2011年5月21日(土)~22日(日) 前夜発一泊二日
メンバー:CL F山、H、S岡(以上、東京YCC)妹尾(まつど岳人・ 記)
さて、今週末どこ行こうか?思案中のところ、YCCのF山サンから久しぶりにお誘いのメール。勿論行き先は変態パラダイス瑞牆・不動沢。これまた久しぶりにHサン・A岡サンらと御一緒させていただき、なぜか体幹の筋肉痛と体中に擦り傷に快感を覚えながら苦戦しつつワイドクラック三昧な週末となりました。
21日 20日23:00中央道日野バス停~1:30/6:00塩川ダム
~6:30/7:00林道終点駐車場~8:30/9:30アニマル岩稜取付
~11:30終了点~13:00恵比寿岩取付~15:00終了点
~セクシーナース取付16:00~18:00林道終点
日野バス停でピックアップして頂き、一路瑞牆へ。途中の塩川ダム駐車場で仮眠。ここにもクライマーらしき車がチラホラ。翌朝由緒正しき岳人らしく早起き(笑)し、不動沢最奥に位置する『アニマル岩稜(5.9 3P)』を目指す。林道終点ではなんと偶然にもJECCのA部サンとO川サンがいた。不動滝から左の踏み跡に入るが、急にガレのルンゼを詰めて藪尾根を下るなど先導役がいなければ確実に彷徨うことになりそうな踏み跡を歩くこと1時間以上。途中に立派な岩峰・岩壁を見物しながら行きようやく到着。
F山・妹尾組とH・A岡組で登攀開始。
1P目:(5.9 F山リード)まずは早くもこのルート核心ピッチ。出だしのスラブもノープロテクションでかなりシビレル系(笑)。さらに核心となるオフウィズスはレイバック体制からスメア気味のスタンスに立ちこみ、右半身をクラックにねじ込みつつ甘いホールドを取りに行くという・・・妹尾はテンションかけまくり。はあ~・・・・。
2P目:(5.8 妹尾?リード) 1P目終了点から少しあがると絶望的な傾斜の強いスラブのリッジ・・・。これ無理じゃね?とラインがわからず、F山サンに上がってきてもらう。するとよもやのリッジ右手に5mほどクライムダウン。一度斜面に降り立って岩稜をトラバース気味に右上する。出だしの数手が岩が粉っぽくて緊張。あとはホールド・クラックとも豊富で快適。適当なところでリッジ上に出てピッチをきる。
3P目:(Ⅲ級 F山リード) 実は前のピッチを長く切りすぎたようで、3P目は10mほどリッジ上を進んで終了。
下降はリッジの終わりの潅木を支点に15mほどの懸垂で樹林帯斜面へ。右手に岩を回り込むように下ると
元の取付きへ。まだまだ時間は早いので次にとなりの恵比寿岩南面にある『左岩稜ルート(5.8 3P)』へ。
1P目:(5.8 妹尾リード) 1日一回ぐらいは本気リードもしなきゃだめだろう、ということでリードさせてもらう。出だしのオフウィズスもしびれるが、中間部のチムニーはさらにしびれる。チムニー内のクラックにプロテクションが取れるが、チムニーの終わりに近づくにつれ幅が狭くなり最後はチムニーから高度感満点のフェースに飛び出さないといけないのだが・・・・怖くてなかなかチムニーから体が出ない。キャメロット#6が効いてるはずだと信じても・・・怖い。結局テンションかけて、挙句の果てはA0して突破。時間もかかり過ぎでワイドに完敗です。
2P目:(Ⅲ級 F山リード) 岩稜右側に一度下る。比較的簡単ですが、F山サンはノープロでさっさと登り、さすがです・・・。
3P目:(F山リード)本来なら左にトラバースしてハンドサイズのクラックらしいが、F山サンは敢えて右側の『秋日和ルート 5.10b』にトライ。出だしはハンド~フィンガーの右上クラックだが、スタンスに乏しくさらにその先に短いがオフウィズスが待ち構える。ちなみに足が長いと背面の岩峰に足が届くので妹尾はスーパーマン登り(笑)でなんとかフォローするが、これってやっぱズル?・・・だよね。
岩峰の岩頭は平らでお昼寝にぴったり。快晴で見晴らしもよくしばらく待ったり過ごす。下降は岩頭の向こう側を左手に歩くと樹林帯斜面に出るので懸垂下降なしで降りれた。もうそろそろ帰ろうか?・・・という会話が出ないのがやはりYCC魂。F山サンが以前から気になっていた『セクシーナース(5.8?)』へ。きれいなオフウィズスが直上し、最後は小ルーフ左のワイドを突破するルート。F山サンは見事OS。時間がなかったで妹尾はビレイのみ。機会があればもう少しうまくなったら是非トライしてみたいですね。時間もせまり、ワイドで体も心もヘロヘロとなったところで本日はお開き。
林道終点の駐車場まで戻り、妹尾はF山サンと買出しへ。ナナーズではF山サンの知り合いが居るわ居るわ(笑)。土曜夜のナナーズはクライマーばっかりや。宴会が待ちきれずF山サンは信州峠を頭文字Dなみに飛ばすわ、テントでは既にHサンが焼酎空けてるわ、YCCはマジぱねえっす。鍋もビールも最高な宴会でした。
22日 9:00林道終点~9:20/12:30千両岩基部~13:00林道終点~16:30中央道日野バス停
事前の予報だと本日は天気が悪い・・・はずだったが、朝は少し晴れ間が見えるほど。『やっぱ梅雨前線も出来始めはこんなもんだよね~』なんて楽観しながらノンビリ朝飯。本日は千両岩の『つゆの溜め息ルート(6P 5.11a)』の1P目をとりあえず登ることとなった。グレードは5.10bとあるが、そこはやはり不動沢のグレード、傾斜も強くかなり難しそう。
F山サンがトライするが、あのF山サンでさえ本気モードで奮戦している。それでも見事トップロープを張って頂き、替わる替わるトライ。出だしのオフウィズスでテンションしまくり(泣)、核心?のチョックストーン越えは甘いハンドジャムで耐えてチョックストーン下端にハイステップでフットジャムを極めなければならないのだが・・・クラックから体を離すと・・・ヒュ~・・・、結局途中敗退でした。最後にF山サンがもう一度登っているあたりからドンドン小雨が強くなり、おとなしく撤退。もうすぐ駐車場というあたりで土砂降り。間一髪(というかほとんどアウト?)で車に逃げ込み、帰京しました。時間が早かったのですが先週ほどではないにしても13kmの渋滞をF山サンががんばってくれ妹尾は爆睡スミマセンでした。
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久しぶりのワイドクラック、駄目ダメでした。
ま、どんなタイプのクライミングにせよ普段登ってないのがバレバレですね。
もう少しズリズリ(笑)が上手くなってリベンジにきましょう。
この不動沢をある程度登れるようになったらめちゃくちゃカッコいいですね、まじで。
ちなみに、不動沢(特に奥の方)のルートは本来辿り着くのも難しく(妹尾はズルしてF山サンに
連れて行って貰ってますが)、尚且つルートの終了点がないものも結構あるようです。
初見で行く方はご注意ください。