2009年10月4日(日)
メンバー:L小川(JECC) 柏瀬 妹尾
9月は冬が始まる前までのフリー強化に向けての土台作りとして
ジムにひたすら通って登りまくった。元々悲惨なフリー能力なんで
急速な上達は期待できないが(苦笑)、ボルダーは6a~6a+(4~3級?)、
リードは11bフラッシュや、11cRP(3撃)etc、そこそこ上半身の
フィジカルを中心に能力が上がってきて、そろそろ外岩に行きたいなと
思っていたところで、タイミングよくJECCの小川サンからお誘いを受ける。
柏瀬サンも御一緒で、レベルの高い方々に刺激が強そうな予感。
JR八王子駅7:15~9:00兜山登山口駐車場~9:20大手門エリア
~17:00兜山登山口駐車場~JR八王子駅20:00
朝、八王子駅に集合し、小川車でいちろ兜山へ。甲府南ICから
国道140号線を北上、春日居ゴルフカントリーの脇を通って兜山登山口へ。
登山口駐車場は車が数台停まっていたが、ほとんどはハイカーのよう。
ここから20~15分ほどの登山道を歩いてメインエリアの大手門エリアへ。
*ちなみに、兜山の情報は『山梨県フリークライミング情報』というWebサイトに
アプローチ図からトポまで詳細に公開されておりますのでそちらでご確認下さい。
岩場には僕等のみで、ひっそりと静かで快適。取り付きも悪くなく
日当たりもいいので、秋はベストシーズンだろう。
まずは『はじめの一歩(5.10a)』でアップ。中国遠征以来の外岩で、少し緊張する。
出だしの一手が少しヤラシイ?が勿論、アップといえどOSですよ・・・・と思いきや、
中間部でハチが頭上をブンブン。登るにつれて近づき、もしやこの先に巣が?と
不安が頭をよぎる。(秋はハチが荒れる季節&過去に刺された経験あって)
とうとう危なくてヌンチャク掴み、OSは儚く消え去る。しかも後でハチではなく
アブと判明。ムキー!柏瀬サン、小川サンも同ルートでアップ。
次に『目覚め(5.10b)』。まず柏瀬サンが取り付きOS。核心はワンポイントムーヴで、
レイバック気味に体を振り、左手をアンダー気味の縦ホールドで、遠目の右手カチを
取りに行く。次に妹尾がトライ。核心では先ほど柏サンが使わなかった
右足スタンスを使ってこなし無事OS。ラストの小川サンがこれまた異なるムーヴで
OSし、一つのルートでも三者三様のムーヴが在るんだなと。
その隣に星印がついたルート『大好き(5.10d)』があったのでトライ。
2/3までは5.9ぐらいだが、最後のガバから上が極小カチとスラブでムーヴがわからない。
最後の左手ガバに足を乗せれば終わりっぽいのだが・・・。
マントルを返そうにもガバ意外にホールドは乏しく、極小カチは5.10dで出てくる
にはチト厳しいし、結局テンションをかける。ふと見ると、ほとんど隣のルートといえる
ぐらいの右手位置にポケットがあり、テンションに助けられながらその指二本ポケットを
取ったら、左手ガバに左足を置いて(結構厳しいムーヴ)、右手・左足で一気にひきつけて
遠目の右手カチを取ると成功した。その上も2手ほど悪いが、核心ほど悪くはない。
なんとかトップアウトいて、次に小川サンがトライ。先の妹尾のムーヴは
隣のルートのホールド使ってないか?という疑惑があったが、ボルトから
そこまで離れていないし、他のムーヴが結局見つからず、小川サンも
この右手ポケットを使ってトップアウト。最後に柏瀬サンがトライ。正解ムーヴが見れると
思いきや、珍しく柏瀬サンが5.10dにもかかわらずテンションをかける。
結局、3人とも「多分このムーヴなのかなあ・・」という感じで柏瀬サンもトップアウト。
昼食頃には、視覚障がいのグループがクライミングに来ていた。
目が見えにくくても、確実にジャミングしているところを見ると、目も見えて指も
20本全部ある自分がなんか情けなくなってくる。人間ってすごいなあと・・・。
昼休み後再トライ。
まず柏瀬サンが2回目でRP。小川サンと妹尾でかわるがわるトライ。
例のポケットを取りにいく時、両足のスタンスを丁寧に置きにいかないとたちまち
壁からずり落ちる。小川サンが4撃でRPし、残るは妹尾のみ。5回目のトライで
核心落ちした時は、”アローン”の悪夢が頭をよぎる。ムーヴ、ホールド・スタンスの
位置などはすべてわかってる。なにも迷うところがないからこそ焦る。
6回目、一手一手丁寧にこなし、核心の立ちこみから左足のハイステップ、
気が抜けない核心後の数手。なんとかこなしRP成功。
休憩後、柏瀬サンが二つ星の『祝退職(5.11b)』にトライ。下部は気が抜けないカチの
連続で、核心は薄カブリになった上部。惜しくもラインを読み間違え、核心でテンション。
終了点のクリップも余力がなければ悪そう。次に小川サントライ。
下部で少しラインを間違えたが、見事な粘りとムーヴで無事に正解ラインに復帰するも
やはり核心でテンション。二人とも安定してむーヴをこなすのに比べ、妹尾はまだまだでス。
このメンバーでTrトライは野暮というものだろう。そもそも少なくとも妹尾はTrでやっても
”テンションをいつでもかけられる”という甘えがすぐに出て、あまり上達には意味がない。
鍛えなおして、次は苦しくてもリードトライにしたいと思います。
それにしてもこの岩場、ルート同士の間隔が短いからか、
やたらオンサイトしずらい気がする・・・気のせい?
帰りは中央道が混んでいて、大月からは一般道を快適に飛ばす。高速のSAで
吉田うどん?なるものを食したが、タダなんで調子に乗って辛みそを大量に入れて
酷い目に遭いつつ(自業自得)、外岩の面白さを再認識した1日でした。
【総括】
今回は、上級者の柏瀬サン・小川サンに見て頂き、だいぶ現在の課題が
浮き彫りになりました。
腰が高い→足捌きが雑。
柏瀬サンからのご指摘で判明した、妹尾の悪いクセ。どうしても手を先行させてしまい、
腰が高い状態になる。その結果、腰が壁に近い状態になり、スタンスが見えにくい・
股間の前方の空間が潰れて足の稼動範囲が狭くなる。結果、細かいスタンスに
足を置くときに雑になってしまう。というもの。
今回は今までてこずっていた5.10dとういうグレードを6回もかかったとはいえ、
1日で落とせたわけで進歩はしているなと安心している反面、
今登れているのは、ジムで鍛えた上半身のフィジカルで登れているのであって
けっしてテクニックはあまり上達していないのが現実、という感じ。
5.10d~5.11aのRPはできても、OSやそれ以上のグレードのRPには
足技をもっと磨く必要があると痛感しました。
これからは積極的にスラブとかがんばろうかな?でもトラッドや前傾も魅力的・・・
冬壁の前に、相変わらずやること満載ナ相変わらずの妹尾でした。
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