2014・07・26~27
イッコーさん、ニーミさん、ノジ(記)
25日深夜。
高坂SAに25時集合。ここに至るまで、ニーミさんが、まるでクラックに引っかかったカムのごとく、飲み会の罠に引っかかって出遅れるとか、イッコーさんが、なぜか高坂SAを素通りしてしまい引き返すとか、いろいろ、ノジとしては「まじっすか」という出来事が多かったが、とにもかくにも、3名が高坂に集まった。
26日。
早朝3時頃、銀山平かじか荘に到着して仮眠。まあ、3時間くらいは寝ましょうねということで寝付いたのだが、ノジとニーミさんは5時には目が覚めてしまい、イッコーさんを揺さぶり起こす。
起きた途端、イッコーさんがタープを忘れたという。「まじっすか。」しかしまあ、天気予報も良いし、ツエルトで何とかできるというイッコーさんのお言葉を信じ出発。
河原に降り立つ、第一の核心となる堰堤は右岸から大きく高巻く。水量が多い。ノジが今まで登ってきたどの沢よりも多い。そこをイッコーさんがばしばしと泳ぎ、へつりながら突破していく。え、そこ行くんですか。もはや「まじっすか。」の連発である。
そこは当然巻くでしょう、というところも果敢に挑むイッコー隊長の雄姿、新人二名にはほれぼれするほど頼りがいがあり、サワヤかくあるべし、というか、まるでカミサマホトケサマのように見えました。
水面沢(なお、これはミナモ沢と読むべきなのか、スイメン沢なのかについては議論が分かれており未だ決着を見ておりません)出合まで、結構泳いだりへつったり、存分に楽しみました。次々と出てくる渕は、エメラルドグリーンに輝き、深い緑に彩られて、白い水しぶきを上げる滝を抱く様子は、この世のものとは思われないほど美しい。
水量の多さから突破には時間を要し、水面沢についたのが既に12時頃。さらにミオ沢を分けた先が核心のゴルジュ。
左岸を高巻く。ここが結構いやらしく、疲れた心身には非常に応えた。やっとこさ川床に戻る、このあたりから魚影濃い。しばらく行ってようやく二俣。二俣を過ぎると、かまどを備えた立派な幕営地を発見、ここを今宵の宿とする。16時50分頃。
薪を集めてたき火を作り、ツエルトでなんとか寝床をこさえる。魚は釣れなかったが、沢の合間から見える満天の星と、イッコーさん特製のゼリーをいただいて満足して眠る。思えば、3人とも、3時間未満の睡眠時間でよく頑張った。
27日。例によってノジとニーミさんは4時半ころから目が覚めているのだが、イッコーさんは眠っていらっしゃる。起こそうとすると、「眠い!眠い!」と叫びながらまだ眠っていらっしゃる。心を鬼にしてゆさぶり起こし、6時半出発。
歩き出して1時間もすると、沢は次第に、穏やかな源頭部の美しい様相を示し始める。いいなあ、こういうフンイキ、大好き。とうとう、庚申川の最初の一滴まで詰め上げ、やぶ漕ぎなしに稜線に至る。9時。見渡せば鋸山、皇海山をはじめ栃木の山々がずらりと見渡せ、達成感もひとしおです。
そこから稜線を歩いて、庚申山山頂。そこから延々と下る。意外にこのくだりが厳しく、もしも梯子などがなかったら、妙義山バリの厳しさであったろうと思われる。長いとか、疲れたとかいいながらも、12時15分には駐車場にたどり着く。と、その途端、雷が鳴りざあっと雨が降り始める。かじか荘の温泉に浸かるころには結構な本降りになっていました。さすが、イッコーさんの日ごろの行いの良さは、ここでも遺憾なく発揮された。
総括。
庚申川は水量も多くて、まつどに入らなければ、絶対に行こうと思わないし、また行けないような沢でした。私が今までやってきた沢とは全く違って、とっても大変で、でもきれいで素晴らしくて楽しくて、大感激で、イッコー隊長には本当に感謝です。
泳ぎ方やへつり方、その他もろもろ、本当に勉強になりました。ありがとうございました。沢のチョイス、ルートファインディング、ゴルジュへの果敢な挑戦精神等を含めた総合的な沢力(すなわちイッコー力)の獲得のため、今後ともぜひぜひ、皆様と沢をご一緒させていただければと思います。どうぞよろしくお願い致します。
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