L:日置、妹尾、盛山(記)
2/20(土)
前夜の19日に集合し、当初予定していた唐沢岳左方ルンゼを
天候が微妙な為中止し、転進先を協議する。先週の
登ろうとした瞬間に氷の崩落が有った事もあり、確実に
登れるところという事で「荒川出合」に決定。
身延周辺で仮眠し、朝6時から林道を歩き始める。
車は奈良田温泉先の開運トンネルまで入れた。
ここから14kmの歩き。永遠と所々凍っているアスファルトを歩き、
8時過ぎに荒川出合に到着。
そこからちょっと上がり3ルンゼに入る。目前に
ブライダルベールがど~んと見える。1パーティ取り付いている。
我々の相手は右のナメ滝、氷の出ている部分からザイルをつけ、
登攀開始。初めは傾斜もなく、楽チン。
2ピッチ目から傾斜が強くなってくるが、まあまだまだ。
緩傾斜だとふくらはぎへの負担が強く早くも足がパンプ気味。
マルチピッチの辛いところで、ビレー支点も傾斜のある滝の中・・・
あまりノンビリできない。途中から氷結が甘くなっており、
ところどころ水が流れている。ルートを選びながらザイルを
伸ばしていく。ルートが分岐する部分では、右はシャンデリアで
登れず、左に行くが所々立っており難しい。最終ピッチは右に
回り込んだ所に滝が現れ、「疲れた最後にこれかよ」と
思わせるが、右に逃げずに、滝を正面突破する。
登り切ると倒木が多く荒れた沢みたいになっており、ここで
アイスクライミングは終了。この時点で15時頃。早急に
下降しないとマズイ。しかし一応ザイルをつけて、倒木帯を
抜け、安全地帯に行く。下降路を探すが、樹林帯のなかでよ
く分からない。適当にアタリをつけて尾根を下降開始。
途中で崖になりトラバースして逃げる。
周辺はルンゼになっており、凍っている上に雪が乗っており
性質が悪い。17時、さすがに下降を開始して、ある程度
下降ルートを把握しておかないと降りれなくなるという事で、懸垂開始。
ブッシュの中の懸垂で、1ピッチ降りた頃には暗くなり始める。
2ピッチ目以降は真っ暗。
何とか暗くなる前に、懸垂下降する尾根を見つけていたので、
樹林帯を繋いで3ルンゼに到着。降りた所はブライダルベールの
取り付きだった。下降路は途中から一応正しい下降路だったようだ。
暗くてよく見えなかったが、途中に難易度の高そうな氷がいくつかあった。
久々の長時間クライミングでへろへろになり、林道に戻ってくる。
時刻は19:30。下山連絡が間に合わないので、荷物の大半を預け、
盛山だけ先行する。車に戻ったのは21時過ぎ、本隊は22:30到着。
やはり帰りの林道歩きは地獄だ。
下山が遅くなった事はよろしくないが、荒川出合はなかなかの
好ルートが揃っている。ガイド本に載っていない氷も多くありそうであり、
アイスを登り込むにはよい場所だ。ただ林道歩きがだるいので、
日帰りはちょっと・・・今回、M10をモノポイントにして初使用したが、
全然違った。平刃から縦刃への変化ほど変わらないが、
デュアルからモノの変えた事で、足の自由度が一気に上がったと思う。
まだまだ無駄な力の入れ方をしているのか、アイスは筋肉が
パンプしてしまうので如何にパワーを使わず登るかがこれからの
ポイントになりそうだ。
ちなみにアーリースプリングは発達が悪く、非常に薄そうであった。
当日はまさかあそこが登れるとは思わず、アーリースプリングはどこだ?と
言っていたが、後日ガイド本で確認したら、ルートから見えていた
貧相な氷がそのようだった。
今回、報告は盛山サンが
書きましたが、ログインで問題が
あったようで妹尾がアップしました。
来年はガツンとブライダルベール
いきましょう!
投稿情報: ランディ・びん | 2010/02/22 21:41
ランディくんありがとう。
なんかログインできなくなっちゃったよ。
今度方法を教えて下さい。
投稿情報: カツミ | 2010/02/27 10:27