7月28日 日置 他一名
入渓点8:30くらい―稜線15:30くらい―登山口18:00くらい
今回もK幡氏との山行。こんな私を誘ってくれてとてもありがたいのだが、何時も生きて帰ってこれるのか心配になるような恐ろしい所ばかりなので、毎回駄々をこねて妥協してもらうことになる。今回も最初は甲斐駒のとんでもないところを持ち出されたが、K幡氏が開高賞受賞で忙しくなったこともあり、結局近場の万太郎本谷に行くことになった。いつもの肉食系がどうしたのだろうと若干拍子抜けしたが、まあ難しすぎるよりいいかと喜んで出かけていく。
前日に和光駅集合、茂倉新道の入口に車を止めて寝る。ゆっくり二日かけて登ってくるつもりだったので目覚ましなんかかけない。せっかく持ってきたもりもりさんのテントもポールを忘れて張ることができず、銀マットだけ敷いてごろねをした。
夜は思ったより涼しかったが、朝も七時を過ぎると直接日が当たるようになり急に熱くなる。準備をして出発。
入渓して暫くは平和な流れ。水量少なく楽勝な予感。綺麗なナメ床が続く。関越トンネルの換気口を過ぎると、所々に小さなゴルジュがでてくる。泳ぎながら進んでいくと、ゴルジュの奥が滝になっていた。これは巻きだなと右壁にしがみついていると、行けるんじゃない、せっかくだから突っ込んでみようかとK幡氏。まじっすかとびびっている間にさっさと水に飛び込んで行ってしまったので、仕方なくそれに続く。一段目は泳ぎで取り付き、二段目は水流に飛び込み、全身に水をかぶって突破した。むう、楽しいじゃないか。それに全然難しくない。そこを巻こうとしていたのはやっぱりゴルジュの経験が少ないからなのだろう。
更に進んでいくと一の滝登場。右から登れそうにも見えるが気が乗らないので左岸から巻くことにする。ルンゼがあんまり登りやすいのでつい上に登りすぎてしまった。トラバースするもスラブにぶつかって動けなくなってしまい、懸垂下降してからまた暫く藪を歩いて沢に戻った。
二の滝が見えてくると、気持ち良さそうな滝だとK幡氏。もしやと様子を伺っていると、せっかくだからじゃばじゃば登らせてもらおうかと仰られる。右から行けばほとんど歩いて越えられそう。まじっすかとうろたえている間にさっさと取り付きにかかっている。こっそり右から行ってしまおうかとも思ったが、すごい勢いで水を頭からかぶり、豪快に越えた後に気持ちいいなんて叫んでいるのを見ると、やっぱりこれも続かねばと思ってしまう。意を決して突っ込んでみる。水にヘルメットをばしばし叩かれながら登っていけば気分爽快、むう、楽しいじゃないか、インチキしないでよかったよ。
泊まるんならそろそろ場所を見つけないとなんて言いながら三の滝まで来てしまった。一段目は右の乾いた部分、二段目は水流左を直登した。スタンス、ホールドとも豊富だけれど、二段目はヌルヌルで気持ち悪かった。なんか滑り落ちそう。その先はもう源頭の雰囲気で、もう今日中に下りてしまおうとなってしまった。ルートも下山が楽なように、ノゾキ沢を進む。長い登りを頑張ると登山道に飛び出した。
ヘロヘロになって下山。それでも明日どうしようかとK幡氏。もう一本を登る気まんまん、まじっすかと困っていると、天気予報で明日は雨であることが判明。仕方がないのでひたすら下道を運転して帰ることにした。
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