前で切っていたのでピナクルまで右上後9Pを登る。
10P Ⅴ 梅 鷹ノ巣ハングに向けて左上。
11P 10b 古 鷹ノ巣ハング下の核心スラブ。カチで乗り込んで微妙なバランスのピッチ。リーチがあれば楽そうなんだがヌンチャク掛けがギリギリ。時間も迫ってきているので結局A0で抜けた。分かってしまえばそんなに悪くない。オンサイト力不足を感じた。
12P 5.9 梅 鷹ノ巣ハングから抜け出し右上。思ったより快適。しかしここで雨が降り出す(°_°)。。。
終了点から左に少しトラバースし鷹ノ巣ハング真上にリング付きの支点あり。急いで懸垂下降準備14:30。
今回はしっかりタイムマネージメントし、12時までに8P。15:00にはどこのピッチにいても下降開始と決めていた。このデッドラインはクリアしていたためこの点に関しては問題なかったものと思う。しかしまたしてもハマる。
古から降りる。50m空中懸垂で鷹ノ巣ハングのもう一つ下の支点まで降りれる。ロープを引いてみる。う、動かない(- -;)マサカ、、上で梅があれこれ手を尽くすも動く気配なし。梅少し降りたところで引いてみるも全く引けず。。。
①雨で濡れて重くなったザイル。
②濡れたブッシュ、岩との摩擦?
③ハング下への空中懸垂のためザイルの引く角度が悪い。
などの要因が重なりザイルが引けなくなったものと考えられる(T_T)
おそらく雨が降っていなければ問題なく懸垂出来たのだろうが甘かった。
登り返して西面下降路へ行くことも考えたが、2時間では行った事のない西面下降路へ安全に抜けることは厳しいだろうと判断。また目の前に快適そうなビバーク地、鷹ノ巣ハングがあったためビバーク決定。後から気付いたことだがハーケンを打って途中で切って懸垂していれば降りれたんじゃないかと。。。まぁ雨だったし安全にビバークできたし今回は良い勉強になりました。
メンバー:CL 古川(記)、梅澤
行程
3日:05:15起床-06:00駐車場にて準備/出発-06:30取付-06:45登攀開始-14:30終了点/懸垂下降開始-ハマる-鷹ノ巣ハングにてビバーク決定-18:00就寝zzz
4日:06:15起床-06:30行動開始-07:30終了点から西面下降路へ-河原-取付にデポした靴を取りに行く-12:00駐車場 - 温泉 - 寿司 - 瑞牆へ転進
※注意:雨の中&クライミングシューズでの下降なので時間がかかってます(参考までに)
5日:瑞牆ボルダーにちょっと触る-14:30帰京
2日夜発、関越道/上信越道/北越道経由して糸魚川ヒスイ峡へ。途中休憩を挟みながら順調に走ったが5時間位かかった
5時間程寝て出発。
今回はフリースピリッツ&マニフェストを登攀予定だが、マニフェストの方が難しいがピッチも少なく途中敗退もしやすいと思い初日はマニフェストを選択。
土産物屋横から河原に下りる。水量は少なく古は軽く飛び石。梅はフラつき水遊び。潔くジャブジャブ渡渉
マニフェスト取付きまでは15分位、近い。場所もわかりやすい。
ネットなどで得た情報によるとJADEの支点を使って懸垂で降りれるはずとのことで靴をデポ(あとで後悔する(- -;))梅から登攀開始。
装備:ヌンチャクx5、スリングx10位、カム:エイリアンx1set、キャメ0.5~3番x1
このくらいで不足はなかったと思う。
1,2P Ⅲ/10a 梅 Ⅲ級草付きからクラック、スラブ。特に問題なし
3,4P 10b/5.7 古 早くも大苦戦。早い段階で左に巻けば良かったのだろうがキレイなボルト沿いに登ったためJADEの11aに迷い込んでしまう(- -;)上がりすぎて左になかなか逃げられない。11aをこのままもキツイ。スラブ苦手。A0を駆使しながら悪戦苦闘し左にやっと逃げたもののピッチが切れそうな支点がなかったため50mいっぱいでやっと切る。心が折れかかる。
5P 5.7 梅 下部城塞。ハングを越えていくところだが、ルートを蜂30匹程が占拠している様だ。蜂に刺されて敗退はしたくないので左から巻く。
6P 5.9 古 上部城塞下まで。比較的快適。
7,8P 5.7/10a 梅 上部城塞下を右にトラバース後そのまま10aを繋ぐ。ハング越えがなかなかキツそうだが、ヌンチャクは掴まず梅渾身の突破。上部で一旦ピッチを切る。
9P Ⅴ 古 ピナクル手前で切っていたのでピナクルまで右上後9Pを登る。
10P Ⅴ 梅 鷹ノ巣ハングに向けて左上。
11P 10b 古 鷹ノ巣ハング下の核心スラブ。カチで乗り込んで微妙なバランスのピッチ。リーチがあれば楽そうなんだがヌンチャク掛けがギリギリ。時間も迫ってきているので結局A0で抜けた。分かってしまえばそんなに悪くない。オンサイト力不足を感じた。
12P 5.9 梅 鷹ノ巣ハングから抜け出し右上。思ったより快適。しかしここで雨が降り出す(°_°)。。。
終了点から左に少しトラバースし鷹ノ巣ハング真上にリング付きの支点あり。急いで懸垂下降準備14:30。
今回はしっかりタイムマネージメントし、12時までに8P。15:00にはどこのピッチにいても下降開始と決めていた。このデッドラインはクリアしていたためこの点に関しては問題なかったものと思う。しかしまたしてもハマる。
古から降りる。50m空中懸垂で鷹ノ巣ハングのもう一つ下の支点まで降りれる。ロープを引いてみる。う、動かない(- -;)マサカ、、上で梅があれこれ手を尽くすも動く気配なし。梅少し降りたところで引いてみるも全く引けず。。。
①雨で濡れて重くなったザイル。
②濡れたブッシュ、岩との摩擦?
③ハング下への空中懸垂のためザイルの引く角度が悪い。
などの要因が重なりザイルが引けなくなったものと考えられる(T_T)
おそらく雨が降っていなければ問題なく懸垂出来たのだろうが甘かった。
登り返して西面下降路へ行くことも考えたが、2時間では行った事のない西面下降路へ安全に抜けることは厳しいだろうと判断。また目の前に快適そうなビバーク地、鷹ノ巣ハングがあったためビバーク決定。後から気付いたことだがハーケンを打って途中で切って懸垂していれば降りれたんじゃないかと。。。まぁ雨だったし安全にビバークできたし今回は良い勉強になりました。
17:00頃ハング下にて本日の行動終了。水が残り少ないが食料は十分あったため問題なし。ツェルト張って18:00頃就寝。横にはなれないが10回程体勢を変えながらも意外と寝れた。
翌朝06:15気付けば明るくなっていた。他の支点を探して懸垂下降も考えたがどうやら今日も雨が降っている。諦めてクライミングシューズで西面下降路を目指すことに。ハング下から登り返して終了点へ。濡れた石灰岩はよく滑るのでこの先もしばらくはザイルを出して行った。そんなに迷うことはなかったものの踏み跡は不明瞭。昨夜動かなくて良かったとつくづく思う。アプローチシューズを履いていて雨じゃなければおそらく1時間ちょっとで河原まで下りれると思う。
何はともあれドロドロになりながら12:00やっと車に帰還。疲れた。
雨も降ってるし明日は無理だなということで瑞牆に転進することとする。糸魚川で温泉&寿司を満喫し下道で安曇野ICまで行き瑞牆山へ。
こっちも雨が降っていたがとりあえず就寝。
起きてみるとガスってて湿度も高い。2時間位ボルダーで遊んで撤収した。
今回の反省。
①雨への対応。
②状況に応じた懸垂下降の技術及び判断力を身に付ける。
③オールフリーで抜けられなかった。
翌朝06:15気付けば明るくなっていた。他の支点を探して懸垂下降も考えたがどうやら今日も雨が降っている。諦めてクライミングシューズで西面下降路を目指すことに。ハング下から登り返して終了点へ。濡れた石灰岩はよく滑るのでこの先もしばらくはザイルを出して行った。そんなに迷うことはなかったものの踏み跡は不明瞭。昨夜動かなくて良かったとつくづく思う。アプローチシューズを履いていて雨じゃなければおそらく1時間ちょっとで河原まで下りれると思う。
何はともあれドロドロになりながら12:00やっと車に帰還。疲れた。
雨も降ってるし明日は無理だなということで瑞牆に転進することとする。糸魚川で温泉&寿司を満喫し下道で安曇野ICまで行き瑞牆山へ。
こっちも雨が降っていたがとりあえず就寝。
起きてみるとガスってて湿度も高い。2時間位ボルダーで遊んで撤収した。
今回の反省。
①雨への対応。
②状況に応じた懸垂下降の技術及び判断力を身に付ける。
③オールフリーで抜けられなかった。
始めから靴を荷上げして西面下降路からの下降を計画していれば下りてこれたのではないかと思う。
ちなみに他のレポートでもある通りこのルートは岩が非常に脆く、落石の危険は常に付きまとう。先行パーティがいる場合注意が必要と感じた。
途中で心が折れかかったが、怪我もなく新たな経験もでき有意義な山行となったと思う。
明星山南壁。
また登りに来よう。
古川ゆーた
記録アップ有難うございます。脆い岩と浮石、ボロボロなリングやRCCがマシと思えるような見たこともない簡素な中間支点、どんだけ!とかつっこみたくなる気が遠くなるようなランナウト、これらの状況の中でオールフリーで登ることがいかに難しいかを実感、それと同時に、下部城塞や上部城塞、鷹ノ巣ハングなど次々に現れる難所に絶妙な弱点を見出して、そしてアグレッシブに攻めるこのルートに心から感服せざるを得なかった。素晴らしいルートだと思う。登れてよかった。(オールフリーじゃなかったけどね)
梅
投稿情報: 梅 | 2013/10/15 20:52