2012年2月21日(火)~22日(水)
メンバー:安齋 CL (記) 、岡田(会外)
2012年2月21日(火)
美濃戸口 8:30 → 10:30 南沢小滝 13:15 → 14:30 行者小屋 15:30 → 17:00 北西稜末端稜上→ 17:40 行者小屋
今日はアプローチ&取付き偵察だけなので、
気楽な気分で歩みを進める。
天気も良く、春の気配がかすかに感じられる陽気で気持ちいい。
【南沢小滝】
アプローチついでに、アイスクライミングをする。
スクリューは持ってこなかったので、簡単に巻ける小滝にトップロープを張る。
水の流れていない右寄りにラインを取り、2,3本登った。
トップロープだと精神的に余裕があるので、スピード重視で登ったらどうなるかトライしてみる。
結構落ちないもんだ。少しでもアックスが引っかかっていれば大丈夫だ。
トップロープならできて、リードでできないのは精神が弱い証拠ですね。
↑滝裏の氷柱 ブルーアイスはクライマーだけでなく、写真好きにも魅力でしょう。
【取付き偵察】
行者小屋に幕営準備をした後、取付きの偵察へ行く。
開けた雪原から樹林帯に入って少し進むと分岐に赤テープのしるし有。行者小屋から7分。
薄いトレースが付いており、これは楽♪と思いきや、しばらく進むと完全にトレース消失。
明日の為に、行けるところまで行って、トレースを付けることにする。
沢を横切り、急登になるとラッセルがキツくなる。腿上から腰ラッセル。
だいぶ日が傾いたころに、稜末端の露岩のある尾根上にでる。
「気楽な一日」のつもりが結構バテつつテントに戻り就寝。
夜中になると雪が降り出し、せっかくつけたトレースが消えるのでは、と気になってしょうがなかった。
2012年2月22日(水)
4:30 起床 5:20 → 8:10 小ピーク 8:30 → 9:50 第一岩壁基部 → 14:15 終了点 → 15:00 阿弥陀岳山頂→ 16:00 行者小屋 → 18:45 美濃戸口 → 帰京
【阿弥陀岳北西稜】
昨日に付けたトレースで順調に高度稼ぎ、稜末端の露岩まで出る。
ここからはすぐに小ピークに出られると安易に考えていたが、ラッセルを強いられる。
小ピークからアンザイレンして進む。
「1P」 雪稜の歩 き 50m II
「2P」 雪稜の歩き 50m II
「3P」 雪稜の歩き(第一岩壁の基部まで) 50m II
「4P」 岩壁基部を右にトラバースして草付のフェースを登る。 45m III?
支点が無くシビれる。ルーファイミスのツケで悪いトラバースをする際に、ハーケンを打つ。
「5P」 凹角を登る。 15m III
特に難しくはなく。ルートもわかりやすい。
「6P」 第二岩壁基部を左にトラバース 20m II
歩いてトラバース。トポにはIVとなっているが雪の付き方次第ではかなり悪くなるのか?
「7P」 一段上がり、右にトラバース後凹角を直上 III A1
慣れないアイゼン&アブミに戸惑う。傾斜の寝たところでのアブミに違和感を覚える。
ドラツーで行かなきゃいけないんでしょうね。未熟な僕には無理ですが。
稜上にフッキングして乗越し、終了点。
その後は、念のためロープをつないだまま、雪壁を登り、一般道まで登る。
山頂からの眺めを愉しみ、すぐ下山するも、すでに夕方。時間がかかり過ぎた。
テントを撤収し帰路につく。最後はヘッデンです。
ラッセルに始まり、雪稜、草付ダブルアックス、人工 と変化に富んでとても楽しめました。4P目の草付フェイスが一番難しく感じられましたが、ランナウトに対する心の弱さからでしょう。
全ピッチリード、ごちそう様です。
おおぅ、充実の山行でしたね。
写真キレイだ、さすがだねえ。
投稿情報: モリヤマ | 2012/02/25 15:18