2014年7月1日(火)
メンバー:ビン
昨年の南米・Aconcaguaで、高所登山を体験し
体力、そしてそれをベースにした気力の重要性を
痛感しました。無雪期は、ついつい岩ばかりに
なりがちですが、30代に入りより高度な登山を
実践するにあたり、昨年から、こういった
『トレーニング』を積極的に取り入れています。
行程・・・3:30富士河口湖町~6:30精進湖登山口~10:00鬼ヶ岳
~13:30黒岳~14:30/15:00御坂峠~18:00富士河口湖町
残業が長引き、1:00出発のつもりが仮眠で寝坊し(苦笑)、
結局出発は3時半に。
まずは寮から約20km離れた精進湖登山口まで
一般道を移動。出発直前に朝飯を食べたので、
走ってしばらくすると腹の調子が悪く、近くのトイレへ。
その後もしばらく腹が・・・結局ほとんどの区間を徒歩で
精進湖へ到着。
ここから登山道をひたすら移動ですが、
この御坂山塊の尾根登山道は、前半部分が
人通りが少ないためか、道も細く藪も多いので、
なかなかスピードがあがらない。
今回は報告名が『ロングトレイル』なんですが、
当初は『トレイルランニング』、つまり走って
移動を考えていました。ただ、出発直後の腹痛と
昼前から右足に違和感が出始めたので、
歩きに変更。
それでも、ただ漫然と歩くだけでは良くないので、
今回は『休憩』のタイミングに気を使いました。
今までは『疲れたら休憩・空腹を感じたら食事』という
スタイルでしたが、やはり冬や高所などでの
長時間行動を意識すると良くない・・・ということで
『1時間毎に5分休憩、150ccの水分と80kcalの補給』を
義務付けてみました。
方法を変えたという先入観があるかもしれませんが、
結果的に全身の疲労は少なかったと思います。
ようやく御坂峠に到着し、さて今日は
ドコまで行けるかと考えて休憩していると
雷鳴とともにドシャ降り・・・。
ま、無理してケガしても本末転倒なので
本日はおとなしくここで切り上げ。
ただ、御坂峠の下り+登山口~寮までの
8kmは正直、足が痛くツライ・・・。
ヘタリながらも夕方無事。
一般道26km+登山道24km、合計約50kmでした。
【総括】
今回も改善点としては・・・まず出発前のバタバタ。
ま、これはトレランに限ったことではないですが。
あとは、長時間・長距離で移動する際に
痛めやすい足先や膝などの強化でしょうか。
12時間以上の長時間行動では、平均すると
瞬間的な強い運動強度はあまり行わないので、
今のままだと、心肺機能の限界よりも先に
上記の部分に痛みが来るのが現状。
まずは20km前後のランニングを日常で
徐々に入れていく予定。
海外や、冬の厳しい山行を重ねるにつれ
毎回痛感することは『歩く能力』の重要性です。
『登山』の上に成立する『アルパインクライミング』は
『登山の技術・体力・経験』なくしてありえない。
でも、自分を含めて『クライミング能力』を
日々鍛える社会人クライマーはたくさんいても、
『歩く能力』を研鑽するクライマーが
日本にどれだけいるだろうかといつも考えます。
それはただ単に『山に入り、重荷を背負い、歩くこと』は
当然として、さらにその先に進むために、
+アルファで日常に取り入れて、何年もかけて
ようやく実際の山行で活かせるもの。
今後も無雪期は、クライミングや沢登り、
その他のスタイルとバランスを図りながら
長時間行動のトレーニング・山行を、
続けたいですね。
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