2010年5月15日(日) 前夜発日帰り
メンバー:CL妹尾(まつど岳人 記)、U西、S石、Y野(以上、早大アルコウ会)
目指せ谷川一ノ倉南稜!ということで、去年から教えている学生も
いよいよ本格的に指導できる段階となったので、まずはマルチピッチの
ロープワーク習得のため、三ツ峠へ行ってきました。
15日 14日22:30京王八王子駅~0:30/4:45三ツ峠山裏登山口
~6:00/15:45屏風岩取付~16:30裏登山口~20:00JR八王子駅
前夜に西武線玉川上水駅・京王八王子駅にてそれぞれピックアップして中央道を快適に飛ばして登山口駐車場へ。寝る前に少し寝酒でも・・・と事前に学生に言っておいたのだが、もって来るわ来るわツマミの山(笑)。普通に宴会してしまいました。学生ノリ恐るべし。
翌朝は、日帰りで一通り教えたかったので少し早起きして出発。とはいっても一番眠そうなのは他ならぬ妹尾自身ですが。学生の元気に引っ張られ、休憩もなく屏風岩へ到着。まだ日が当たらず風も強くて結構寒いが、もちろん一番乗り。
本日の目標は・・・
1.学生のみで1Pをリード&フォローで安全に登る。
2.懸垂下降のロープ・下降器のセットと実践。
でごんす。
まずは右フェイス取付下の斜面で潅木を支点に見立てて準備・マルチに必要なギヤの説明・コールのタイミング・実際の手順etcを実際に見せながら説明。全員山サークルでジムでのリードなどしっかり普段やっているので、理解もスムーズで助かる。次に、取付の岩でアンカー作成の確認もおさらいしつつ、学生でペアを組んで平らな場所で模擬マルチ。ぎこちないながらも全員合格、たぶん。休憩?も兼ねて、ハーケンの試し打ち、カムやナッツのセット体験など小イベントも抜かりなし。
あとは慎重に実践あるのみ、という胡散臭い講師のスタンスに基づき実際に登ってもらう。中央カンテ(4P、Ⅳ級)の1P目(Ⅲ級?)を妹尾・S石組とU西・Y野組に分かれて登る。まずは妹尾リードで登り、S石クンが登った後、ロープをフィクスして妹尾は下降。U西・Y野組が登るのをユマーリングでつぶさに監視。ハーネス・結び目のチェックからコールまで、ゆっくりではありますが慎重にこなしている模様。人生初の岩リードにもかかわらず、U西サンはスムーズなリード。4人全員が1P目終了点に到着後は懸垂下降の講義。全員、サークルなどで緩斜面での懸垂下降は経験済みなようで、ここもスムーズ。バックアップもセットして全員無事下降。
休憩のため右フェース基部に戻るとガイドや各山岳会で大賑わい。気候もいいし天気も快晴で富士山の雄姿はそれだけでも一見の価値あり、混雑するわけですね。休憩後はこんどは左フェースの基部で先ほどフォローのみだったS石クン・Y野サンがリード。二人ともこれまた人生初の岩リード。特にS石クンはだれもチェックできない状況で妹尾を引き上げるハメになったので緊張しながらも、フォローで登ると教えたとおりキレイなアンカーを作って出迎えてくれました。同様にY野サンも緊張しながらも無事リードし、U西サンを引き上げる。懸垂下降では、今度は妹尾は黙って見るのみ。学生だけで最初からロープをセットしてもらう。これまた人生初の懸垂下降セットなので緊張していたのか、ちょっとしたミスもありましたがまあ、最初は仕方ないでしょう。しばらくはお目付け役の責任重大です。
最後は少し時間が余ったので、適当なところにトップロープを張って遊ぶ。なかなか楽しく充実した1日だったと余韻に浸ろうとしたら帰りの中央道は25km渋滞で行きは1時間程度の高速道を3時間かけて帰京・・・・これが一番疲れました。
*************************** 総括 **************************
とりあえず、当初の目標は達成しました。
ただ、内容を理解しただけなので、当然しばらくはお目付け役監視は必須という前提で。あとは、ひたすら岩でマルチを登ることが技術習得の唯一の手段ということでしょう。ロープワーク全体の経験の習得は様々な実経験を積み重ねる以外にないので、なるべくジムではなく岩を触って欲しいものです。つまり連れて行かなきゃってことになるんですよね・・・。学生だけで行かせるわけには行かないので。
ま、今回これなかった学生の補修も含めて、しばらくは三ツ峠講習が続きそうな予感でした。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。