10月18(土)、19日(日)三つ峠にて救助訓練
1日目 天狗岩
メンバー:松さん、斉藤さん、森さん、古川さん、野島さん、仲井さん、松隈(記)
2日目 屏風岩
メンバー:松さん、古川さん、野島さん、仲井さん、種石さん、増田さん、新居見さん、松隈
*セルフレスキュー
それぞれ組んで懸垂下降で下のテラスまで降り、マッシャーか、自分が普段から確実に持ってきているギアを使って上まで自己脱出。
足の方のスリングのやりやすい長さや、結び方はクレイムヘイストノットがいいのか、それとももう少し動き易い両端の輪にカラビナをかけただけのがスムーズか、
お互いに見ながら意見したり、アドバイスを頂きました。
*怪我をしたパートナーとの下降
怪我人が動ける場合の下降と、担ぎ降ろしの2通り
要予習での訓練でしたが、いざやるとなるとやはり緊張、というかなかなかうまいことはいかず…。
負傷者と自分とのちょうどいい距離、バックアップも含めシュリンゲの長さ、
とりあえず安全を確認して貰ってから下降をしてやりずらさを実感したら改善してまた試す、を
何度か繰り返す。
本当に切羽詰まった局面ではもうどのギアをどこに使うかなんて悠長に選べないと感じ、
背負う用、下降用シュリンゲの選択や作業順番などはもう完全に自動化できるくらい覚えていないと、注意がほとんど仕事に持っていかれて、
その場に応じての応用工夫や他の危険(途中ザイルが岩角に当たってないか、とか)をちゃんと配慮できるかどうかと不安に思いました。
あと、背負って実感しましたが、ギアがガチャガチャしたまま背負うと背中が本当に痛いです。
松さんが背中に穴が開くよと言ってたので自分のギアはなんとなく避けましたがパートナーの方のギアラックはあまり見ずに背負う事に必死だった、後で懸垂しながらだんだん痛みが気になっていくという…。
ここから更にリーダーの滑落の場合だと仮固定から支点移動して、登って、支点を作って、ザイルを切って、、、とシステムはもっと複雑になってくるので、間違えてはいけないところを押さえて、
効率よくできるところはサクサクと動けるようになるための訓練でした。
*ゴルゴさんによるマリナーノットの結び方とロープの連結部の通過、掛け替え。
*セカンドの引き上げ 1:3方式から1:5まで
この訓練は同じシステムでもそれぞれ使う道具が違うことで先輩方が色々検証されました。
シャント、ATC、ロープマンなどなど、色々な道具で、屈曲を和らげるカラビナの枚数は何枚かを実験しました。
今回の訓練で導き出されたやり方は、
ATCを使ってカラビナは2枚かませる、のが一番皆が確実に持っているギアだし、分かりやすく引き上げれていました。
前回の妹尾さんによる救助訓練は実地さながらのザイル代わりに細引きをカットした救助の実演を見せて貰い、
まずもう第一に事故を起こさないようにする。そういう状況になった場合は何もできずに混乱していては危険、適切なやれる技術を覚えてやれることをやりきらないといけない。と感じ、
今回の訓練では、皆さんの訓練を見ることができ、野島さん、古川さんのような身軽なひと、
たくましく安心感のある背中の増田さん、ゴルゴさんが一緒くたにいたので、
自分のパートナーの置かれた状況で手持ちの装備でどう解決できるか、スムーズにするにはどんなやり方がいいのかを客観的に体験できました。
紅葉した天気の三つ峠は大盛況で他にも沢山の人達が訓練していてとても賑やかでありました。
コメント
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