4月6日、盛山、野島(記)、佐藤(会員外)
前夜22時高尾集合。野島は例によって、「運転交代しますよ~」と言った5分後には爆睡した(らしい)。盛山さん済みません。
沢渡到着、仮眠。盛山さんからビレイパーカーなるものをお借りした野島はぬっくぬく♪で熟睡したのだが、盛山さんは寒かった(らしい)。盛山さん、かなり済みません…。
翌朝、坂巻温泉から釜トンネルをトコトコあるく。大正池ホテルを抜けて少しして霞沢岳の方に入り込む。しばらく急登を行くと、いくつかの滝が現れる。
おおっ、まだ凍ってるじゃあありませんか。先行1パーティ、「一角獣」に取りついている。我々は、まず、アップを、ということで、その奥の「達磨」とする。ぼこぼこした変わった形の、面白い氷です。
「リードしてみる?」と盛山さんに言われ、まあこれなら野島でもできるべや…、と思い野島リード。斜度も緩いのでなかなか楽しめる。
次は一角獣からジョーズにつなげることにする。「一角獣下部、リードしてみる?」と盛山さんに言われる。達磨よりも垂直だ、でもまあ、やってみよ、と思い再び野島リード。
わお、思ったよりきついじゃないですか。必死で登るあまりスクリューを打つの忘れ、盛山さんに「おおい、そろそろスクリュー!!」と叫ばる。あ、やばやば。大慌てでスクリューを打つ、だけど手が冷たいし疲れて大変。何とかスクリューを打ち抜ける。
しかし、ここで大問題発生。セカンドをビレイしなきゃならないんだけれど、いつもと違う下降器(ATC-EX。盛山さんが貸してくださった)を使ってセットしたら、ロープが動かない!!あれえ。こないだ安齋さんに教えていただいたばっかしなのに。セットのやり方がおかしいに違いない、しかし、何が違うんだ?いろいろやってみたが分からない。しかたなく肩がらみにする。ここは猛反省点。次回までにばっちりにしておきます。
ともあれ、佐藤さんと盛山さんが無事に登ってきてくださって、そこから「ジョーズ」に移る。おおっ、垂直ではないですか。これはわたしゃ、リードは無理。盛山さんにトップロープを張っていただく。
このあたりから吹雪強まり寒くなる。まず野島が登る。トップロープなので安心、面白く登れる。それから佐藤さん。盛山さんはその後、つららにじゃれて遊んでいた。
「ゼット」も登りたかったけど、ますます吹雪は強まる。なんで、降りる。車に戻る途中、野島が青森に赴任していた時期と、佐藤さんが学校のため青森に住んでいた時期が重なる(うむ、トシの差がばれますが)ことが判明し、「津軽弁と青森の地酒」をテーマに盛り上がる。
さあ、帰りこそ野島が運転しますよ!…と勢い込んで釜トンネルを歩いていたら、なんと、目の前で、金沢ナンバーの車がぐしゃと潰れているではないですか。スリップして壁に突っ込んでいてどう見ても全損。…すんません。ここでわたしゃ完全にビビり、帰りも盛山さんにお世話になってしまったのでした。
16時40分頃だったか、坂巻温泉到着。竜島温泉で汗を流し帰京。
いや、とっても楽しかったです。昨年末初めてアイスを試してから、数えてみるとこれで7回目のアイスですが今回はリードもできて充実でした。盛山さんありがとうございました。
追記。
野島にとり、今回の山行のもう一つの大収穫。それは、夏に双六谷遡行する計画を提案したところ、盛山さんが興味を示してくださったこと。ここで、双六谷の宣伝をば。
双六谷は、北アルプス黒部五郎岳に詰め上がる沢でありまして、ガイド本では3泊4日とされていますが、うまくやれば2泊3日で行けます。一日目は群青の美しい淵を泳ぎ、二日目は滝を登って黒部五郎の頂上に抜け、三日目は黒部五郎、双六岳などの稜線散歩を楽しみながら新穂高温泉に下山し、まったり温泉に入って(なお、「温泉美女と仲良くなれる混浴温泉」の有無は定かではない)帰京する、という計画です。野島は双六谷に恋焦がれて長いのですが、この計画はいまだに実行されておりません。今年はぜひ!ぜひ!!行きたいのです。適期まではまだあと4か月くらいありますが、どうか皆様ご検討くださいませ。よろしくお願いいたします!