日光雲竜渓谷
L:盛山、松沢、斎藤
2007.2.10
東武日光駅9:00==林道ゲート10:00---12:00雲竜渓谷・友知らずの滝16:00--18:00林道ゲート==18:30東武日光駅:解散
仙台より東北道を飛ばし、朝、駅にて合流。
PickUp後、雲竜渓谷へ。
林道にゲートがあり、あまり進めない。
ゲート前に7~8台駐車しており、人気を感じさせる。
初っ端道を間違えたが、ここから単調な林道歩き。
いやに息が切れるな~と思いつつ、日ごろの運動不足を反省して歩く。
後で判明したが、この時点で既に左肺が潰れておりました。
ウンザリする林道歩きを2時間程行くと、川沿いに降りて行き、
間もなく雲竜渓谷に着く。
急に渓谷が狭まった所に友知らずの氷瀑群が見えてくる。
やはりここも暖冬の影響により、登れそうなのは一ヶ所くらいであった。
あんなに車があったのにクライマーはおらず。
アイスクライミングは絶滅危惧なんですかね。
ちなみにメインの雲竜瀑は下部しか氷結していないとの事なので、
友知らずにて遊ぶ事にする。
しかし、薄そうな氷である。
高さは30m程あり、下部5m、上部7m程の垂直の氷である。
中間部が寝ているのがせめてもの救いといったところか。
取り付く人間を公平にジャンケンにて決める。
私がめでたく一番手になる。
とりあえずは中間部まで登り、上部の登り方を考える事にし、取り付く。
シャーベット状になっており、バイルの刺さりは非常によい。
非常に脆さが気になり、全面崩壊なんてないだろな~と不安に思いつつ登る。
登り自体は割りと快適。
さくさく進み、上部はそのまま直上することにする。
氷結自体は上部の方がしっかりしているが薄い。
スクリューを取るも半分くらいで空洞になっている。
こうなったら度胸試しに近い感じだ。
上部垂直部を2m程上がったら後は、支点は取れそうもない。
ここまでザイルが伸びているし、下までは落ちないだろうと判断し、一気に登る事に。
氷の切れ目まで登り、あとはミックスかと思いつつ岩部分にアックスを刺すと、
全く手応えがない。ドロというか砂利というか氷の下は脆い壁でした。
さすがにこれでは登れない。
それどころか、今いる場所も相当氷が薄く下手すりゃ崩れる状況。
さすがに不味いと判断し、慎重に降りる。
最後のスクリューまで降りて、あとはテンション。
久々に恐怖を感じる登りであった。
残る2隊員も試みるも抜け切れない。
途中、これは無理だと思い、他の場所から登りトップロープ作戦に。
友知らずの滝の入口に傾斜の緩い壁がありそこから上に登る事にする。
水が流れており、シャワークライミングしながら上がっていく。
Ⅲ級の壁といったところか、例年ならここも凍っているんだろうに。
フリーソロでは若干スリルがあった。
登ったは良いが息切れがひどい。
ようやく体の不調に気がつき始める。
無事トップロープをしかけるが、
あまり時間もない為、少し遊んで撤収。
リードで登れなかったものの、個人的にはかなり満足。
前回の松木沢よりは良いアイスクライミングの動きができてきたと思う。
残念なのは今年はもうアイスができなそうな事だ。
帰り道だが、本当に辛かった。
途中、荷物はほとんど持って貰った。
それでも体が重い。
呼吸器か循環器系がいかれたと実感として分かった。
後日、救急病院に行ったら、即入院を言い渡された。
病名:気胸、左肺が見事に潰れており、体内酸素濃度70%。
この状態で山に行くかと医者も呆れ顔。
大変な山行でした。
奥深い山に入らなくて良かったと思います。
コメント
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