10月24日(土) CL盛山、井出(1ルンゼ隊:日置、松沢)
八王子=風の穴道の駅(仮眠)=槍見温泉駐車場
駐車場―錫上沢分岐―取り付き9:30-(左方カンテ)-終了点15:00-取り付き16:30-18:00駐車場
夏に登り逃した錫丈を登るべく一路槍見温泉を目指す。
新人を連れて行く予定だったが、仕事が終わらなかったようで、今回は見合わせる事になり、いつものメンバー。
前日にほとんど睡眠が取れなかった為に、運転は隊員にお任せする。みんなやればできるんじゃないか。
仮眠後にようやく槍見の駐車場に着くが、睡眠不足でへろへろ気味。
気合を入れて、登山道を歩いていく。
錫丈沢の急登で力尽きそうになったが、なんとか取り付きに到着。
松・イッコウ隊員は私を裏切り左方カンテに既に登っているので、1ルンゼを目指す。
ちょっと遠慮気味のチョビが核心を譲ってくれたので、お言葉に甘えて、奇数ピッチを担当する。
1ピッチ:何てことない岩の溝。さすがに簡単なので支点がなくランナウトしすぎる。適当に木でランニングを取る。50mいっぱいくらいに伸ばすとちょうどペツルの支点に着いた。
2ピッチ:引き続き岩溝を登る。ピナクル?で切る。
3ピッチ:ここから右上していく。急に傾斜が出て、かなりフリー的な動きになる。ちょっと怖かったので、躊躇なくA0させて頂く。垂壁の乗り越しはガバがあり、フリーでも行けそうな気がするが、根性見せれませんでした。20mくらいでこれまたペツルの支点。ちょっとここで小休止し、後続パーティを先に行って貰う。テラスになっててのんびりできる。雪化粧した穂高と紅葉が綺麗だ。
4ピッチ:気を取り直して、チムニー状の中を登る。セカンドはザック係りなので、引掛かりが凄い。クラックに手を突っ込んで、体を完全に出して登る。疲れる。
5ピッチ:フェース。なかなかの好ルート。ちゃんと探しながら行くとスタンス・ホールドともにある。こりゃ楽しいやと登っていると、テラスが見え、そこまでロープを伸ばす。ちょうど核心前の支点であった。
6ピッチ(ルート上は7ピッチ):チョビは心優しくリードを譲ってくれたので、言葉に甘えてリードを継続。先輩の意地を見せて華麗にフリーで登るという案もあったが、さっとアブミを取り出し華麗に登る。最初を超えてしまえば後は何てことはない・・・と思ったら支点のテラス手前で困る。アンダーホールドでバランス良く登るが、ランニングが錆びたハーケンだったので、ビビった。
7ピッチ:フェースからブッシュのクラックを登る。木で支点を取り、ちょうど1ルンゼ隊も終了点に着いた様なので下降を開始する。
噂に違わずかなりの好ルートであった。
クラック、フェーズ、リッジと多彩なピッチがあり登っていて飽きない。
簡単かと思いきや、所々にピリリとスパイスが効いており良い感じだ。
残置ハーケンが結構あり、安心して登れるが、最近ナチュプロ嗜好が強まっているので、ちょっと残念。
注文の多い料理店を登りたかったが、下降時の迫力にかなり慎重になる。もうすこしクラックを登ってからかな。
しかし日程的に疲れた。もう少し仕事を調整しないといけません。
翌日はミズガキのハイピークルートを目指すが、関東に近づくにつれ雨。
そのまま須玉ICを通過し、一路東京へ・・・
追伸:1ルンゼ報告はどちらかよろしくね!
前衛壁1ルンゼルート 松 イッコウ
1ピッチ目
ピンが全然無い。朝一からイッコウがヒイヒイ登る。左方カンテとは違うぞっと思う。
2ピッチ目
出だしの垂壁をやや右から登る。しっかりとヌンチャクを掴んでしまう。良く見ると左から負けたかもしれない。最後まで登れる気がしなくなった。途中撤退か!?
3、4、5ピッチ目
難なく越える。確保支点はかなりしっかりしている。
6ピッチ目
左のルンゼ?中央の薄い凹角、右の浅くなっていく凹角どれも試してみて、右往左往して結局右の追う角から登る。良く考えると左のルンゼがやや濡れていてクラックがあった気もしないでもない。とりあえず、何処もアブミの架け替えだけでいけるほど支点は多く見えない。
7,8ピッチ目
楽しく横断バンドへ、左方カンテ隊もソロソロ終了点だとか。横断バンドから上も歩いていけそうだ、時間があったら散策も楽しそう。
左方カンテと同様と考えていたら、ピリピリピリピリと痺れてしまった。ナカナカ楽しいルートだ。今度は1ルンゼか!?1ルンゼは冬も良いらしいぞ! えっ北アルプスの冬岩にも行くのか!? 今後の展開が楽しみになる山行でした。
投稿情報: 松 | 2009/11/09 22:20