2009年11月21日 前夜発日帰り
メンバー:妹尾
今冬は、最大目標の北ア縦走に向けてそれを
想定した山行を12月中に予定しているので早めに
冬モードに入りたく、この時期にしっかり雪が味わえる
富士山へ体力トレと新装備のチェックを兼ねて
向かいました。
高幡不動駅20日22:00~富士吉田駅0:00~馬返3:30
四合目5:00~八合目3420m地点11:00~五合目13:30
馬返16:00~富士吉田駅19:00~高幡不動駅21:30
深夜に富士吉田駅に到着。学生らしき6人ぐらいのパーティーが
いた。彼らも富士山だろう。近くにコンビニで30分ぐらい最後の
腹ごしらえ。冬山、特に単独の時は毎回やたら出発前に
食べてしまいます。今回もアパートで米3合(笑)喰ったというのに…。
学生パーティーはタクシーで向かったが、妹尾は金も無いし、
トレーニングも兼ねて馬返までモチロン歩きます。電灯も無い中
ひたすら車道を単調に、黙々と歩く。道は濃いガスで怖くも
無いけど面白くも無い。その時、ふとガスが切れて満点の星空。
こんな空見せられたらモチも上がるってもんです。
馬返で先ほどの学生パーティーのテント(?)を発見。先に行かせて
貰うが、なんだか"ウサギとカメ"のカメな気分。これまた深夜の
山道を黙々と歩く。夏に来た時は馬返まで3時間かかりましたが
今回は冬装備(日帰りのクセに幕営装備・ロープ等の
登攀装備まで笑、歩荷訓練用にザック重くしました)背負ってる
にもかかわらず、2時間半。最近はじめた平日の歩荷トレがジワジワ
効いてるようです。
五合目過ぎると、風が強くなる。が、ドピーカンなので風さえなければ
ポカポカ陽気。久しぶりのプラブーツも楽しい。秋はひたすら本チャンを
ガマンして外岩フリーとジムトレに集中してたので、こんな歩きでも
どうしようもなく楽しい、山はいいなァ…。
富士山は典型的な独立峰で風もやはり強い。滑落するほどの
アイスバーンはまだ無いが、時折耐風姿勢を要する突風も吹く。
6~7合目付近は、踝程度の雪でひたすらゆっくり歩く。
7合目過ぎて、先行パーティーを追い抜き、ラッセルが始まると同時に
雪深くなり、状況は一変。脛辺りまでのラッセルだが、やはり富士山。
いつまでたっても頂上が近づいている気がしない。とにかく長い。
ところどころアイスバーンも出てきて、突風に気をつける。
8合目を過ぎると風はさらに猛烈となる。ガマンのラッセルが続くが
残念ながら時間切れ。11:00で敗退を決める。連続行動10時間で
標高差2600mぐらい、まあ冬の手始めとしてはこんなものかと。
それに下降も冬の富士山は初めてなので下降に時間的・体力的余裕を
残しておきたかった。もう数時間余裕があればそのまま突っ込んだが、
下山連絡が遅れても大変なので"今日は"大人しく引き下がろう。
しかし、下りも結構大変でした(笑)。トレースは当然無く、あの
ジグザグな下降路を暫くラッセル。後半は雪も少なく快調に飛ばせる。
しかし本当の核心は五合目を過ぎてからきました。
ここまですでに連続12時間以上歩き、2~3回小休憩は入れたものの
足腰はかなりよれよれ。ここからあと少なくても4時間以上
普通の一般登山道&車道だといえ、気が重い。最後の2時間半の
車道歩きは半分拷問(苦笑)、良くぞ耐えた我が足腰を褒めたいです。
アパートに帰ると既に足腰の筋肉痛と両足裏のマメが痛む。
翌朝、松サンと多鶴サンからそれぞれお誘いを受けるが残念ながら…
どうもスミマセンでした。まあ、でも大したルートでもないのに
やたら出し切った感がある山行でした。
【総括】
するほどのことは特にありません(笑)。
今回、上記で触れていませんが、今冬のため購入したギヤ・ウェア類の感想。
パンツ:Mont-bellのを新規購入。古いやつは防水性がかなり落ちてたので。
今回はサスペンダータイプではないのですが、ずれたりするわけでも
なく及第点てな感じ。
グローブ:一体式の悪さはBD社のヤツで良く分かったので、今回は防水の
オーバーグローブとウールのインナーを別々に購入。
オーバーグローブはどうせ2年も持たないので、防水だが
GORE-TEXではないPAINEのヤツだが、特に違和感なし。
ウールのグローブも保温力はいい感じ。
コンロ:とうとう買ってしまいました、JETBOIL。長期縦走での燃料軽量化に
結構周囲の評判が良かったので。確かに試しに雪からお茶作りましたが
早い!但し、吹き出しに注意が必要です。バーナー部とコッヘルが
一体化してるので(収納時は取り外し)、一度吹きこぼれると他の
コッヘルのようにすぐにバーナーから遠ざけられないので悲惨な
事態になります笑。
さあ、いよいよ冬シーズン。今冬のテーマは『垂直&水平』。
山なんだから、垂直と水平って当たり前じゃね?と突っ込まれそうですが、
中途半端な傾斜じゃなくて、冬壁と縦走をしっかり
やる、という意味です。普段のトレーニングから気合はいりヤス。