どうもです。すみません、のんびりキノコ狩りと思っていて、山行届だしてなかったんですが、そしたら意外と登攀的になってしまったので、反省を込めてご報告します。
場所は、いつもキノコ狩りにいく、越後の某山でした(敢えて山名は秘す)。いつも、一番南端の尾根の登山道を登ってなめこを探すんです。ですが、まあことしはちょいと趣向を変えるかと思いまして、そのお隣の、南東の尾根をやろうとおもいました。国土地理院で見る限り、登山道はありました。ただ登ったという記録はなかった。この南東尾根登山道をとことこいくと、山頂直下で南尾根登山道に出ることになっています。
で、まあとことことでかけました。が、登山口には一切何の案内もなく怪しげなふみあとが続いているだけ。しかし地図見る限りどう見てもこのふみあとをいくしかないので、これを登っていきました。
はい、きのこは豊作でございました。ところが、距離的に半分くらいきたところで、登山道が消滅。
まあ、何とかなるべえ、と思いまして、相変わらずキノコをひょこひょこととりながら進みました。が、藪漕ぎが徐々にひどくなってくる。てか、かなりひどい。これに比べれば、谷川南稜の、終了地点の先の尾根の藪漕ぎなんてかわいらしいもんです。ノジマはこのあたりのヤマの藪漕ぎには結構慣れている方だと思いますが(夏に行きまくっている)、ただ、それでも、越後藪漕ぎレベルとしては3級+か4級マイナスくらい。
これを詰めていく、と、尾根の両側が、どんどんスラブっぽくなって来るんです。国土地理院の地図には、岩マークさえなく、平和に登山道がつづいていることになっているのに。…そうこうするうちに、藪はいよいよめんどくさくなってきて、シャクナゲやらヒメシャラのようなものに絡まれてうるさい。と、突然目の前に、ちょっとした岩稜が出てくる。なんだよ。なんなんだよこれ。
ともかくヘルメットだけはザックに入ってたんでまずそれをかぶり、へっでんと非常食とツエルトがあることを確認し、ザックの奥底にたまっていた腐りかけたシュリンゲを数本取り出して、この岩稜みたいなのを巻きにかかりました。あんまりありがたくない巻きでしたが、それでももう秋だけあり、藪も力が無くなってきていたので、1時間半ほど格闘したでしょうか、ようやく、地図通りに、頂上直下に出ました。出る前5メートルくらいのところから、突然踏みあとが復活していて、さらになんだよ、なんなんだよこれ、国土地理院、こら、と思いました。
ですがまあ、地図通りに出たときはうれしかったです。ひとのいかないところ、記録のないところ、に行くときは、たとえ2万5000分の1に登山道があると書いてあっても、信用ならないことがしみじみとわかりました。まあ非常にマイナーなヤマで、もちろん登山体系にも載ってないし山と高原地図もないようなところなんで、仕方がないと思いますが…
というわけで、意外にも、藪漕ぎと岩に巡り合ったキノコ狩りでございました。やっぱ、登山届は、登山道でも出しといたほうがええ、としみじみしました。これからはそうします。事後報告ですんませんでした。
のじ