2014年5月18日
CL:盛山(記)、ノジさん、他1名
沢シーズン到来~
ということで若干フライング気味ですが、手始めに軽く行ってきました。
初のラバーソールの沢靴を持って行って。
まずは山行記録から。
<行程>
駐車スペース7:00-7:30入渓点―8:00三段の大滝―9:30柱状節理の大滝―10:00三俣上の岩壁(右手の尾根上へツメ)-10:30尾根上―11:30谷急山―13:30駐車スペース
<記録>
天気は良いが寒い。
やはりまだ沢には早いか・・・とぶつくさ心の中で呟きながら車道を歩く。
ネット情報通り、ガードレールの切れ目からがっつりついた踏み跡を降りて沢に到着。
さて、裏谷急沢はどれかな~と若干迷いつつ、さえない伏流になった出合の沢に入っていく。
ド~ンとすぐに一発目の滝。
別になんてことない。トコトコと登って行く。
すぐに3段の大滝が現れる。
「ほほう、これはまた難しそうじゃないか」
ちょっと登りたい気もするが、肩痛いし、ラバーソールの性能がまだわからんしな~ともじもじしていたら、ノジ隊員がふつふつと闘志を燃やしているではないか。
彼女にザイルを託し、フォローで安全に登らせて頂く事に。
滝の左からトラバース気味に入り、水流上をクラックを繋げて登る作戦で。
下部で岩角でランナーを取り、次にカムを決めて核心に突っ込む。
「むむ、おお、ズルっ、ずりり」
なかなかバランシーな感じで登って行ったぞ。
フォローで登ったら結構悪いじゃないか。
良くもまあリードしたなぁ。
3段の大滝を登って、あとはちょこまか細かい滝を登っていく。
「ないじゃん」
そうです、ナメ滝達は分厚い落ち葉の下です。
挙句の果て、出ました「雪渓」。
ナンテコッタ、早過ぎたか。
落ち葉ラッセルをしながら進んでいき、倒木もいっぱいでただの荒れた沢遡行になりつつあるところに
「バ~ン」と現れました柱状節理の大滝!
おお~これはすごい。
思わずテンションが上がる。
わ~いと近づくと、「ズベっ、ずるる」落ち葉で滑った。
登っている記録はあるがなかなか厳しいな。
右手に敗退用の懸垂支点があるぞ。
ただ左手のクラックがちょっとワイド気味だけど快適に登れそうだ(カムがあれば)。
まあ無理はしないということで左岸を高巻く。
ここにも柱状節理の岩がたくさん。
それはいいんだがモロイな。
大滝を超えるとそこには長いナメ滝(想像)。
現実は非常に残念な雪渓を滑りながら歩いていき、「これ三俣かな~」といいつつ落ち葉と雪でよく分からず最後の岩壁らしきところにぶち当たる。
後は急登を登って行き、確かに藪漕ぎなしで尾根に乗る。
ズブズブで十分にシンドイけど。
尾根道は快適・・・と思いきや割と藪漕ぎをしながら、それでもしっかり踏み跡はあるので、それを辿って谷急山山頂。
山頂の登山道からすぐにトロロの木のトンネル的な脇道の踏み跡があり、そこを下って行くと快適な尾根道。
途中の広場で昼食を取りながらだらだらしてから、とっとこ下って行く。
尾根が細くなっていき、
「おお、岩のナイフリッジだ」
まあ余裕だなとか思っていたら、どんどん切り立ち岩の急斜面。
悪いじゃないか・・・落ちたら死ぬし・・・
裏谷急沢、侮りがたし。
慎重にちょこちょこと岩峰を降りていく。
なかなか景色は良いのだよね。
途中で岩の柱の集合体山中に見えて、「おお、まさに自然の造形美」と感嘆したみた。
岩場が終わるとあとはズルズル滑る急斜面の林の中を下っていき、いい加減飽きてきたところで入渓点のちょっと下流にポコッと出る。
ちょうど堰堤の上あたりに降りてきた。
基本下山は尾根筋真っ直ぐで踏み跡は割とはっきりしていた。
けもの道か派生路がたくさんあったが、尾根を忠実にたどるのが正解(一回だけちょっと逸れる場所あり)。
<装備報告>
実は個人的にはこれがメイン。
そうです、初のラバーソール。
mont-bell社新商品の『サワートレッカーRS』
ソールはECO-TREXだ!
なんだそりゃ??っていうくらいマイナーです。
「モンベル独自の配合で・・・」「廃棄タイヤを再利用して・・・」とまあカタログ的にはいろいろ書いてありますが、要は使えるか否か、滑るか滑らないかだ。
買う前はどうするか迷いました。
今年はラバーソールと決めておりましたが、如何せんサイズがない(ワタクシ29cm)です。
アク○ステルスが使いたいよう、可くなる上は個人輸入かと検討していたところに、モンベル新商品!
しかしM社は数年前悪名高き「バナナソール(ビブ○ムソール)」を販売して、リコールをしでかしていたぞ・・・
迷った、かなり迷った。ネットに情報はないし、人伝も確たる情報なし。
もういいや、とりあえず買ってみるかと購入しました。
で、前置きが長くなりましたが、結果・・・
「素晴らしいじゃないですか。良いよ、これ。」
アク○ステルス使ったことないから比較は出来んが、かなりグリップ力はあるぞ。
濡れている岩でもがっちり食い込んでる感があるね。
唯一の難点はサイズがちょっとデカすぎた。
まあ、これは自分の問題なので靴下とかで調整しよう。
今回の裏谷急沢はラバーソールには適した沢だと思うが、個人的にはかなり高評価。
さすがにコケがみっちりの事はフリクションゼロになるが、ちょっとのヌメリであればヌメッていない岩部分を捕えてグリップ力を保持出来ている感じ。
フェルトソールでは不安がある細かいスタンスも安定感が違うね。
ソールのダサい名前は気に入らんが使えそうだ。
今度はラバーソールが弱いというヌメッた沢に連れて行ってみよう。
同時に発売(生産が追い付かず店舗入荷していないらしいが)されたサワタビも同じソールらしいし気になるな。
コメント
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