2013年12月1日 阿弥陀岳北稜日帰り
メンバー:CL齋藤さん、安斎さん、種石さん
CL入江さん、松隈(記)以下入江さん、松隈隊の記述のみ
11月30日(土)高幡不動駅南口集合(種石車にて24:00出発)
12月1日(日)八ヶ岳山荘(5:45出発)ー行者小屋(9:00)ージャンクションピーク (10:00)ー阿弥陀岳山頂(13:10)ー中岳沢ー行者小屋(15:00)ー八ヶ岳山荘駐車場着(17:40)
雪が少なく一体上はどうなっているんだろう?と思いながらの歩き出し。美濃戸山荘を過ぎてもまだ雪は無く、ここまで車で来れた、この時期にまだこんなに無いなんてと皆さんが話しているのを聞きながら、南沢を登って行き、だんだんと雪が多くなるに連れて私の息が上がり一人遅れをとって来てしまいました。(入江さん待たせてしまいスミマセン…。)
行者小屋に着いた時はバテてしまい、ああやっぱり辛い、と思っていたら、先に到着して身支度をしていた齋藤さんに、
「なんだ、大丈夫、元気じゃないですか、行けますよ。」と声をかけられ
なんだ、私大丈夫なんだ、と体力、能力不足の不安を少し忘れ、取り付き前にリセットする事ができました。
齋藤さん、安斎さん、種石さんパーテウィーが先に行者小屋を後にし、入江さん、松隈も装備を整え北稜目指して出発。踏み跡を辿っていきます。
分岐してすぐの草付きの傾斜を登り、去年盛山さん達に連れて来てもらった時より手前から登り始めたように思います、あの時は雪が多くラッセルが大変で、景色も全然違っていたので想像していたのとはまた違う印象でした。(時期が違うので当然なのですが…。)
途中間違えて私たちのあとに付いてきてしまったと思われる登山者のおじさん達に、入江さんが気付き、ここは違いますよと教えている間も私はひたすら必死に急斜面にアイゼンを蹴り込みながらここでいいのかなあと漠然と登っておりました。
ジャンクションピーク
草付きの斜面をしばらく登っていると、右側に登って行く齋藤さん達が見え、程なくして尾根に出ました。
第1岩稜まで一緒に進み、ロープを出し安斎さんのリードで1ピッチ目の登攀開始。
私は今回、冬だし怖いし、よく分からないし、スタンディングアックスビレイ知らないし、と色々理由を挙げてリードしたくないと言ったのですが、リーダー入江さんの意思は堅く、1ピッチ目をやる事に…。
1ピッチ目松隈リード登り出しはあ、大丈夫行けそう、と思ったのですがすぐさま希望はなくなり、掴みたい岩には氷が張り付いてツルツル、上に抜けれず立ち往生。
見兼ねた入江さんがピッケルを草付きの所に刺してごらんとアドバイスをくれるも、よく分からず??何回も刺しては違うを繰り返し分からなくなる悪循環に。ずっとどうしようとぶつぶつ言って時間がどんどん経ってしまいました。3、40分程かかったらしいです。入江さんが凍え死なないでよかった。
セカンドで登ってきた入江さんにあの草付きのとこ、バチ効きじゃないですか…!と言われ、あと途中から支点を取ってないと注意を受け、自分がいかにテンパっていたかと思いました。
2ピッチ目入江さんリード何事も無かったかのように終わりました。ナイフリッジの所をトラウマ的に覚えていたのですが、セカンドで無事通過する事が出来てホッと一安心。
終了点は木の根っこが見えていました。
核心部が終り、山頂手前から振り返ったところ
阿弥陀岳山頂にて
風もなく穏やか。無事登れて良かったー、です!
山頂に着いてものの2、3分でじゃあ、降りますか、となり
文三郎尾根に向かい下降開始。そしてまたもや私の核心、急斜面の恐怖のはじまり。
滑るのが怖くて足がすくみどこに足をおいていいか分からない…、入江さんに前に降りる人がどうやって降りるか見た方がいいよとアドバイスされ観察するも、なかなかうまくいかず。
傾斜の緩い安定した場所に来るまでだいぶ時間がかかり、入江さんが中岳沢の踏み跡と雪質を見て文三郎尾根ではなく、中岳沢の下降を選択され緊張しながらも1回の懸垂で(凍ったヌメ滝みたいな所があったため)あとはスムーズに行者小屋まで戻ってくる事が出来ました。
凍った南沢の道はツルツル滑って、本当に嫌でしたが、早く駐車場に戻りたい、ヘッデン残業にしたくないとの思いで必死で歩き続け、大分薄暗くなり、美濃戸山荘心配して待ってくれていた齋藤さんが小屋から出てきた姿を見たとき、山岳会だなあと感じました。
その後も私はヘッデン出すのがいやで出さず、入江さんも気を遣ってくれたのか出さず、齋藤さんがヘッデン出してくれて駐車場まで戻りました。
車で安斎さんと種石さんが待っていて、3人は1時過ぎには終りびちゃびちゃの小滝に行っていたと知りました。
長い時間待たせてしまいスミマセン、そして一緒に行って頂きありがとうございました☆
スタンディングアックスビレイ、しっかり身に付けましょう!
阿弥陀の下降、落ちると思ったら、ロープを必要だと思ったら、懸垂下降に切り替えてもよいんですよ!
投稿情報: 松 | 2013/12/14 22:31