2012年8月21日(火)
メンバー:L妹尾(記)、安齋
サービス業にとって8月は鬼門(笑)。
久しぶりに岩に行ってきました。
癒しを求めて向かったのは瑞牆・不動沢。
そう・・・、癒されるはずがありませんよね。
ちなみに、7月末からちょこちょこ山行きましたが
山行報告書けませんでした。(FBには速報ダイジェスト版を載っけてますが)
7/25 三ツ峠:ソロクライミングのテスト。
新規購入のソロイストはロープ繰り出す手間要らず。
ただ、ロープシステムに若干改良の余地アリ。
7/30 甲斐駒:今夏の集大成としてトライ。
黒戸尾根を夜通し歩いてAフランケ朝着。
1P登ったあたりで天候悪化、すぐに雷雨(笑)、壁は大滝へ。
午後遅くにようやく晴れるが、今回は諦める。
翌日も天候が難しいと判断、そのまま下山。27時間行動でした。
7/31 瑞牆:甲斐駒から降りてきて急遽予定変更で瑞牆で
ボルダリング。全身筋肉痛ながら楽しかったです。
8/2 平ツ沢:前日に足を捻挫し、当初の計画から変更して
簡単な平ツ沢へ。足を冷やすには丁度良い沢でした。
8/9 瑞牆:飽きもせずボルダリング。今回は泉岩の初段課題に
集中トライ。核心のムーブが半分までいくが足のふみ替えができず
おあずけ。
・・・てな感じの1ケ月でした。
行程:7:00JR大月駅~9:30林道駐車場~10:00カーテン状壁取付
~15:00終了点~15:45取付~17:00林道駐車場~20:00JR大月駅
大月駅で合流後、以前から気になっていた不動沢・カーテン状壁の
『マルトモ』ルート(4P,5.10a)に向かう。途中、高速のIC一個間違えて
降りたりするのはとりあえず仕事疲れのせいと言う事にしておきますね。
林道終点の駐車場から30分ほどの橋を渡ってカーテン状壁へ。
アプローチも不動沢のこの辺はわかりやすいですね。
早速癒しを求めてトライ。
1P(5.10a):妹尾リード、最初の4級程度をこなすとスラブ突入。
ボルト2本からのトラバースも渋いが、その上からのスラブが核心。
5.10aといっても、そこは不動沢スタンダード。
まずボルトが遠い。常にランナウト状態で下手すると墜落距離15mぐらいの
場所もあるので緊張する。花崗岩のフリクションに慣れていないなら
このピッチはヤバイ、ヤバスギル。
2P(5.8):妹尾リード。次こそ癒し・・・なんて訳もなく、5.8といっても
不動沢の、それもワイドクラック。苦しくないはずがありません(笑)。
最初のチムニーからだんだん狭まりオフウィズス全開。上に行き過ぎると
クラックが狭まり抜けられないので、狭い場所まで登り、キャメ#4と
#4.5を固め取りしていちどクライムダウンして、クラックの外に出て
レイバックで登る。もう完敗に乾杯。エイドしまくリング。
3P(5.8?):安齋リード、バンドを少し右上してスラブへ。適度に
ホールド・スタンスがあり、ようやく癒し系。
4P(3級?):安齋リード、最初はビレイ点から直上ラインを選ぶが
結構難しそう。気合のクライミングを見せるがズリ落ち、惜しかった。
右側から回り込むと簡単であとは藪漕ぎ。頂上?にはいかずそのまま下降。
3回懸垂で無事取付へ。
本当は午前中にこのルートを終わらせて午後はカサメリのスポートを
満喫するはずが、よい感じに心身ともズタボロ(笑)。
でも不動沢はやっぱり楽しいのでありました。
【総括】
まあ、癒しを不動沢に求めること自体がそもそも・・・。
ここに来ると毎回心を折られ、そして心が強くなりますね。
トラッドの聖地に行くには『落ちずに登る』、このクライミングの本来の
基本がしっかりできていないとダメのようです。普段、狭いボルト間隔や
発達したギヤに助けられていますが、アルパインをやるならこの基本を
忘れないよう、しっかりこういう岩場で登りこみたいものです。
それでも疲れがたまってろくにトレーニングできない中でも
精神的に厳しいスラブを登れたあたり、少しだけ満足でした。