2014/9/20 メンバー:ノジ、エリー(記
9/19 夜高尾駅発‐谷川ベースプラザにて仮眠
9/20 4:00谷川岳ベースプラザ‐一ノ倉沢出合‐テールリッジ‐7:00中央稜取付‐11:00衝立頭手前‐11:30下降開始‐中央稜取付‐一ノ倉沢出合‐16:00谷川岳ベースプラザ
目的:翌週末の北岳バットレス4尾根に向けてトレーニング
アプローチ
ベースプラザから一ノ倉沢出合へ到着し、トイレによりハーネス装着、ギア整理。一ノ倉沢本谷を歩きヒョングリの滝手前で沢を渡り右岸の急な踏跡を登り、懸垂下降でテールリッジ末端下へ降り立った。8月にあった雪渓はなくなっていた。テールリッジは前回の指導を思い出し、なるべくフィックスを頼りにせず登ることを心掛けた。岩は乾いていたため危ない個所はなく衝立岩中央稜取付に到着。
登攀
衝立岩中央稜取付には1パーティ登攀準備をしていた。南稜にも取付いているパーティと後続から南稜へ向かうパーティがいた。先行パーティ1P登ったところで私達も登攀開始。
1P目(Ⅳ級)エリー:4Pの核心が不安だったため私がリード。階段状で安定して登れた。
2P目(Ⅱ級)ノジ :左に回り込み凹角を登る
3P目(Ⅲ級)エリー:右へのトラバースはいったいどこを?と探していると岩にお助けロープのようなものが垂れている。これを行くのか…と不安に思いながらトラバース。この時なぜか救助ヘリが近づいてきて一ノ倉全体に爆音が響いた。トラバースの緊張と爆音でドキドキが急上昇。終了点に着いた時にはヘリは遠くへ行っていたため「ビレイ解除」がノジさんに届いたが、ヘリがいたら私の声は届かなかっただろう。声が届かないことはしばしばあるため相手がどう行動するか今何をしているかを理解し察して判断することも大事と教わったことを思い出した。登ってきたノジさんより救助ヘリは南稜テラスから一人救助していったと聞き驚いた。
4P目(Ⅳ級+A0)ノジ:先行パーティが登り始めたのを確認し、ノジさんスタート。フェースを登ったあたりで先行パーティとノジさんがやり取りし時間がかかっていた。詳細はノジさんへ。フォローの私は、「ここはリードできなかったな、やっぱりノジさんすごい」と思いながら登る。
5P目(Ⅲ級)エリー:ピナクルまで登りは問題なし。終了点は岩にスリングをかけ支点補強。
6P目(Ⅲ級+)ノジ:カンテ状のフェースはちょっと怖かった。リードしたノジさんも「核心過ぎたから安心してたのに…」と二人で不意を突かれた感じだった。
7P目(Ⅱ級)エリー:階段状を登り頭に上がる前でピッチを切る。今回の核心は下降でもあった。同ルートまたは北稜下降。ただ北稜は空中懸垂があり不安だったため同ルート下降を祈っていた。運よく後続はいないよう。頭まであとは草付きを登るだけだったため、頭へ行くより下降を優先しようとノジさんと相談し、下降の準備に取り掛かった。
下降
スタックが心配だった。4P目終了点までは短い間隔で支点があったため、ザイル1本で懸垂を繰り返し4P終了点へ到着。終了点には登ってきているパーティがいた。脇で懸垂下降の準備をさせていただき、フォローの方が登り終わった時点で降り始めようとしたら、以下のアドバイスをいただいた。
① 支点はハーケン2個とリングボルト2個?あったが、どれも古い。ぐらつきはないものの荷重時はなんともいえない。すぐ上にもう一つ支点があり、上からバックアップをとったほうがいい。→バックアップをとった。
② ザイル1本(25メートル)で降りると降りられる場所が限られる。50メートルでいい支点まで降りたほうがいい。→今回はザイルをセットしてしまっていたため1本で降り、次の箇所で50にすることにした。
③ ルートの中より垂直にまっすぐ降りたほうがスムーズに降りられる。→すすめられたところから下降した。
着いた支点でザイルを出し50メートルで懸垂準備。降り始めたときに先ほどアドバイスいただいた方が懸垂で降りてきて、ザイルのセットに指摘を受けた。
① 連結部分の末端の長さが短い、危険。末端は30㎝は出す。→ノジさんは2メートルほど降りたところで指導を受けた方に確保され、支点に残っていた私がセットしなおした。
② 支点に使用していた残置スリングは古めだったため、捨て縄で補強するよう言われた。→持っていた捨て縄を通した。
懸垂再開。2本降りて中央稜と南稜の取付間あたりに到着した。
帰路はアプローチと同じ。
指導してくださったのは、ぶなの会の方でした。確認不足や経験不足でご迷惑おかけしてしまい、申し訳ありませんでした。ご指導ありがとうございました。
コメント
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