アップ遅れて申し訳ありません、別に超大作を書いていたわけではなく、
皆々様を焦らそうとしたワケでもなく、只の怠惰です。(←なお悪い)
YCCの方々にくっついて、西日本の岩場を、特に噂に名高い(?)宮崎は
比叡と庵・鹿川へ行ってきました。噂通りのクライマーズ天国で、
岩・酒・笑の最高な日々でした。
2010年5月1日(土)~6日(木) 前夜発5泊6日
メンバー:CL F山、T橋、M金(以上、東京YCC)、
H松(順天堂大医学部山岳部4年)、妹尾(まつど岳人)
1日 JR武蔵小杉駅 4/30 23:00~岐阜・瓢ヶ岳登山道入口駐車場9:30
~日本まん真ん中温泉 子宝の湯17:30
夜、武蔵小杉駅に集合する。F山サンとM金サンは去年の四川で御一緒
してるが、T橋サン・H松サンは今回初対面。特にH松サンはお医者さんの
タマゴで、F山サンの後輩にして、妹尾にとっては珍しく(?)年下の
メンバーである。
F山サン車で出発。今夜は夜通し走って広島・三倉まで行くというのが
当初の予定。しかし・・・恐るべきはGW渋滞。F山サン・T橋サンの運転で
頑張るも、夜明けにはまだ愛知・・・・。このままだと今日一日移動になって
しまうので、急遽岐阜・フクベボルダーへ向かう。登山口入口の駐車場の
かなり手前(判りづらい無人小屋)で協力金300円を払い、いざボルダリング。
まずはミニクジラ岩でアップ。(トポはROCK&SNOW39号参照)
無名ルート(5級):岩の真ん中を直登。リップ手前のガバ?とれば
あとは落ち着いてトップアウトのはずが足を
バタつかせて、冷や汗モン(苦笑)
太平洋(3級) :左のカチからデッドで左上のリップをスローパーで
取りに行くのだが、とまらん。何度やってもとまらん。
少し移動して木の下ロックへ。
カンテ(5級) :SDから右足と左手で身体張力全開で右手をデッド気味に
右上ガバへ。さらに両手でその横のガバを持って、
その上のカンテをピンチ気味に右手で取りつつ体を左に倒す。
その後、さっき取ったガバに足を乗せて乗り込みトップアウト。
なんとか完登。
チェリー(4級):スタートはカンテと同じ。ガバを取ってから右へトラバースして
右上するが、トラバース時はカチの持ち替えを左足のヒールで
うまく体重分散してやらないとキツイ。その後の開脚ムーブが
できず撃沈。実は足が短いのか?
F山サンは近くのカチロックのマジック(初段)にトライ。よくわからないけど
とにかくカッチカチ課題っぽい。まだまだ遠い世界ですね、妹尾には。
その後、少しマッタリしつつバター岩へ。
ショートラ(3級) :トラバース課題。甘いカチとスローパーをつなぐのだが、
手順が何通りかありそう。スタンスの順序まであれや
これや試すが、結局撃沈。
今夜も徹夜での車移動なので、ここらで切り上げて日帰り温泉へ。
子宝・・・といっても、それを狙っていった訳ではない、てか御利益あっても
ちょっと当方困ります(笑)。駅に隣接していて中も小奇麗な感じ。
すっきりしたところで、一路西へ向かう。
妹尾・H松・M金も運転に参戦し、夜通し走ってとうとう九州に上陸、
夜明けには阿蘇に来ました。妹尾は地元?岡山~山口まで運転しましたが、
真夜中とはいえ、見慣れた風景もチラホラ。でもクライミングに集中、
帰省はまたコンド。
一の峰は阿蘇の草原に点在するボルダー群で、百岩場の九州版にも
写真のみ掲載。トポはネットで入手。(N友サンのサイトですね。)
天気もさわやかで、二日間車中泊なので、最初はみんなマッタリですが、
だんだんエンジンもかかってきました。
まずはF岩でアップ。
トラバース(5級):フクベに比べると若干滑りやすい?岩質ながらカチ・
ポケットをつなぎ、最後にガバをとれば終了だが、これを右手で
取るムーヴに苦労するが、H松サンは左手で取るムーヴを
見て解決。ちょっとした手順や動きで劇的に労力が違ってくる
のも、ボルダーの楽しさでしょうか。(ルートもそうだけど)
さらにH岩へ移動。
直登課題(4級):左手で縦ホールド、右手は右上カチで、左足を左下の
ポケットにねじ込み、球状のH岩をホールドをつなげてずり
上がるが、球状なのでスタンスが見えず、縦ホールドも
悪くて保持できず撃沈。
お次は一番でかいA岩へ。
直登課題(10級):ポケットを取りながら直登。10級だが、高さが少しあり
リップの甘いホールド処理が結構怖い。ま、普段ボルダー
やってる人には大した高さでないのでしょうが。
その後、車中泊の疲れもあり、阿蘇草千里の中で1時間ほど昼寝。
しかし、1日に一回は本気トライの課題が無ければ・・・ということで
E岩のリップトラバース課題へ。
トラバース課題(4級):最初の数手ホールドは悪くないが、甘いスタンスに注意。
核心はデッド気味に処理する両手スローパーと、
そのあとのリップの向こう側にあるカチへのデッド。
何度か繰り返し、中間部のムーヴを練習してなんとか
完登。H松サンも○○でトライしてました(笑)。
他の方々はC岩・B岩などの課題にトライ。妹尾も記念に数回トライしましたが
おとといきやがれ状態(苦笑)。昼過ぎには移動し、いよいよ庵へ向かう。
途中、高千穂のスーパーで買出し、夕方に庵・鹿川へ到着。小奇麗な
ログハウスで、この日はかなりの盛況振り。九州のドン?M沢サンや、K藤サン
など地元クライマーの宴会に鉢合わせしたらしく、焼酎と笑いで・・・
気が付くと深夜2時頃、シュラフの上に倒れているコトに気づく。どうやって
ここまできたのか・・・完全記憶飛んでます(笑)。まあよし。
3日 庵・鹿川8:20~比叡山駐車場8:40~第二スラブスーパールート取付9:30
~終了点14:00~取付15:30~庵・鹿川16:30
メンバーの何人かは二日酔い気味(笑)ですが、天気は快晴。ワザワザ九州まで来て
こんな日に停滞という選択肢は勿論無く、いざクライミンッ!本日は比叡山に
向かい、F山・T橋・M金組は、Ⅲ峰の『天空への階段(5.11b/c、5P)』へ。
妹尾・H松組はⅠ峰の『第2スラブ・スーパー(5.10b、7P)』へ向かう。
若干、昨晩の酒でダルいがいよいよ九州の岩が味わえるのでモチも上がる。
1P(Ⅳ級):妹尾リード、ホールドの豊富なフェースを左上気味に登る。
実は左に行き過ぎていた。本来はもうちょい直登気味。
樹林帯の中でピッチを切る。
1.5P(歩き):そのまま藪漕ぎして行くと右手にやや傾斜が強い
きれいなフェースが見えた。ここで正規のルートに
合流。
2P(Ⅶ級-):妹尾リード、フレアしたクラックが走るフェースだが、登りは
スラブチック。緊張しつつも無事OS。
3P(Ⅳ級+):妹尾リード、最初にクラック沿いを直登し、暫く登った後右の
フェースへ移り直登。ボルトがほとんど無く、20m近く?
ランナウトするが、ホールド。スタンスとも豊富で快適。
4P(Ⅳ級-):H松リード、ボルトは相変わらず少ないが、所々カムが使える。
5P(Ⅶ級-):妹尾リード、出だしの傾斜が強い部分を越えばあとは快適な
フェース・・・だが、Ⅶ級-(5.10b)はない、絶対。
ちがうルート疑惑浮上。
6P(Ⅵ級):H松リード、でもこれもやっぱりⅥ級(5.9)はない。てかブッシュ・・・。
よくわからないまま稜線へトップアウト。
噂通りボルト間隔が遠い(関東のゲレンデと比べて)、しかし快適なルート
だった。しかし、後半はなにか違うような・・・ボルトが少ないので、登れる
ラインを登って行ったので、不自然な感じはなかったが、今思えば
第1.5スラブに迷い込んだ可能性もある。けど真実は闇の中(笑)。
でも快晴の中、ちょっとした緊張感とともにグングン高度を稼ぐ感覚は
大満足でした。
懸垂下降で同ルート下降すると、F山サン達は既に戻ってきていた。
暑い日差しの中、そそくさと片付けて庵へ戻る。途中、最近拓かれた
ボルダー群で山火事?らしき現場に遭遇した。原因はよくわからないが、
クライマーが原因でないことを願った。折角、地元クライマーの方々が築いた
地元との関係が崩れることが無いように・・・。
本日の庵は昨日と打って変わって静か。しかし、ここにいれば宴は始まる
もので(笑)ビールがウマイ。本日は地鶏の焼肉。庵隣の奈須商店で購入ナリ。
結局呑みすぎたのは言うまでも無いですね。同泊の地元クライマーの方に
『もっと早く登って降りてきて、昼過ぎには呑み始めるのが、ここの嗜みよ。』と
ご指導頂く(笑)。
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