葛温泉5:00=(自転車)=5:45高瀬ダム6:00--9:30左方ルンゼ取り付き--F2-(撤退)-12:00取り付き--14:00高瀬ダム=(自転車)=14:30葛温泉
「ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!刻むぞ血液のビート!」(byジョジョ)っていうくらい瞬間的に熱い山行でした。
しかし、悲劇はここから・・・
アプローチは3時間。
やれやれ、歩きだから自転車の様な激しさはないと思っていたが、
自転車の後遺症が体を蝕んでいたのです。
「幕岩すげ~」 とのんきに感心していたが、
次の瞬間
ピシっっっ!!!
「ぐわっ(悶絶)」
両足攣りました~
太腿が・・・血液のビートを刻んでいるぜ!
オーバーズボンの上からわかるくらいに筋肉がビクビクしているねぇ。
「ぐわっ」バタ・・・シーン、てくてく、 「ぐわっ」バタ・・・シーン、てくてく、・・・
攣っては倒れて、また歩いてを繰り返しなんとか取付きへたどり着く。
【第二章~シャワークライム】
えっ、俺らアイスクライミングに来たんだよね・・・
違う違う、水が流れていてもそこに氷があれば登れるよ。
うん、そうに違いない。
・・・ウソです。限度があります。
今回の核心のF2下に行くと普通に豪雨です。
普段であれば確実に傘を使用しますってくらい水飛沫が・・・
なんのこれしき、登ってやるぜ。
10秒後に後悔しました。
あっという間にずぶ濡れ。
なにも見えない・・・足場も見えないよ。
飛沫がかかるサングラスの隙間からちら見しながら登る。
「オラオラオラッ」
1本目スクリューが柔らかい氷に決まったことにした。
「おっしゃ、いけるじゃん」
2本目スクリューを・・・手が動きませんけど。
はい、左手死亡。
そりゃそうだ、常に手に氷水が流れている状況だもの。
とりあえず2本目取って、これはいかんと水がない方へと逃げる。
この時点で、私の心はポッキリと折れていました。
「バイーン」
はい、墜ちました~。アックステンション。
感覚がない左手が外れました。
まあ、当然の結果だ。
「俺も行きますよ!」
斎藤隊員のガッツ溢れる言葉。
俺が残したスクリューにずぶ濡れになりながら難なくたどり着く。
そこから2本スクリューを取りながら順調に登っていく。
「登りきりますよ!」
数分後・・・「降ろしてください・・・」
左手が麻痺したそうだ。
【最終章】
装備を外し、帰り支度。
全身ずぶ濡れ。
寒くはないが不快度100%、爽快感0%。
♪どぶね~ずみみたいに、うつくしくなり~たい~♪
濡れネズミが2匹、トボトボと唐沢幕岩を後にしました。
『教訓』
・水飛沫のなかアイスクライミングをしてはいけない
・人間の耐寒能力はたかが知れている
・自転車使うならそれなりにトレーニングが必要
コメント
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