2009年8月1日(土) 森
白水沢出合8:42 ー 二股9:25 ー 10:28稜線登山道10:40 ー 甲子温泉11:15
小川山での捻挫から2週間.痛みも消え、どこか山に行きたいところ.もりもりさんから軟派なイベントにちらっと誘われたが、5月の幽ノ沢以来きちんとした山に行っておらず、山行きたいフラストレーションが溜まっていて気が乗らず.一孝さんに法螺の貝リベンジを打診したが、行けないということで一人阿武隈の沢に行くことに.
同じ阿武隈川の南沢には前年9月にもりもり、チョビ(←初沢登り.だったがかなりサクサク登ってしまった)と来て、登り3時間、下り1時間とかなりお手軽だった.今回行った白水沢は南沢の隣で同程度の長さだろうから、捻挫の復帰にはちょうどいいかなと考えて決めました.
朝5時起床、、、、、なのだが前夜にパッキングせずに寝てしまったので、出発が6時20分になる.おかげで東北道は混み気味.しかも結構雨降ってるぞ、おい.大丈夫か?那須より北では雨は降っていなかったが、気温が20度しかない.沢登りにはちょっと寒いのではないかと心配.
大黒屋裏手にある白水沢出合の堰堤を越えたところで装備を身に付け入渓.出だしすぐ10mの白水の滝.これは水流左を直登.落ち口に抜けたところで、いきなり目の前にデカい堰堤.興がそがれたが、左岸を巻いて越えた.河原をちょっと歩いたところで今度は5mほどの樋状の滝.しかし、水が多いなぁ.昨年の南沢と大違いだ.緑苔が水面下にあるので、実際増水しているのだろう.
しばらくチンタラ河原を歩いていると眼前に25mはあろうかという大きな二段滝.これが衣紋の滝かな.写真に撮りたかったが、買ったばかりのオリンパスμ800のバッテリーを充電したまま忘れてきてしまい、写真はなし.残念.滝は垂直に近い傾斜で水流左はツルツルで無理.右は何とか行けそうだったが、途中で行き詰まったらどうしようもない.まあ今回は一人だ.無理しない.右岸のルンゼ状を登って落ち口に抜けた.数分歩くと今度は15mほどの二段滝(チョンチョンの滝?).二段目を落ちた水が岩に当たり、空中に吹き上がっている.ちょっといい景色.傾斜が緩いので水流の左を容易に登れる.
しばらくいくつかの小滝を越えて歩いて行くと、もう二股.まだ歩き始めて45分しか経ってないぞ、さすがにちょっと短すぎ.ここで左俣に入るのだが、水流は左対右で1:3くらい.しかも左俣は倒木に覆われ、暗い感じ.何となくモチベーションを下げつつ入って行く.しばらく面白くもない緩い流れの中を歩く.しかも流木がやたらと多い.右俣に行った方が良かったんじゃないかと内心思い始めたところで、タイミング良く一の沢との二股.ここは両側からナメ滝が落ちてきていてなかなか壮観.ここでは水流の多い方の左側に行くが、右の一ノ沢側の滝は全面ツルっとしていて登れるのか見当がつかない.本流はこの二股滝を越えたところで沢は右に曲がる.もしやと思って左岸を上ってみると眼下に一ノ沢.一ノ沢を行く場合はここから懸垂かな.すぐ先に10mほどの滝.右岸は途中まで登れそうだが、最後がツルツルで難しそう.左岸は行けそうだが、泥壁登りで面白くなさそう.しかし水流のど真ん中は岩がボコボコになっていて面白そうだ.ではと水流を登る、、、、、、ここまで上半身濡らさずに来たのに水流をまともに浴びて全身ずぶ濡れ.あれれ後半微妙にハング気味だぞ、しかも岩が脆くてボロボロ崩れる、、、、、、あちゃーと思いつつも、安定したホールドを探して慎重に抜ける.なかなか手応えがあった.この滝がなかったらお隣の南沢レベルの初級の沢かもしれないけれど、この滝のおかげでちょっとはグレードを上げたい気分(しかし右岸を巻けばやはり同程度だろう.しかも流木が多くて、南沢ほど快適ではない).
滝の落ち口で水流は右へ直角に曲がり、そこに樋状の滝ができている.なんだか変わった風景.少し歩くと今度はニノ沢との二股.ここも両沢から15mほどの滝が落ちている.どちらもデコボコで容易そうだが、水量の多い左へ.水もチョロチョロなので水流中の一番歩きやすいところをズンズカ登る.更に5m程の滝を越えると、おーっ!傾斜の緩いナメ滝が延々と続いているではないか.途中流木や倒木に何度も行く手を阻まれるが、それさえ気にしなければ気分良く行ける.最後は板のように平で長い岩の上を水流がサラサラ流れる、なかなか美しい景色.登った先で水流が途切れ、急な土壁を熊笹に頼って登りきり、薮を10分程こいで登山道に辿り着いた.
うーん、しかしちょっと短すぎだな.結局山に来た気がせず、フラストレーションは解消されない.2本隣りの一里滝沢も登っても15時には下りてこられると考えたが、計画書に書いてない行動をする訳には行かない.仕方ないと、下って大黒屋の岩風呂に入ってきました.大黒屋はこの6月29日に新装したばかりらしく、ピッカピカ.岩風呂までの道も前の洞穴みたいな雰囲気から一新され、きれいになっていました.ここのお岩風呂は私のお気に入りです.雰囲気が良いし、何より湯温がすばらしくちょうどいい.30分くらいのべーと入ってから帰りました.
前回の南沢は雨、今回の白水沢も曇天.どちらの沢も両岸が迫り狭い、天気のせいかもしれないが暗い谷のため、いまいち気持ちが盛り上がらない.とは言え程よい滝が多くかかり、滝登りとしては楽しめる.家からも近いし、今後もこの流域は何度か行ってみようと思う.
でも次はもっと明るい沢に行きたいなぁ.ね、まっちゃん、一孝さん、来週は南アルプスの花崗岩の沢に行きませんか?
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