雪上訓練＠富士山

2014年12月6日(土)～7日(日)　一泊二日

メンバー(●：土のみ、○：日のみ)
CLビン、カッチン、マツ、アタル●、
イッコウ●、ウィリー、ユータ、ぷ～、エリー、
カッキー●、マッソー○、サヌー○

報告遅れてすみませんが、先月に行われた会山行の
雪上訓練＠富士山です。

行程：6日7:00富士吉田登山道馬返し
～9:30/10:00五合目佐藤小屋
～12:30/15:00七合目～16:30五合目佐藤小屋

馬返しに早朝集合する。1週間前に偵察したときは、五合目まで
雪がほとんどなかったが、4日前の降雪で馬返しも雪景色。
久々にメンバーが集結し、『やっぱ山岳会なんだな･･･』と、
妙に納得(笑)。まあ、それでも10人ですが。
昨年と違って、今年は馬返しの駐車場も比較的空いていました。

今回は12月の年末山行を控え、荷物をわざと多く持つメンバーも
チラホラ。まあ、かく言う私も愛用のガッシャブルムに
いろいろ不要なものまで含めて満載なので、五合目まで
えらく長く時間がかかりました。出発時からペースが
遅い、というかぷ～サンは顔色悪い？のかちょっと心配。
あとで聞くと、今回食事担当のぷ～サンは頑張り過ぎて
食料を満載だったとのこと(苦笑)。早く言ってくれれば
重い食料を持ったのにね。(そこらへんの若手が笑)

普段なら2時間かからない五合目まで3時間近くかかって
ようやく到着。テントを張って不用品をデポし、
一路、訓練予定地の七合目まで向かう。

昨年は五合目で行ったが、今年は降雪が遅く
偵察で良い場所を7合目に見つけたので
ひたすら登る。富士山の良いところ(？)は、
『ひたすら登りが続くこと』。年末山行などの
『歩く登山』にむけた訓練にはピッタリ。
歩行スピードなどから、各自の力量(体力)も
参考程度ではあるけど、よくわかります。

冬シーズンに入って間もないこともあり、
多くのメンバーが早くもバテ気味ながら
なんとか七合目に到着。

数日前の降雪で、偵察時に目星を付けていた
訓練地のアイスバーンが埋まっていたので、
他のメンバーには滑落停止の基本姿勢の練習を
してもらっている間に有志でアイスバーンを
掘り起こし、滑り台を作成。

1時間ほどで立派なアイスバーンの滑り台が完成し、
早速、『滑落停止』『各種ビレイ』の訓練開始。
やはり、雪の上の滑落停止とはワケが違い、
ちょっとでも方法を間違うと絶対に止まらない。
最初はほとんどのメンバーが滑り台下の
雪だまりに突っ込んでいたが、終わりごろには
しっかり止まれていたようで何より。

また、スタンディングアックスビレイや、
腰絡みのビレイなどの各種ダイナミックビレイも
アイスバーンを滑落するパートナーに対して行うと
はっきりと力量がわかります。

本日は12月の富士山としては、風も少なく
非常に良い訓練日和でした。

3時間以上、みっちり訓練をして本日は終了。
本日で下山するメンバーを見送り、五合目にて
宴会。ぷ～サンの自信作以外にも、各自が持ち寄った
ツマミ・酒で久しぶりに賑やかな夜でした。
各自の住宅事情などで、なかなか部会のあとに
飲み会などが開きにくいので、こういった
会山行での宴会は、各メンバーと話ができる
貴重な時間ですね。

   
  

行程：7日7:00佐藤小屋～8:30/10:00七合目
～11:00佐藤小屋～13:00馬返し

二日目は当初の予定だと土曜からの参加メンバーは
富士山頂へアタック、日曜参加組は7合目で訓練後、
遅れて富士山頂へアタックの予定でしたが、
やはり冬富士は毎日良い天気･･･とは限らず。
いや、天気は文句なしなんですが、安定の爆風です(笑)。

夜明け前に朝飯を食べていると、日曜合流組の
マッソーとサヌーが順次到着。
『お疲れ！じゃあ、下山しようか(ニッコリ)』と
いうほど残酷にはなれないので(苦笑)、
七合目まで上がって、昨日と同様訓練することに。

昨日訓練したメンバーは今日も同じすることも
ないので、講師役のビンを除いて下山かな？と
思いきや、一部メンバーは参加！その意気やヨシ！！
べ･･･別に昨日サングラス七合目に忘れたから
とかじゃないんだからね！(ツンデレ風)

しかし七合目までの道のりもなかなか素敵な爆風(笑)。
さすが安定の冬富士サンやで～。
七号目につくまでに耐風姿勢訓練を
実践させてくれるとはサービス精神満点。

昨日あれだけ苦労して掘り出したアイスバーンは
残念ながら跡形もなく埋まっており、
ちょっと小さい別のアイスバーンで訓練。
そこそこの訓練ができましたが、
あまりの爆風に心折られ2時間たたず下山開始。

五合目からは冬の暖かい陽気の元で下山、
昼過ぎには無事解散しました。

***************** 総 括 *****************

過去に何度も雪上訓練は受けましたが、
どうしても心のどこかで『訓練のための訓練』
という感じがしていました。
(別に今まで訓練を計画してくれた先輩を
非難してるワケじゃないですよ？)

ただ、恥ずかしながら何度か本気でヤバイ目に
あった経験から、『本番(特にイザというヤバイ時)に
通用する訓練』をずっと考えていました。

従来のレベルの雪上訓練なら、もっと楽な
谷川や富士山の5～6合目でも可能でしたが、
やはり上記のことを考えたとき、
滑落停止やビレイの訓練は『アイスバーン』、
これは絶対にはずせない条件でした。

果たして、本物のアイスバーンで行う訓練は
非常に有効だったと思います。
少しでも技量が足りなければ、
『止まらない＝滑落』。楽しいながらも
真剣な訓練が実践できたと思います。

また、アイスバーンでしかできない訓練同様、
雪深い場所でなければできない訓練のあるので、
機会を見て3月～4月あたりにチャンスがあれば
やりたい・・・・なあ(願望、笑)。