2008年3月15日(日) 盛山 松澤(記)
便利なピックアップポイントの本厚木にて朝7:00集合。電車での到着時間前の9:00頃に到着、さっさと荷物を積み出し岩場に向かう。南壁下部には二さんパーティほど、花粉も良く飛ぶほどの良い日和だ。隣のルートでウォーミングアップをしていた昭和山岳会パーティもエキスカーションを登るようだ。ルートについて聞かれ「二回目も(途中まで)登ってますから」と大きな顔をして、知っている情報を話す。
一ピッチ目、既にエキスカーションにはチェコ人のパーティが取り付いていて、一本右のルートから取り付く。
二ピッチ目、細かくピンを遠くに感じる。先行のチェコ人はあっという間に登ってしまいもう、降りてきた。登りきったところで本日は苦戦の予感がするため、「どうぞ先に登って下さい」と後続の昭和山岳会パーティに先を譲る。
三ピッチ目、予感的中。細かく、左への一メートルのトラバースでいま一歩足に立ち込めない。ヤモリの様にしばらく動けず、ヒイヒイ言いながら登りきる。
四ピッチ目、細かく指の痛くなるルートをハングの下まで登りきる。テラスに到着すると、先行パーティが降りていく。やっぱりうちのパーティよりかなりうまい。
五ピッチ目、実は先行パーティの登りを凝視しており、「行ける!」と予想しており、スタンス・ホールド共に多く登りやすいと先行パーティには教えてもらい、「いただき!」と取り付く。しかしながら、一ピン目でテンション。「オレにとってはガバじゃねえよ」と思いながら、二ピン目をわしづかみにしてクリップ。踏ん張って登りきる。
六ピッチ目、終了点が何処だかハッキリしない。木に捨て縄がかかっているのと、少し低いところに懸垂用と思われるボルトが光っており、無論後者を選ぶ。そこにたどり着くまでが微妙で、優しいがピンが殆ど無い。疲れきった体にムチを撃ち、終了点にたどり着く。
さて懸垂だが、前回(ハングの下まで)登ったときは、ダブルロープを二本だったがクリップが非常に面倒だった。今回はシングルロープとバックロープを一本もって行ったが、苦戦に告ぐ苦戦で途中のテラスに置いてきてしまった。しかしながら、ここはフリーの岩場60m一本で、確実に降りることが出来た。また懸垂といえば、チェコ人が降りてくる際に我々が支点を占領していたため、彼らには危うい懸垂をさせてしまった。
このルートはアタル氏との思い出ルートである。当時はハング手前で引き返したが、またいつか一緒に登りたいと思う。
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