不動沢

2010年5月9日(日)　前夜発日帰り

メンバー：CL F山(東京YCC)、妹尾

GWの西日本ツアーは良かった。ボルダーも堪能したし、渋いスラブも
しびれた。飯も酒も旨かった。すべて文句なし・・・・。あれ？

カム使ってなくね？

クラックやってないじゃん！ダメじゃん！
GWツアーから帰った翌日に部屋で独りキャメ＃6をカチャカチャ・・・。
そんなモンモンとしてたトコにF山サンからメールで不動沢にお誘いが。
さすがF山サン、わかってます！

9日　　8日22：30中央道日野バス停～12：30塩川ダム駐車場
　　　　　　～小川山林道終点7：45～9：00不動沢・摩天岩
　　　　　　　　～小川山林道終点18：00～21：30中央道日野バス停

土曜夜に合流し、一路瑞牆へ。GWに一昼夜かけて鹿児島から東京へ
走ったことを考えれば日野から瑞牆まではあっという間。(←運転してないけど)
塩川ダムで仮眠して。朝、不動沢へ向かう。林道駐車場でなんと
塩川ダムのトイレにカメラを忘れるという大失態が判明。往復30分を
無駄にしてしまい、大反省。カメラは無事回収。

林道終点では不動沢のヌシ(？)A部サンに出会う。妹尾は初対面だが、
感じのよさそうな方。F山サンが妹尾を摩天岩に連れて行く旨を伝えると
嬉しそうにニヤニヤ。F山サンもニヤニヤ。これは笑ってよいのか？
1時間ほど歩いて、摩天岩に到着。アプローチは判りにくい、知っている人に
案内してもらわないと相当苦労しそう。
ちなみに下の写真の看板、間違ってます。今回は摩天岩へ右から行きました。

 

そして激闘&ズタズタの一日が幕を開けた(笑)。
注：)手元にトポがなく、グレード等の情報はうろ覚えなのであしからず。
まずは『電光クラック　（2P、5.9)』にトライ。
1P(5.9)：F山リード、でもほんとは最初、妹尾がリードしてた(苦笑)。
　　　　　出だしのフィストも苦労するが、核心のオフウィズスで虐殺される。
　　　　　左手のアームロック・左足の二ーロックが下手すぎてズリズリ。
　　　　　右手は下向き押さえつけて体を押し上げつつ、たまに出てくる
　　　　　微妙なホールド・スタンスでごまかす。
　　　　　でも・・上がれない・登れない。1時間もこの核心でズリズリ。
　　　　　ズボンは破れ、手は擦り傷で血がにじみ、息(意気?)は上がる。
　　　　　が、力尽きF山サンに交代。F山サンはスムーズに登る。
　　　　　妹尾はフォローでも苦戦しつつ、F山サンのムーヴを参考に
　　　　　なんとかずり上がる。
2P(5.9?)：F山リード。前述のA部サンはこのピッチを推奨。プロテクションが
　　　　　とりずらいオフウィズス。F山サンが難なく登るのだが、いざ自分の
　　　　　番になると全然。キャメ#6が使える。息は切れ切れ、全身運動。

 

同ルートを懸垂下降後、摩天岩基部を移動して『風邪引きクラック(5.10a)』へ。
ほんとはマルチ（2P?)のルートだが、1Pのきれいなオフウィズスのみ登る。
『風邪引きクラック(5.10a)』：F山リード。前半部のオフウィズスが核心。
　　　ここも左半身をクラックにつっこみ、左手のアームロック・左足の
　　　ニーロックとたまにヒール＆トゥー。右手はガストン(?)気味にクラックの
　　　開口部を抑え、ズリズリ・・・。1mずり上がるのに数分かかる。ここも
　　　虐殺状態。結局、このルートもえらく時間がかかってしまう。後半部は
　　　少し楽。まあ前半と比べて、という前提ですケド。

 

その後、摩天岩上部に向かう。電光クラック横の凹角から歩いていける。
ルート名は忘れましたが、(以下、上部ルート［仮］と記載）トライ。
上部ルート［仮］：Ｆ山リード、ルーフまでほんの少し右に回りこんで直登し
　　　　　　　ルーフの左の抜け口を越えて、さらにその上のハングを乗り越す。
　　　　　　　ルーフの抜け口は体を完全に外に出しつつ、微妙なスタンスに
　　　　　　　乗るので、リードはさぞかし怖いでしょう。フォローも怖いけど。
　　　　　　　ここは頑張って、ノーテンで越えるが、次のハングでパンプして
　　　　　　　テンション。もうグダグダ、てかボロボロ。

ついでにその終了点を数メートル右へ行ったとこにある短いオフウィズス
にＦ山サンがトライ。グレードは5.10b？出だしのややかぶったオフウィズスが核心。
あのF山サンが全力を出しているので、そうとう厳しいそう。てかワイド系の
グレーディングで5.10bって・・・苦笑。時間も少なくなっているし、どうも
妹尾が登るとヘッデン残業確実なので、今日はやめて摩天岩基部まで戻り、
今日はおしまい。今日は4本分しか登ってないのに、なんだ？この『戦った感』(笑)
帰りに温泉に入って、体中のいたるところにできたアザ・擦り傷に悲鳴をあげました。

 
 
**************************総括******************************

本格的なオフウィズス・ワイド系は初めてでした。案の定、惨殺状態。
もう少し、アームロック・ニーロックをしっかり極められないとダメですね。
でも面白い。フェースだと、指先・足先だけが岩に触れますが、
ワイド系は全身で登る、筋肉総動員。おかげで次の日は変なトコが筋肉痛。
しかし5.9というグレーディング。ほんとワイド系は別物ですね。
でも奮闘感は格別ですので、変態奮闘の悦びを味わい方はぜひオススメします。